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CASE17 アゲハの選択
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「ほらー、早く行きなよ?」
ミオが
「向こうの世界にも、待ってる人がいるんだろ?」
ランが
「俺らは笑顔で見送るからさ」
イブキが
「私たちを……忘れないでね?」
シュナが
「興味対象がいなくなるのは惜しいが仕方あるまい」
ジェスが
「行かないなら帰さないわよ?」
ミレイが
「あたしが泣く前に行ってよぉっ!」
スーが
「今まで色々、楽しかったよ」
ルーラが
「こちらの事は心配するな」
ライトさんが
「みんな、元気でね?」
アイリーンさんが
「さっさと帰れよ。………別れが長いほどしんどいだろーが」
ゼロさんが
みんなが、私たちの背中を押してくれた。
みんなとお別れは悲しいけど
みんなが言う通り、待ってる人もいるし、今の時間が長い方がどんどん辛くなる………。
「…………っ、よしっ!私から行くねっ!!」
声を上げたのは桃華で
桃華は最後にランに抱きついてお別れを伝えた。
二人共、最後は笑顔で、、
「あ、空とアゲハくんちゃんと来てよ?私一人で帰るのはヤだからね?」
いつもの桃華らしいノリだった。
「すぐに行くよ。待っててね」
私が答えたら桃華は笑顔で
カードをスライドさせた。
桃華が光に包まれた姿を、見たことがないみんなはビックリしていた。
「みんなぁっ!元気でねぇっ!!!」
桃華の声だけが響いて、消えた。
「マジで………帰ったんだな、、」
ゼロさんはビックリしながら呟いて
桃華が消えたのを見届けてから、アゲハがゼロさんの前に立った。
じっとゼロさんを見ていて、ゼロさんもそんなアゲハに気づいて見つめ合って
「はぁ!!?えっ、、は?お前っ!」
さっきの桃華が消えた以上に驚いているゼロさん。
何かシンクロで伝えたんだって事は分かったけど……何だったのかな?
「そーゆーゼロが動揺する姿、面白いよね。次は、俺が行くよ」
そう行ったアゲハは私を見て笑った。
「じゃないと空も俺が帰らないんじゃないかって心配だろうし」
私の心を見透かしたように言われて
私はもう苦笑い。
「みんな……元気でね。本当に、お世話になりました」
アゲハはみんなに深々と頭を下げてからゲートに向かった。
カードをスライドさせたアゲハは小さく「こういう感じなんだ」って呟いてから、みんなに手を振りながら消えていった。
本当に………アゲハが帰った。
これで、私のこの世界に来た目的……達成したんだ。
なのになんでだろう……この違和感は。
アゲハがあまりにもあっさりしてるのが違和感なんだよね。。。
気になる事は、後で聞けばいい。
私も、帰るから………。
「ソラ」
ゼロさんに呼ばれて足を止めたら
ゼロさんは気まずそうに頭を掻きながら言った。
「モモカとアゲハ……を、頼むな」
「………うん。大丈夫だよ、危険な世界じゃないし」
「まぁ、知ってるが………ホラ、俺が知ってる二人はなかなかアレだから心配だ」
ゼロさんの言い方にみんなが笑ってて
最後までみんなは、泣かないで笑顔で見送ってくれる。
「任せてよ。ちゃんと見張っとく」
私がそう答えたらゼロさんもちょっと笑って
私はゲートに向かった。
カードをスライドさせると
【ニンショウシマシタ ニジノ ソラ】
あの久しぶりに聞く、機械的な声。
大きく息を吸い込んで
「みんな!!いってきますっ!!!」
大声で、別れを告げた。
『さようなら』は、言いたくなかったから『いってきます』
私が消える直前、スーが泣いているように見えたけど
光に包まれて、目の前が見えなくなってから
私は、意識を手放した……ーーーーー
ミオが
「向こうの世界にも、待ってる人がいるんだろ?」
ランが
「俺らは笑顔で見送るからさ」
イブキが
「私たちを……忘れないでね?」
シュナが
「興味対象がいなくなるのは惜しいが仕方あるまい」
ジェスが
「行かないなら帰さないわよ?」
ミレイが
「あたしが泣く前に行ってよぉっ!」
スーが
「今まで色々、楽しかったよ」
ルーラが
「こちらの事は心配するな」
ライトさんが
「みんな、元気でね?」
アイリーンさんが
「さっさと帰れよ。………別れが長いほどしんどいだろーが」
ゼロさんが
みんなが、私たちの背中を押してくれた。
みんなとお別れは悲しいけど
みんなが言う通り、待ってる人もいるし、今の時間が長い方がどんどん辛くなる………。
「…………っ、よしっ!私から行くねっ!!」
声を上げたのは桃華で
桃華は最後にランに抱きついてお別れを伝えた。
二人共、最後は笑顔で、、
「あ、空とアゲハくんちゃんと来てよ?私一人で帰るのはヤだからね?」
いつもの桃華らしいノリだった。
「すぐに行くよ。待っててね」
私が答えたら桃華は笑顔で
カードをスライドさせた。
桃華が光に包まれた姿を、見たことがないみんなはビックリしていた。
「みんなぁっ!元気でねぇっ!!!」
桃華の声だけが響いて、消えた。
「マジで………帰ったんだな、、」
ゼロさんはビックリしながら呟いて
桃華が消えたのを見届けてから、アゲハがゼロさんの前に立った。
じっとゼロさんを見ていて、ゼロさんもそんなアゲハに気づいて見つめ合って
「はぁ!!?えっ、、は?お前っ!」
さっきの桃華が消えた以上に驚いているゼロさん。
何かシンクロで伝えたんだって事は分かったけど……何だったのかな?
「そーゆーゼロが動揺する姿、面白いよね。次は、俺が行くよ」
そう行ったアゲハは私を見て笑った。
「じゃないと空も俺が帰らないんじゃないかって心配だろうし」
私の心を見透かしたように言われて
私はもう苦笑い。
「みんな……元気でね。本当に、お世話になりました」
アゲハはみんなに深々と頭を下げてからゲートに向かった。
カードをスライドさせたアゲハは小さく「こういう感じなんだ」って呟いてから、みんなに手を振りながら消えていった。
本当に………アゲハが帰った。
これで、私のこの世界に来た目的……達成したんだ。
なのになんでだろう……この違和感は。
アゲハがあまりにもあっさりしてるのが違和感なんだよね。。。
気になる事は、後で聞けばいい。
私も、帰るから………。
「ソラ」
ゼロさんに呼ばれて足を止めたら
ゼロさんは気まずそうに頭を掻きながら言った。
「モモカとアゲハ……を、頼むな」
「………うん。大丈夫だよ、危険な世界じゃないし」
「まぁ、知ってるが………ホラ、俺が知ってる二人はなかなかアレだから心配だ」
ゼロさんの言い方にみんなが笑ってて
最後までみんなは、泣かないで笑顔で見送ってくれる。
「任せてよ。ちゃんと見張っとく」
私がそう答えたらゼロさんもちょっと笑って
私はゲートに向かった。
カードをスライドさせると
【ニンショウシマシタ ニジノ ソラ】
あの久しぶりに聞く、機械的な声。
大きく息を吸い込んで
「みんな!!いってきますっ!!!」
大声で、別れを告げた。
『さようなら』は、言いたくなかったから『いってきます』
私が消える直前、スーが泣いているように見えたけど
光に包まれて、目の前が見えなくなってから
私は、意識を手放した……ーーーーー
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