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CASE18 私の選択
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ーーーーーーーーーー
私は、どうしたらいいんだろう……?
桃華は、家に帰った。
前と同じで“記憶喪失”って設定で貫き通して。
私達の失踪はかなり大きな事件となっていて………まぁアゲハが失踪→私達三人が失踪って四人も同じクラスの人が消えたなら事件になるよね。。。
桃華が帰ってきた。も、まぁまぁ大きくニュースで取り上げられていた。
桃華は今での生活に戻って
アゲハはしばらくしたらユートピアに帰る
二人は自分の生きる道を自分で決めたのに
私はなんで、こんなに悩んでいるんだろう……?
日本に帰ってきてから一週間
ユートピアでは、約一ヶ月経過……。
家から一歩も出ないでずーーっとそんな事を考えていた。
お母さんたちは私が悩んでいる事を分かっているから何も言わず見守ってくれて
かなり久々の家族・私の部屋・今までの生活
幸せなはずなのに、、、やっぱり気持ちは晴れなかった。
「空、お母さん買い物に行くけど一緒に行かない?」
家から出ないで一週間
お母さんはそんな私を心配してか外出に誘ってくれた。
「私がバレたらヤバくない?世間的にはまだ行方不明なんだし……」
「お母さんの姪って設定にすれば大丈夫よ!実際に姪っ子と空は似てるもの!」
ちょっと無理がある設定な気がしたけど
久々に日本の街で買い物したくなったから私も行くことにした。
**********
車で市外にある大型のショッピングセンターに行ったんだけど
そもそも車が久々すぎて酔って
人の多さ・街の綺麗さ・道が舗装されている事・砂漠じゃないことetc.
今までの“当たり前”に私は驚いて
お母さんはそんな私に驚いていた。
私が身バレするんじゃないか?って最初は怯えていたけど
伊達メガネとマスクと帽子のおかげなのか、まっったく気づかれなくて
お母さんと二人、久々の買い物を楽しんだ。
洋服も靴もヘアアクセも
ユートピアより種類もたくさんあるし、お店もたくさんある。
ユートピアは複合施設なんてなかったから、買い物は日本より大変だったなぁって
洋服を見ていると、ユートピアになかったデザインのものを見つけると“これは誰に似合うかな?”って考えちゃったり、、、
なんとなく、純粋に
自分のために買い物を楽しむ……が、できなかった。
「いっぱい買ったわねぇ!」
お母さんとカフェでお茶をしている時ですら
ホイップクリームがたくさん乗ってる飲み物はユートピアになかった……って思っちゃって
「ねー!ホイップクリームうまっ、」
お母さんに心配かけないように、その事は言わずに飲み物を口にした。
今日はお母さんの買い物ってより私のための買い物。
お母さんは私がユートピアに行った日
やっぱり見に来ていたんだって。
私が消えたのを自分の目で見たからこそ、私の言葉を信じてくれて
アゲハの家族にも、アゲハが異世界にいる可能性があるって話したんだって。
だから帰ってきた日、お母さんたちは異世界にいたと言っても驚かなかったし
私の部屋を、いつ帰ってきてもいいように綺麗な状態を保ってくれていた。
そして、これからも日本で暮らすのに不自由がないように………
今日の買い物は、そんな意味がある買い物な気がした。
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私は、どうしたらいいんだろう……?
桃華は、家に帰った。
前と同じで“記憶喪失”って設定で貫き通して。
私達の失踪はかなり大きな事件となっていて………まぁアゲハが失踪→私達三人が失踪って四人も同じクラスの人が消えたなら事件になるよね。。。
桃華が帰ってきた。も、まぁまぁ大きくニュースで取り上げられていた。
桃華は今での生活に戻って
アゲハはしばらくしたらユートピアに帰る
二人は自分の生きる道を自分で決めたのに
私はなんで、こんなに悩んでいるんだろう……?
日本に帰ってきてから一週間
ユートピアでは、約一ヶ月経過……。
家から一歩も出ないでずーーっとそんな事を考えていた。
お母さんたちは私が悩んでいる事を分かっているから何も言わず見守ってくれて
かなり久々の家族・私の部屋・今までの生活
幸せなはずなのに、、、やっぱり気持ちは晴れなかった。
「空、お母さん買い物に行くけど一緒に行かない?」
家から出ないで一週間
お母さんはそんな私を心配してか外出に誘ってくれた。
「私がバレたらヤバくない?世間的にはまだ行方不明なんだし……」
「お母さんの姪って設定にすれば大丈夫よ!実際に姪っ子と空は似てるもの!」
ちょっと無理がある設定な気がしたけど
久々に日本の街で買い物したくなったから私も行くことにした。
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車で市外にある大型のショッピングセンターに行ったんだけど
そもそも車が久々すぎて酔って
人の多さ・街の綺麗さ・道が舗装されている事・砂漠じゃないことetc.
今までの“当たり前”に私は驚いて
お母さんはそんな私に驚いていた。
私が身バレするんじゃないか?って最初は怯えていたけど
伊達メガネとマスクと帽子のおかげなのか、まっったく気づかれなくて
お母さんと二人、久々の買い物を楽しんだ。
洋服も靴もヘアアクセも
ユートピアより種類もたくさんあるし、お店もたくさんある。
ユートピアは複合施設なんてなかったから、買い物は日本より大変だったなぁって
洋服を見ていると、ユートピアになかったデザインのものを見つけると“これは誰に似合うかな?”って考えちゃったり、、、
なんとなく、純粋に
自分のために買い物を楽しむ……が、できなかった。
「いっぱい買ったわねぇ!」
お母さんとカフェでお茶をしている時ですら
ホイップクリームがたくさん乗ってる飲み物はユートピアになかった……って思っちゃって
「ねー!ホイップクリームうまっ、」
お母さんに心配かけないように、その事は言わずに飲み物を口にした。
今日はお母さんの買い物ってより私のための買い物。
お母さんは私がユートピアに行った日
やっぱり見に来ていたんだって。
私が消えたのを自分の目で見たからこそ、私の言葉を信じてくれて
アゲハの家族にも、アゲハが異世界にいる可能性があるって話したんだって。
だから帰ってきた日、お母さんたちは異世界にいたと言っても驚かなかったし
私の部屋を、いつ帰ってきてもいいように綺麗な状態を保ってくれていた。
そして、これからも日本で暮らすのに不自由がないように………
今日の買い物は、そんな意味がある買い物な気がした。
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