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由奈(YUNA)

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24.私と妹

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「ただいま……」


沙耶がリビングに来たとき、ちょうど私がお皿を運んでいたから一番近くにいて、、

沙耶は私に挨拶をした…みたいな感じになっていた。


それに気づいてすぐに沙耶の顔が険しくなって……いつもの私ならここで怯んだと思うけど



今は……頑張るって、決めたから……―――――



「おかえり、沙耶」


まっすぐに目を見て、声をかけた。



私の行動は予想外だったみたいで、沙耶はビックリした顔をしていたけど

何も言わずにふいっと顔を背けて行ってしまった。





「頑張るじゃん」


キッチンに戻ると一部始終を見ていたのかお兄ちゃんが私を褒めてくれた。



「挨拶程度はできる仲になりたいから」


他の人が聞いたらビックリするくらいハードルが低い願望。


せめてね……今までは駄目な姉だったから……そこは分かっているからさ。


だから、まずは挨拶くらいはしたいなぁと。




それから、夕飯はみんなで食べているけど……

なんとなく、去年とは違う緊張があって、、箸が進まない状況。


今年は大きな変化があったから……。


お兄ちゃんと仲直り(?)したというか、普通に話す間柄になったから


私とお兄ちゃんが普通に話していると……沙耶からの視線が痛い。。。



「そう、今年はね、31日にお父さん側のおじいちゃん・おばあちゃんの家に泊まって、1日にみんなでお墓に行くからね?」


唐突に、お母さんが思い出したように言ったけど……


「お母さん……31日は明日だよ?」


「そうよね。うっかりしていたわ」



お母さんは悪気なく言うからもうそれ以上何も言えないけどさ。


急だなぁって感じでビックリ。



おじいちゃん・おばあちゃんの家に泊まった記憶………は、かなり小さい頃

まだパパが生きていた時以来じゃないかな?


なんでまた今年?って感じだけど決定事項っぽいから仕方ない。



お母さんの言葉を聞いて、沙耶の箸が止まったから

なんとなく、行きたくないんだろうなって察したよ。
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