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CASE7 急転

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………肩、痛い。

背中も、痛い。

腕も、痛い。



だけど一番痛いのはやっぱり肩で……。



「……いたい」


口を開けて声に出したら、私の声がちゃんと耳に聞こえた。


あー、

生きてるね、私。



絶対に、死んだなーって思ったんだよね。


五階から落ちたし、屍将軍が目の前にいたし


それから……


それ、、から、、、




「空が起きたぁ~~~~っっ!!!」



頭イターってくらいの金切り声が聞こえて

次の瞬間に、腹部に圧迫感。



寝てる私

の、お腹に顔を埋めて泣いてるのって


「……桃華?」

「私じゃなかったら誰に見えるのよっ!?」


勢いよく上げた顔は涙でぐちゃぐちゃな桃華の顔。


いや……誰かとかの問題じゃなくて、、



「ここは……ニャンさんたちの居住区?」


肩痛いけど……あれから……

あれから…


―――――!!!



思い出した!

思い出したよ、全部!!!



「アゲハは!?涼くんは!?みんなはどうしてるのっ!!?」


桃華がいるとか今の場所とかよりも!

もっと大事な事がある!!



「ソラ………起きたの?」


シュナちゃんの声に勢いよく反応したら驚かれた。

頭に包帯を巻いた姿のシュナちゃんが入り口にいて、私をじっと見ていた。



「お父さん、呼んでくる…」



シュナちゃんはそう言ってすぐにいなくなっちゃったし

桃華は泣いてて話ができる状態じゃない。


えっと……

たぶん、ここはニャンさんたちの居住区なんだけど………私が知らない居住区なんだと思う。

見覚えがない部屋だけど、ここにある物がニャンさんたちのっぽいんだもん。

あと、地下にいるせいか窓がないし……。



「ソラ!良かった!!君はずっと眠ったままだったんだよ!?3日間も!」


エドガーがそう言いながら入ってきて、桃華をどけた。


「エドガー……元気そう、だね?」

「私は大丈夫だ。怪我らしい怪我も少ない!」


半袖の服から見える包帯を指差しているから、それだけって意味らしい。


「涼くんとアゲハは?」


その言葉に桃華の肩がビクッとなって、エドガーも表情が変わった。


「アゲハは……まだ寝ている。あの子が一番重傷だ。左胸から斜めに深く、剣を振り下ろされたような傷を受けていた………核も、深く傷ついていた。魔法で傷は塞いだが………あの子はこれまで三度は魔法で傷を塞いでいる。正直、良くはない」


魔法で傷を治すと、自然治癒力がなくなって大したことない怪我ですら治らなくなる。

だから、多用したらいけないって……確か、そんなルールがあった。


「アゲハはまぁ……目を覚ますのを待つしかないが………リョウについてはこちらが聞きたい」


え?

どういう事?



「私たちは全員、あの崩落で意識を失った。目を覚ましたのはこことは違うニャンさんの居住区で、どうやらアゲハの魔法で戻ってきたらしい。アゲハの指輪を持った女の子の目の前に現れたそうだ。そしてアゲハが『アイリーンとモモカが危ない。リョウが裏切った』と言って倒れたそうだ」


あ、そうか


つまり、アゲハはそう判断したから涼くんを連れて来なかった。



涼くんはレジスタンスを裏切ったって。

連れて帰れない人になったって、そう判断したんだね。。。




涼くんも、なんで?


どこで私たち、変わっちゃったのかなぁ、、


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