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▲家族
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俺、妹なんていなかった……はずだし
え?なんで思い出した??母ちゃんのこと……。
色々頭を駆け巡ったけど
考えるより先に、身体が動いた。
“母ちゃん助けなきゃ”って
ただその一心でヤクザ風のヤツに近づいて、腕を掴んだ。
「おい………何言ってるんだよ、」
相手は大人。
しかも近くで見て分かったけど、、たぶんなんかの物の怪。
「あ”?新手の子供??」
めちゃめちゃ凄まれて正直めっちゃ怖いけど
負けらんねぇって思って手に力をこめた。
「そこの親子の息子だよッ!!」
叫んだせいか相手が怯んで
俺は逆にさらに手に力をこめたから腕を払おうと暴れだした。
「話なら“神代健治の相談所”で聞いてやるよ!」
ここで健治さんの名前を出すのはすっげーかっこ悪い。
『俺が相手になる』くらい言えたらカッコいいだろうけど、、大人相手に俺は無理。
「か、神代健治の………相談所、、」
ただ、相手が怯むくらい、健治さんの名前は影響力がすごい。
「俺は神代健治の相談所の従業員だ。
今の取り立てについても……こちらで適正かどうか調査するからな」
俺が凄んだら相手は後ずさりして
慌てて逃げていった………。
とりあえず、これでしばらくは大丈夫………だろうけど、、、
チラッと後ろを振り返るとポカンとした様子の子供と
目を潤ませている俺の母ちゃん。
「トビ………大きくなったわね、」
一言そう言って笑った母ちゃん。
何年も会っていないのに………俺だって分かる…んだ、、
泣くのはかっこ悪いけど
さっきからかっこ悪い事だらけだけど
「母ちゃん………」
泣くのを我慢するのはできなかった。
え?なんで思い出した??母ちゃんのこと……。
色々頭を駆け巡ったけど
考えるより先に、身体が動いた。
“母ちゃん助けなきゃ”って
ただその一心でヤクザ風のヤツに近づいて、腕を掴んだ。
「おい………何言ってるんだよ、」
相手は大人。
しかも近くで見て分かったけど、、たぶんなんかの物の怪。
「あ”?新手の子供??」
めちゃめちゃ凄まれて正直めっちゃ怖いけど
負けらんねぇって思って手に力をこめた。
「そこの親子の息子だよッ!!」
叫んだせいか相手が怯んで
俺は逆にさらに手に力をこめたから腕を払おうと暴れだした。
「話なら“神代健治の相談所”で聞いてやるよ!」
ここで健治さんの名前を出すのはすっげーかっこ悪い。
『俺が相手になる』くらい言えたらカッコいいだろうけど、、大人相手に俺は無理。
「か、神代健治の………相談所、、」
ただ、相手が怯むくらい、健治さんの名前は影響力がすごい。
「俺は神代健治の相談所の従業員だ。
今の取り立てについても……こちらで適正かどうか調査するからな」
俺が凄んだら相手は後ずさりして
慌てて逃げていった………。
とりあえず、これでしばらくは大丈夫………だろうけど、、、
チラッと後ろを振り返るとポカンとした様子の子供と
目を潤ませている俺の母ちゃん。
「トビ………大きくなったわね、」
一言そう言って笑った母ちゃん。
何年も会っていないのに………俺だって分かる…んだ、、
泣くのはかっこ悪いけど
さっきからかっこ悪い事だらけだけど
「母ちゃん………」
泣くのを我慢するのはできなかった。
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