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Chapter4.陽菜
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私は、彩音にひとつ“お願い事”をした。
私からの“お願い事”に彩音は目を輝かせて
期末テストの最終日に、予定を1つ、入れた。
それが今日、これから行くところ。
私の最寄り駅の駅前にあるカラオケ。
普段の私が、絶対に行かないお店。
場所は、相手側が決めたらしい。
「予約してた木崎ですー」
彩音はたまに行くみたいで
慣れた様子で受付の人と話している。
「お連れの方は先ほど到着しました」
受付の人の言葉を聞いて
背筋が伸びた。
「大丈夫だよ、陽菜。
いつも通り、いつも通り!」
「え、えぇ。大丈夫よ」
彩音がいるから、大丈夫。
お店の中の音楽も、雰囲気も、全てに圧倒されながら
彩音の後ろをついて歩いた。
「215……ここだ。入るよ?」
彩音は私に確認した上で、ノックをしてドアを開けた。
「ねーーーっ!!!聞いてるぅーーーっ!!!?
マジで数学赤点かも知れない危機っっ!!!!」
聞こえてきたのは、マイクで叫ぶ1人の男の人の声。
「えっ!ちょ、うるさい!」
「ドア開いてるからマジで迷惑」
「あ、木崎さん……こんにちは」
困惑気味の、3人の声。
「泰斗くん!こんにちは!久しぶり!!」
そして、嬉しそうな、彩音の声。
私がした“お願い事”は
以前会った、彩音と駅で話していた男の人4人と、会いたいということ。
私は、この人たちに………謝罪をしないといけないから………。
私からの“お願い事”に彩音は目を輝かせて
期末テストの最終日に、予定を1つ、入れた。
それが今日、これから行くところ。
私の最寄り駅の駅前にあるカラオケ。
普段の私が、絶対に行かないお店。
場所は、相手側が決めたらしい。
「予約してた木崎ですー」
彩音はたまに行くみたいで
慣れた様子で受付の人と話している。
「お連れの方は先ほど到着しました」
受付の人の言葉を聞いて
背筋が伸びた。
「大丈夫だよ、陽菜。
いつも通り、いつも通り!」
「え、えぇ。大丈夫よ」
彩音がいるから、大丈夫。
お店の中の音楽も、雰囲気も、全てに圧倒されながら
彩音の後ろをついて歩いた。
「215……ここだ。入るよ?」
彩音は私に確認した上で、ノックをしてドアを開けた。
「ねーーーっ!!!聞いてるぅーーーっ!!!?
マジで数学赤点かも知れない危機っっ!!!!」
聞こえてきたのは、マイクで叫ぶ1人の男の人の声。
「えっ!ちょ、うるさい!」
「ドア開いてるからマジで迷惑」
「あ、木崎さん……こんにちは」
困惑気味の、3人の声。
「泰斗くん!こんにちは!久しぶり!!」
そして、嬉しそうな、彩音の声。
私がした“お願い事”は
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私は、この人たちに………謝罪をしないといけないから………。
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