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募る想い 3
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倶楽部のNo.1でもある桃里を休ませている理由。映人の回想になります。冒頭でも少しふれていました。
───────────────────────────────────────────
数週間前の週末、映人は自分のマンションに倶楽部のNo.1桃里を呼び出していた。
鬱屈した神経をなだめる為には、セックスが一番早い解消法だったからだ。
それは、弟の悠が自分と同じ会社に入社したと報告をうけ、映人は非常に戸惑い、動揺もしていた。
悠は実家から来ているので距離的に離れていれば、弟に対する情欲もおさえることができたし、それまではそれで耐えられた。
だが、運命のいたずらか、入社したのは自分とも組織的にも近い、第二営業部だった。
悠はあまり気づいていなかったが、ニアミスは何度かあった。
その姿をみる度に、少々の嬉しさと、自分の近くにきてしまい、社内での血縁関係は秘密だったが──すきをみて屈託なく笑いかける弟を恨みさえした。
実家から距離をおき出ていってしまった兄に、向ける笑顔が眩しかった。
"兄"がどんなに自分をおさえ、暗い欲望をかかえているなど想像さえしたことないだろう。
寝室で背後から声がかけられ、素足の少年が近付いた。
「映人さん──めずらしいな·····あなたから連絡あるなんて」
大きな瞳の色白の彼は、自分の外見がより男を悦ばせることもよくしっており、にじみでる色香は倶楽部の人材のなかでも群をぬいていた。
No.1だけあって、その手管は男を煽ることにもたけている。
シャワーを浴びバスローブ姿の桃里はまだ濡れており、ベッドに座っている映人の反対側からのりあげ背後から抱きついた。
まだ帰ってきたばかりの映人は、上着を脱ぎそのままの状態だったので、桃里は匂いをかぐように、仕立てのよいシャツの首もとに顔をうめる。
ペロリと首筋を舐められ、映人は苦笑しながら言った。
「まだ、シャワーを浴びていない·····もう少し待ってくれ」
「───いいよ、そのままで······あなたの匂いがする」
桃里は本物の、肉の悦びに飢えていた。
それはここのところ、躰を繋げるのは映人しかいないからでもあるし、その本人からの呼び出しは不定期で、いつになるかわからない。
倶楽部で会うのはあくまで仕事としてなので、客たちの前で色々な器具を披露していたが、指名があってもセックスだけは断っていた。
映人からの呼び出しがあるようになってからの数ヵ月、本当に躰を繋げるのは映人しかいない。
「───わるい子だ」
「それが、良いんでしょ」
欲を悪びれもなくいう桃里のことは、映人は少なくとも気に入ってはいた。そうでなくては、とても倶楽部など勤まらない。
映人は細い少年の躰を自分の前にひきよせると膝にのせ、唇を重ねながらすべらかな肌を掌で堪能する。
ローブからのぞく桜色の突起は、これからを期待してかすでに硬くしこり、誘っているかのようだった。
「あんっ!」
ローブから覗く突起を指先でねじられ、鮮やかな艶声があがる。
首筋から胸に唇をおとし、桜色の乳首を、歯で甘噛みするとすぐに桃里の腰がはねた。
はだけた白いローブはかるく結ばれた紐がひっかかっている状態なので、桃李の陰茎はすでに隆起しているのがわかった。
「───もう、こんなにしてるのか」
先端から蜜をこぼし、肉茎からつたって蜜は最奥を濡らしている。
映人は桃里の脚をひろげ、最奥に指をすべらすと、しっとりとしている狭間にあきれたように言った。
すでに軟らかくなっている秘裂は、桃里が自身で準備したからだ。
シャワーを浴びているときに自分でほぐしたことが解った映人は、意地悪そうにつぶやく。
すっかり隆起している陰茎と、内奥の両方を揶揄され、桃里はすこし顔を紅潮させ、言い訳のようにいった。
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数週間前の週末、映人は自分のマンションに倶楽部のNo.1桃里を呼び出していた。
鬱屈した神経をなだめる為には、セックスが一番早い解消法だったからだ。
それは、弟の悠が自分と同じ会社に入社したと報告をうけ、映人は非常に戸惑い、動揺もしていた。
悠は実家から来ているので距離的に離れていれば、弟に対する情欲もおさえることができたし、それまではそれで耐えられた。
だが、運命のいたずらか、入社したのは自分とも組織的にも近い、第二営業部だった。
悠はあまり気づいていなかったが、ニアミスは何度かあった。
その姿をみる度に、少々の嬉しさと、自分の近くにきてしまい、社内での血縁関係は秘密だったが──すきをみて屈託なく笑いかける弟を恨みさえした。
実家から距離をおき出ていってしまった兄に、向ける笑顔が眩しかった。
"兄"がどんなに自分をおさえ、暗い欲望をかかえているなど想像さえしたことないだろう。
寝室で背後から声がかけられ、素足の少年が近付いた。
「映人さん──めずらしいな·····あなたから連絡あるなんて」
大きな瞳の色白の彼は、自分の外見がより男を悦ばせることもよくしっており、にじみでる色香は倶楽部の人材のなかでも群をぬいていた。
No.1だけあって、その手管は男を煽ることにもたけている。
シャワーを浴びバスローブ姿の桃里はまだ濡れており、ベッドに座っている映人の反対側からのりあげ背後から抱きついた。
まだ帰ってきたばかりの映人は、上着を脱ぎそのままの状態だったので、桃里は匂いをかぐように、仕立てのよいシャツの首もとに顔をうめる。
ペロリと首筋を舐められ、映人は苦笑しながら言った。
「まだ、シャワーを浴びていない·····もう少し待ってくれ」
「───いいよ、そのままで······あなたの匂いがする」
桃里は本物の、肉の悦びに飢えていた。
それはここのところ、躰を繋げるのは映人しかいないからでもあるし、その本人からの呼び出しは不定期で、いつになるかわからない。
倶楽部で会うのはあくまで仕事としてなので、客たちの前で色々な器具を披露していたが、指名があってもセックスだけは断っていた。
映人からの呼び出しがあるようになってからの数ヵ月、本当に躰を繋げるのは映人しかいない。
「───わるい子だ」
「それが、良いんでしょ」
欲を悪びれもなくいう桃里のことは、映人は少なくとも気に入ってはいた。そうでなくては、とても倶楽部など勤まらない。
映人は細い少年の躰を自分の前にひきよせると膝にのせ、唇を重ねながらすべらかな肌を掌で堪能する。
ローブからのぞく桜色の突起は、これからを期待してかすでに硬くしこり、誘っているかのようだった。
「あんっ!」
ローブから覗く突起を指先でねじられ、鮮やかな艶声があがる。
首筋から胸に唇をおとし、桜色の乳首を、歯で甘噛みするとすぐに桃里の腰がはねた。
はだけた白いローブはかるく結ばれた紐がひっかかっている状態なので、桃李の陰茎はすでに隆起しているのがわかった。
「───もう、こんなにしてるのか」
先端から蜜をこぼし、肉茎からつたって蜜は最奥を濡らしている。
映人は桃里の脚をひろげ、最奥に指をすべらすと、しっとりとしている狭間にあきれたように言った。
すでに軟らかくなっている秘裂は、桃里が自身で準備したからだ。
シャワーを浴びているときに自分でほぐしたことが解った映人は、意地悪そうにつぶやく。
すっかり隆起している陰茎と、内奥の両方を揶揄され、桃里はすこし顔を紅潮させ、言い訳のようにいった。
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