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CASE17 アゲハの選択
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アゲハと一緒に向かった先はニャンさんのところ。
ニャンさんたちは地上に居住地を移して
ニャンさんを中心に、新しい世界を作ろうとしている。
私たちが着くともうみんな揃っていて
全員が揃うのは………本当に久しぶり。
みんなが集まった部屋に太陽光が射しているのが不思議な感じ。
今までずっと、地下だったからね。
ちょっと疲れた顔をした人もいたけど、みんな変わりない様子にホッとした。
「悪いな、忙しい中全員に集まってもらって」
ゼロさんが一番疲れた様子だったけど
だけど、なんか……ギルバートさんの立ち位置にゼロさんがいてくれる。
それが嬉しかった。
「いきなりで悪いけど、アゲハとソラとモモカ……今後どうしたいか、を、ハッキリさせた方がいいかと思ってな」
「それは、元の世界に帰るか帰らないか……を、教えてほしいって事?」
私が聞いたらゼロさんは短く「あぁ」って答えた。
いつか聞かれるか、私から言うべきだろうとは思っていたけど、、、
私は正直、まだ迷ったまま。。。
「俺はまぁ、決まってるけど……二人はどうなの?」
……え?
「アゲハ……どうするか決めてた……の?」
「もちろん。ゼロとアイリーンさんには一応言ったよ。ねぇ?」
当たり前ってノリだったから…本当にビックリしたよ、、、
ゼロさんは頷いたんだけど、、じゃあなんでさっき私たち3人の名前を呼んだんだよ、、、
ゼロさん的に聞きたいのは私と桃華だけじゃん。
「えっ!?アゲハくん、どうするのっ!!?」
桃華が食い気味でアゲハに聞いて
ゼロさん以外のみんなもアゲハの答えを注視していた。
「日本に…元の世界に帰るよ」
アゲハは…静かにハッキリとそう答えた。
「そっ、かぁ、、、ちょっと…意外だった、」
桃華はそう言って黙っちゃったけど、私も同じ思いなんだ。
アゲハがそんな簡単に、この世界とは別れられないと思ったから………。
まぁ、最後の戦いからだいぶ経ったから
じっくり考えて出した結論かもしれないけどね。
「こっちの世界で俺がやれることはまだあるだろうけど……この世界に来て3年越えたから、たぶん向こうの世界じゃ3月か4月くらいだと思うんだ。だから時期的にも、ちょうどいいタイミングかなって思ってる」
冬のないユートピアだから、真冬に日本に戻ったら寒くて無理。
そこまでアゲハは計算してたんだ……。
アゲハの選択を知っていたゼロさん以外はショックを受けていたけど
アゲハのためを思ってか、受け入れていた。
そして、私と桃華も
結論が出るまで数日かかったけど
元の世界に帰る
その選択をした。
ニャンさんたちは地上に居住地を移して
ニャンさんを中心に、新しい世界を作ろうとしている。
私たちが着くともうみんな揃っていて
全員が揃うのは………本当に久しぶり。
みんなが集まった部屋に太陽光が射しているのが不思議な感じ。
今までずっと、地下だったからね。
ちょっと疲れた顔をした人もいたけど、みんな変わりない様子にホッとした。
「悪いな、忙しい中全員に集まってもらって」
ゼロさんが一番疲れた様子だったけど
だけど、なんか……ギルバートさんの立ち位置にゼロさんがいてくれる。
それが嬉しかった。
「いきなりで悪いけど、アゲハとソラとモモカ……今後どうしたいか、を、ハッキリさせた方がいいかと思ってな」
「それは、元の世界に帰るか帰らないか……を、教えてほしいって事?」
私が聞いたらゼロさんは短く「あぁ」って答えた。
いつか聞かれるか、私から言うべきだろうとは思っていたけど、、、
私は正直、まだ迷ったまま。。。
「俺はまぁ、決まってるけど……二人はどうなの?」
……え?
「アゲハ……どうするか決めてた……の?」
「もちろん。ゼロとアイリーンさんには一応言ったよ。ねぇ?」
当たり前ってノリだったから…本当にビックリしたよ、、、
ゼロさんは頷いたんだけど、、じゃあなんでさっき私たち3人の名前を呼んだんだよ、、、
ゼロさん的に聞きたいのは私と桃華だけじゃん。
「えっ!?アゲハくん、どうするのっ!!?」
桃華が食い気味でアゲハに聞いて
ゼロさん以外のみんなもアゲハの答えを注視していた。
「日本に…元の世界に帰るよ」
アゲハは…静かにハッキリとそう答えた。
「そっ、かぁ、、、ちょっと…意外だった、」
桃華はそう言って黙っちゃったけど、私も同じ思いなんだ。
アゲハがそんな簡単に、この世界とは別れられないと思ったから………。
まぁ、最後の戦いからだいぶ経ったから
じっくり考えて出した結論かもしれないけどね。
「こっちの世界で俺がやれることはまだあるだろうけど……この世界に来て3年越えたから、たぶん向こうの世界じゃ3月か4月くらいだと思うんだ。だから時期的にも、ちょうどいいタイミングかなって思ってる」
冬のないユートピアだから、真冬に日本に戻ったら寒くて無理。
そこまでアゲハは計算してたんだ……。
アゲハの選択を知っていたゼロさん以外はショックを受けていたけど
アゲハのためを思ってか、受け入れていた。
そして、私と桃華も
結論が出るまで数日かかったけど
元の世界に帰る
その選択をした。
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