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●社長来訪
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まぁまぁ圧が強めで俺の前に来て
書類の束を渡してきた。
「久しぶりね、神代。
相談所も変わらずで安心したわ」
「そうかい。それは良かった。
で、この書類の束は?」
パラパラとめくると主に相談所への依頼……らしい。
「アンタが蹴った相談案件……あたしの所に来たのよ?ねぇ、どうしてくれるの??」
どう……と、言われても……。
「ウチで扱う案件じゃない物ばかりだ。
“政府高官を操る物の怪の調査”なんて、町の相談所レベルじゃ扱えないし
“物の怪同士の離婚調停”なんて、人間の裁判所でやれば十分だろ?」
蹴るには蹴るなりの理由があるんだって……。
「全く……それだとあたしが困るのっ!
仕事増えて嫌になっちゃうわ!」
プリプリと怒りながら一枚の依頼を俺に渡した。
内容は………のっぺらぼうの顔を探す!?
「これは……また奇っ怪な依頼で、、」
「雪乃!やってくれるかしら?」
俺を無視して雪乃に依頼文を渡して
雪乃も微妙な顔をしながらも未唯からの依頼だから引き受けていた。
「雪乃一人じゃ大変だからトビと亮介もいってらっしゃ~い♡」
未唯に半ば無理矢理仕事を言いつけられたトビと亮介も、渋々ながらも仕事に向かった。
残ったのは俺と未唯。
まぁ、つまり、こういう状況にしたかったんだろうね?
「で?話はなんだ?」
未唯に聞くと怖いくらいの笑顔で俺を見てきた。
書類の束を渡してきた。
「久しぶりね、神代。
相談所も変わらずで安心したわ」
「そうかい。それは良かった。
で、この書類の束は?」
パラパラとめくると主に相談所への依頼……らしい。
「アンタが蹴った相談案件……あたしの所に来たのよ?ねぇ、どうしてくれるの??」
どう……と、言われても……。
「ウチで扱う案件じゃない物ばかりだ。
“政府高官を操る物の怪の調査”なんて、町の相談所レベルじゃ扱えないし
“物の怪同士の離婚調停”なんて、人間の裁判所でやれば十分だろ?」
蹴るには蹴るなりの理由があるんだって……。
「全く……それだとあたしが困るのっ!
仕事増えて嫌になっちゃうわ!」
プリプリと怒りながら一枚の依頼を俺に渡した。
内容は………のっぺらぼうの顔を探す!?
「これは……また奇っ怪な依頼で、、」
「雪乃!やってくれるかしら?」
俺を無視して雪乃に依頼文を渡して
雪乃も微妙な顔をしながらも未唯からの依頼だから引き受けていた。
「雪乃一人じゃ大変だからトビと亮介もいってらっしゃ~い♡」
未唯に半ば無理矢理仕事を言いつけられたトビと亮介も、渋々ながらも仕事に向かった。
残ったのは俺と未唯。
まぁ、つまり、こういう状況にしたかったんだろうね?
「で?話はなんだ?」
未唯に聞くと怖いくらいの笑顔で俺を見てきた。
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