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CASE12 異世界からの来訪者
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「疲れたな……」
終わってからレオンは元気なくポツリと呟いて
「ちょー暇だった。てかこの対話?意味あるの??」
アイさんの質問に、レオンは更に疲れが増えたような顔をした。
約二時間の対談。
もうすぐお昼。
終わった事をアゲハにテレパシーで伝えたかったんだけど、なぜかアゲハに繋がらなくて
だから、海岸まで三人で歩いて向かった。
海岸に着くと、綺麗になっている場所に二人の人影があって………
海岸が綺麗なのはアゲハのおかげだろうけど、、
あれは………アゲハと誰だろう?
フードを被ってて顔が見えないけど、アゲハより背の低い人。
「誰だ?アゲハの前にいる奴」
レオンも首をかしげながら歩いて近づいたんだけど、私たちは離れているから誰かわからない。
アゲハの前にいる人がアゲハに手を伸ばして……顔、触った?
それから、誰かがアゲハの耳元で何かを言った瞬間、アゲハが前にいる人の手を払った。
アゲハの前にいた人は慌てて身を引いたためか、フードがとれて………
そこにいたのは、花将軍 ミスリだった……―――――。
私は慌てて走り出したけど、レオンとアイさんは着いてこなくて……
まだ見えなかったのかな?
アゲハは固まって動けないって様子だし、花将軍はまだアゲハと何かを話している。
「…………アゲハ!!!」
私がアゲハの後ろから勢いよく左腕を引いたら、アゲハの身体がよろけた。
アゲハの前にいた花将軍も、アゲハ自身も、私の登場には驚いていた。
ってか、近いよ!アゲハと花将軍の距離が!!
アゲハがどこかに行かないように左腕を両手で掴んだまま花将軍を睨み付けた。
「アゲハに何の用!!?」
花将軍に聞いたら薄く笑って
それから一歩、後ろに退いた。
「アゲハに帰ってくるようにお話ししたのよ。アゲハの居場所は私のところだから。言ったでしょ?私はアゲハを諦めないって」
そう言われたアゲハの身体は震えていたけど、それを隠すように拳を強く握りしめていた。
「そーか、そーか。アゲハは人気者だからなぁ。けど、悪いがアゲハはウチの大事な仲間だ。だからお帰り願おうか」
振り返るとレオンがいて、手には大剣を持っていた。
アイさんは…少し離れた場所で固まっていた。
レオンの登場に花将軍は笑ってさらに一歩、後ろに下がった。
「えぇ、話は済んだから帰るわ。アゲハ、また会いましょう。いい返事を待っているわ」
花将軍は手を振ってさらに下がって、私たちと花将軍の間に降りてきた怪鳥に乗って空高くに消えた。
完全に消えたのを確認してからアゲハを見たら………真っ青な顔をしていて、ガクッと膝が折れて砂浜に座り込んじゃった。
「……………帰ろうか?」
アゲハはそう呟いたんだけどしばらくして、自分の魔法が使えないことに気がついた。
今はメンタルやられた感じだからかな?
光の魔法を使おうとしているのに、使えない。
アゲハは、魔法が使えないことがすごい悔しそうだった。
終わってからレオンは元気なくポツリと呟いて
「ちょー暇だった。てかこの対話?意味あるの??」
アイさんの質問に、レオンは更に疲れが増えたような顔をした。
約二時間の対談。
もうすぐお昼。
終わった事をアゲハにテレパシーで伝えたかったんだけど、なぜかアゲハに繋がらなくて
だから、海岸まで三人で歩いて向かった。
海岸に着くと、綺麗になっている場所に二人の人影があって………
海岸が綺麗なのはアゲハのおかげだろうけど、、
あれは………アゲハと誰だろう?
フードを被ってて顔が見えないけど、アゲハより背の低い人。
「誰だ?アゲハの前にいる奴」
レオンも首をかしげながら歩いて近づいたんだけど、私たちは離れているから誰かわからない。
アゲハの前にいる人がアゲハに手を伸ばして……顔、触った?
それから、誰かがアゲハの耳元で何かを言った瞬間、アゲハが前にいる人の手を払った。
アゲハの前にいた人は慌てて身を引いたためか、フードがとれて………
そこにいたのは、花将軍 ミスリだった……―――――。
私は慌てて走り出したけど、レオンとアイさんは着いてこなくて……
まだ見えなかったのかな?
アゲハは固まって動けないって様子だし、花将軍はまだアゲハと何かを話している。
「…………アゲハ!!!」
私がアゲハの後ろから勢いよく左腕を引いたら、アゲハの身体がよろけた。
アゲハの前にいた花将軍も、アゲハ自身も、私の登場には驚いていた。
ってか、近いよ!アゲハと花将軍の距離が!!
アゲハがどこかに行かないように左腕を両手で掴んだまま花将軍を睨み付けた。
「アゲハに何の用!!?」
花将軍に聞いたら薄く笑って
それから一歩、後ろに退いた。
「アゲハに帰ってくるようにお話ししたのよ。アゲハの居場所は私のところだから。言ったでしょ?私はアゲハを諦めないって」
そう言われたアゲハの身体は震えていたけど、それを隠すように拳を強く握りしめていた。
「そーか、そーか。アゲハは人気者だからなぁ。けど、悪いがアゲハはウチの大事な仲間だ。だからお帰り願おうか」
振り返るとレオンがいて、手には大剣を持っていた。
アイさんは…少し離れた場所で固まっていた。
レオンの登場に花将軍は笑ってさらに一歩、後ろに下がった。
「えぇ、話は済んだから帰るわ。アゲハ、また会いましょう。いい返事を待っているわ」
花将軍は手を振ってさらに下がって、私たちと花将軍の間に降りてきた怪鳥に乗って空高くに消えた。
完全に消えたのを確認してからアゲハを見たら………真っ青な顔をしていて、ガクッと膝が折れて砂浜に座り込んじゃった。
「……………帰ろうか?」
アゲハはそう呟いたんだけどしばらくして、自分の魔法が使えないことに気がついた。
今はメンタルやられた感じだからかな?
光の魔法を使おうとしているのに、使えない。
アゲハは、魔法が使えないことがすごい悔しそうだった。
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