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7.イケメンは罪です

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人目を気にしてそそくさと荷物を置いている一年女子のスタンド席に向かった。


バッグからタオルを取り出してタオルに顔を埋めてため息。



人目なんて気にしなくていい、ずっと一人だったんだからもう慣れたはず



そう自分に言い聞かせた時に、私に何かを掛けられた。





顔をあげて見たらそれはジャージの上着で


横には唯斗くんが立っていた。



「お疲れ」


そう言って隣に座った唯斗くん。


「唯斗くんもお疲れ様。

なんでこっちに来たの？」


三年の男子は真逆のスタンド席なのに。



「心が一人でいたし、俺は太志待ちしてるから暇だった」



私がいたってジャージまで持参して来る必要はない。


それが、唯斗くんの優しさ。



私が小さく声を出して笑ったら軽く頭を叩かれた。


「ジャージは心が持ち帰って洗濯な？」


「ふふっ、了解です」



今はもう、私は一人じゃない。



それが何より嬉しい事。