上 下
309 / 342
CASE16 世界が終わるまで

5

しおりを挟む
アゲハと星将軍は同時に走り出して

その後ろを私とルーラが追った。


町に入れる訳にはいかない。

これ以上壊されて……たまるか!!



私の想いは力になって

私が出した衝撃波で、、前にいた蟲たちは後ろに押されて体勢を崩した。


ここにいるのは15匹の蟲と、5人の新人類。


だから、私でもやれる。


体勢が崩れた隙きを狙って、蟲の核を攻撃した。

三つある目のどれかが正解なら、全部攻撃すればいい。


核が分かるアゲハ以外は、蟲の目ばかりを狙ったけど

新人類は、それを許すはずがなくて苦戦した。




私が蟲を3匹と新人類を1人倒した時

辺りを見渡したらもう蟲も新人類も、立っていなかった。


「一人辺り5体って話……」


アゲハに向かって聞いたら武器を消して


「俺7体だった」


って、涼しい顔をして言われちゃった。



それから二人でルーラと星将軍の方を向いたら

ルーラは3体倒したみたいで

残りの6体は……星将軍が倒していた。



やっぱり、星将軍はこの町を守りたくって、、、レジスタンスとは戦う気がないみたい。

星将軍は辺りを見渡してから私たち方を向いて


目を見開いてから、短剣をアゲハに向かって投げつけた。



「……っ、おいっ!」



アゲハは避けて星将軍に文句を言おうとした時


私たちの後ろから……花の香がふわっとしたの。



…………これって、、


気づいた瞬間服の袖で口元と鼻を隠して

アゲハが私の腕を掴みながら慌てて前に逃げた。



私たちの後ろには……花将軍がいて、花将軍の真横の地面に、短剣が刺さっていた。


「もう、邪魔しないでよ。せっかくアゲハを連れ去るチャンスだったのにぃ」


笑いながら言ってるから、、アゲハを連れ去るのは失敗しても構わないって事なのかな?

ってか、なんでいるの!!ここに!!


新人類たちだけだと思って油断してた………。


花将軍は……相変わらず綺麗だけど、、怖いよ、雰囲気が。


私の腕を掴んだまま、アゲハは反対の手で武器を出して戦闘態勢に入ったけど


アゲハの手は、、震えていた。



「悪いがコイツとは話の途中でな。話が終わるまでは邪魔はさせない」


「へぇ……やっぱりライトは私達を裏切るのね。貴方の行動の数々を、知らない私達ではなくってよ?」


花将軍は手に槍を持っていて

切っ先を、星将軍に向けていた。


つまり……星将軍が狙いだった?



「先に裏切ったのはそちらだ。俺は俺の所有物を勝手に弄られるのは気に入らない」


「……奴隷なんてまた増やせばいいだけなのに。ほーんと、面倒くさい男は嫌い」



花将軍が心底嫌そうに言って武器を構えた。

その瞬間、風が勢いよく吹いて

花将軍の顔を……深く切った。



やったのは……アゲハで

ものすごい顔で睨みながら、、手には武器を持っていたから


武器と魔法、同時に使ったみたい。


アゲハらしくない行動なのは

動揺しているからなんだろうね。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました

珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。 なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。

転生調理令嬢は諦めることを知らない

eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。 それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。 子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。 最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。 八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。 それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。 また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。 オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。 同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。 それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。 弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。  主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。  追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。  2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。

伯爵夫人のお気に入り

つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。 数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。 喜ぶ伯爵夫人。 伯爵夫人を慕う少女。 静観する伯爵。 三者三様の想いが交差する。 歪な家族の形。 「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」 「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」 「家族?いいえ、貴方は他所の子です」 ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。 「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

田村涼は異世界で物乞いを始めた。

イペンシ・ノキマ
ファンタジー
異世界に転生した田村涼に割り振られた職業は「物乞い」。それは一切の魔術が使えず、戦闘能力は極めて低い、ゴミ職業であった。おまけにこの世界は超階級社会で、「物乞い」のランクは最低の第四階級。街の人々は彼を蔑み、馬鹿にし、人間扱いさえしようとしない。そのうえ、最近やってきた教会長はこの街から第四階級の人々を駆逐しようとさえしている。そんななか、田村涼は「物乞い」には”隠されたスキル”があることに気がつく。そのことに気づいたところから、田村涼の快進撃が始まる――。

超人だと思われているけれど、実は凡人以下の私は、異世界で無双する。

紫(ゆかり)
ファンタジー
第2章 帝国編 皇妃は自分の娘をルイフォードと結婚させ、帝国だけではなく王国迄乗っ取ろうと企てている。 その為、邪魔なカルティアを排除しようと、暗殺者を送り込んで来た。 皇女も、カルティアは婚約破棄された哀れな令嬢と位置付け、ルイフォードと親睦を深めようとしている。 常識を覆した魔物、不穏な西の国、皇妃の企み。 様々な陰謀に巻き込まれながらも、聖女の正体を暴き聖物を探す為、カルティアは大聖堂に罠を張っていく。 その合間で、ダンジョンに潜りながら、不思議な出会いを繰り返した。 王命を受けて帝国へ留学して来たカルティア達は、無事任務を遂行し、皇妃の企みから王国を救う事が出来るのだろうか? ルイフォードを蔑ろにされ、激怒したカルティアは、新たな決意をする事になる。 魔術の詠唱文は無い知恵を振り絞って考えています。

処理中です...