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Chapter4.陽菜
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「そんな古い話、ぼーきゃくのかなたってヤツだよね!」
ニカッと笑った新田さん。
「あ、珍しく合ってるじゃん」
伊予田さんの一言にも、すごく嬉しそう……。
「俺は別に気にしてないけど……」
足立さんが視線を送ったのは津島さんと伊予田さん。
2人は何か、あるのかしら……?
「僕たちも別に気にしていないよね?」
「夏希がいいならそれでいいんじゃない?」
2人には……何か迷惑をかけたのかもしれない。
なんとなく、会話から察した。
「それに、コッチも謝らないといけない人がいるんじゃない?」
津島さんの言葉に全員の視線が伊予田さんに集まった。
伊予田さんは前に謝ってもらった。
……私も彩音に話していなかったけど、伊予田さんも友達にあの日のこと、話していない?
「………その節は、すみません、でした」
伊予田さんも謝った…と、いうことは
あの日のことは、この場では言わない方が良さそうね。
「まぁ、とにかく座りなよ。
僕たちも坂ノ下の評判くらいはよく理解している。
だからこそ、坂ノ下の男4人に女の子1人が囲まれていたら慌てて当然かと」
「そーそー!
馬鹿とか不良とか近づいたらいけないとか!
噂は大体合ってるしな!」
津島さんも新田さんも笑いながら話しているけど
学校から離れた場所で、人目につきにくい場所を選んでくれたのは
この人たちの、優しさだと思う。
坂ノ下の生徒……だけど………
私が知ってる評判とは、、、少し違う人たち。
「ねっ、陽菜。
アレ、渡しなよ!」
「………そうね」
彩音に促されて4人に紙袋を差し出した。
「お詫び……と言っていいのかしら?
良かったら、みなさんで食べてください」
「えっ!?そんな気にしないでいいのに……」
足立さんは申し訳なさそうにしていたけど
対照的に、新田さんの目は輝いていた。
ニカッと笑った新田さん。
「あ、珍しく合ってるじゃん」
伊予田さんの一言にも、すごく嬉しそう……。
「俺は別に気にしてないけど……」
足立さんが視線を送ったのは津島さんと伊予田さん。
2人は何か、あるのかしら……?
「僕たちも別に気にしていないよね?」
「夏希がいいならそれでいいんじゃない?」
2人には……何か迷惑をかけたのかもしれない。
なんとなく、会話から察した。
「それに、コッチも謝らないといけない人がいるんじゃない?」
津島さんの言葉に全員の視線が伊予田さんに集まった。
伊予田さんは前に謝ってもらった。
……私も彩音に話していなかったけど、伊予田さんも友達にあの日のこと、話していない?
「………その節は、すみません、でした」
伊予田さんも謝った…と、いうことは
あの日のことは、この場では言わない方が良さそうね。
「まぁ、とにかく座りなよ。
僕たちも坂ノ下の評判くらいはよく理解している。
だからこそ、坂ノ下の男4人に女の子1人が囲まれていたら慌てて当然かと」
「そーそー!
馬鹿とか不良とか近づいたらいけないとか!
噂は大体合ってるしな!」
津島さんも新田さんも笑いながら話しているけど
学校から離れた場所で、人目につきにくい場所を選んでくれたのは
この人たちの、優しさだと思う。
坂ノ下の生徒……だけど………
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「ねっ、陽菜。
アレ、渡しなよ!」
「………そうね」
彩音に促されて4人に紙袋を差し出した。
「お詫び……と言っていいのかしら?
良かったら、みなさんで食べてください」
「えっ!?そんな気にしないでいいのに……」
足立さんは申し訳なさそうにしていたけど
対照的に、新田さんの目は輝いていた。
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