弟に執着する兄の話 ─執愛─

躾 ４

　これからもっとも酷いことをするのだから。
　痛みと共に、自分のことが頭から離れないように·····この躰に刻みつける為に。

「や、あっ！」

　指を二本に増やし、容赦なく穿つと内壁は排除するかのように、収縮した。
　狭すぎる内壁に、瑛人はサイドテーブルに手をのばし、片手で器用にキャップを開けるととろりとした液体を、挿入している指に垂らす。
　
　冷たい感触に悠は腰をゆらし、その恥辱に耐えようとしたが、唇からは弱々しくなった抵抗の言葉がついてでた。
　ぐちぐちとした粘着質なおとが室内にひびき、瑛人の指が最奥をつらぬくとたびに、異物感に脚がゆれる。

「っ······あ、っ！······ふ······ァッ！」

　躰の中を探られるのは、初めての感覚で悠にとっては戦慄だった。
　潤滑油で滑りのよくなった内壁は、拒こばみたいのに拒めなく、瑛人の指をあじわうかのように締め付ける。

　本来ならば、三本の指を挿入いれ、いやと言うほどかき回し、硬い蕾をやわらかくなるまで準備するのだが、瑛人はそうはしなかった。

　片手で自分のスラックスをくつろげると、凶悪なまでに育った己の欲望を取り出す。
　すると瑛人の動きを察した悠は、驚愕に瞳を見開いた。

「だめっ！───にいさんっ！」
「悠、よく視ろ──お前を犯す男のものだ」

　瑛人は悠の腰を再度もちあげ、両脚を肩にかけてしまうと、赤黒くいやらしく育ったものを、みせつけるようにその中心にあてがった。

「ひッ！───あッ！──アッ、ぁぁぁぁ！」

　ゆっくりと、肥大し硬くなった凶器が、悠の蕾を割る。
　躰を裂かれる感覚に悠は絶叫し、頭をふりながらその痛みに耐えようとした。

「いやぁぁ！　いっ──たぁい！───やめっ」

　涙を散らしながら、長大な質量に耐えきれず啼き叫んだ。
　そうすると悠の蕾がぶつりと裂け、鮮血が伝ったがそれでも瑛人は腰を引かなかった。

　いちばん張り出した部分が侵入してしまえば、あとは容易だ。
　ぐっと腰を入れると悠の内壁をこすりあげながら、奥まで突きすすむ。

「悠こっちを視るんだ」

　最奥まで達すると、瑛人は顎をつかみ、受けとめているさまを強制的にみさせた。
　最大まで拡げさせた肉輪に、瑛人の欲望が埋没している現実を悠の頭にすりこませる。

　痛みと、越えてはいけない一線をこえてしまって、涙で濡れた瞳が見開かれ、あとから、あとからぼろぼろと伝った。

「忘れようとするな───お前を犯しているのは、俺だ」

　泣き濡れた瞳で瑛人をみあげる。
　兄の顔は真剣で、こんな表情かおも悠はみたことがなかった。

「アッ！──いたぁぁ、うご、かないっ───でっ！」

　ずるりと、体内のものが狭い内壁をこすりあげ、総毛立った。
　そのたびに潤滑油と、血がまじった濡れた音がひびき、悠のうけいれている狭い場所からつたう。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

※　つたない文章をお読み頂きありがとうございますm(_ _)m　こんな中途半端で切るなよ(｀Δ´)という、つっこみがあるかもしれませんが、まだ続きます。今のペースですと、２、３日に一度くらいの更新できるかな？という感じですのでよろしくお願いします(*^^*)
お気に入り登録とっても、とっても大感謝( ｡ﾟДﾟ｡)です。
書いてる意義があると思えますし、励みになります(⌒‐⌒)
この場をお借りして皆様にお礼申し上げますm(_ _)m