立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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30.お返事をします

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それから

充さん・美香さんを除く立花家のみんなや美咲さんやひなちゃんたち


私が告白されたと知った人には、返事をしたって事を会ったタイミングで報告した。


充さんと美香さんはさすがに保護者だから言いにくいから言わなかったけど、、


なんとなく、LINEみたいな文字で伝えるのが嫌だったから、相手の顔を見ながら報告。



みんな

「それでいいと思う」

「頑張ったね」

「断る気がしていた」


って、労われたり察しがつかれていたりだった。



この先の人生で


はじめて告白されたというこの出来事は


絶対に、忘れない出来事になると思う。




誠くんとは翌日から

全く話さなくなっちゃったけど、、


毎日集まって話していた仲……でもなかったから、今はこれでいいんだと思う。



きっと、時間が経てば前みたいに話すような仲になる。



そう思っているのが私だけじゃないといいなって思いながら日々を過ごしていたある日。


秋も深まってきた頃。



ホームルームの時間に担任の先生がクラス全員に紙を配った。




「進路希望調査を行う。

今回の希望と現在の学力を考慮した上で保護者と三者面談を行い、進路を決めていく。

だから、白紙の回答は受け付けないからな。

保護者の方と相談しながら来週末までに全員提出するように!」



先生の言葉と渡された紙。


進路希望調査……。


第三希望まで具体的に書くように書かれている……。


就職希望なら職種を。

進学希望なら希望校や学部を。



これは、、、どうしたものか、、、




「大丈夫?固まっているけど?」


ひなちゃんに声をかけられるまで、、ホームルームが終わったのも気づかないくらい、私は紙を持ったまま固まっていた。


「大丈夫……じゃ、ない、、」

「マジか!?どうした?」


「進路………全く何も決めてない、、」


私の言葉が意外だったのか、ひなちゃんはすっごい驚いていた。



「意外だね。もう早々に決まってるかと思っていた」


私にそう声を掛けたのは、、ひなちゃん、じゃなくて、誠くん。


あの日以来、はじめて声を掛けられたからビックリだったし嬉しかった………けど、、、



私の進路………どうしましょう?

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