物の怪なんでも相談所

△恐怖の鬼ごっこ

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ちょうどそのタイミングで未唯さんがやってきて

誰が見てもルンルンなテンションで神代さんのデスクを叩いた。


「依頼が来たわよ♡
最近話題の“子供の神隠し事件”
あたしの知り合いの大臣の息子が行方不明なんだってぇー。
依頼料はもービックリするくらい入金されちゃった♡
だから、神代、あとはよろしくね？」


未唯さんが見せたスマホはたぶん、Web通帳。


「なんで俺が……」って嫌そうに言ってた神代さんも、数字の桁を数えてから顔色を変えた。



「あたしねぇ、今日明日は忙しいのっ♡
ホラ、ここには優秀な春樹がいるし、トビもまぁ役に立つだろうし！
齊藤さんはエサ…じゃなくて人間目線で何か見つけてくれるかもしれないでしょ？
だからあたしよりみんなの方が適任よ♡」


エサ……って言ったな確実に。


えっ、ていうか、、人間食べる系の物の怪………いる可能性は確かにあるし

行方不明の子供が食事のために誘拐………ありえる…………。


って事は、、、まさか、ここの人も食事は人間・・・ーーーー






「俺ら人間は食わねーから。
そんな目で俺らを見るなよ………」


トビくんがすかさず否定してくれてホッとした。



「ま、暇だしいいぜ。
場所は知ってるが相手が検討つかん。
だから現場、見に行くぞ」


神代さんの号令で、トビくんと春樹くんはすぐに立ち上がって支度して

なんとなく流れで、私も着いていくことにした。