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ありさ
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辰央がたまに頭を抱えながらも一応、一通りやって
数学は中1レベルの問題もできなかったらしく
基礎からやっていこうって言われちゃった
なのに歴史だけはめちゃめちゃできたから頭抱えてたの
「落差がひどい」
「歴史は暗記したらいいんだもん」
「数学も数式を暗記したらあとは応用だって」
「無理、数字を見ると眠くなるもん」
「まぁ夏休み中なら俺も教えるから……教えるの苦手だけど」
辰央は優しいから
時間あんまりないくせに、私のために時間を割こうとしてくれる
「じゃあ次は参考書買いに行く?」
辰央がそう言ったから、荷物をまとめて出る準備をしたら
「あー!ありさじゃん、久しぶりだね?」
一番会いたくない人たち
元親友と元イツメンの3人
前に靴屋さんで見かけてから近づかないようにしていたのに
やっぱり、地元の若者が集まるような店には来る可能性があるってことなんだね
「………久しぶり、リツ」
この名前を呼んだのはいつぶりだろう?
心臓が痛いくらいバクバクしてて
できることなら走って逃げたい
会いたくないし
見られたくなかった
「えー、てか新しい彼氏?年下?シュミ変わったねぇ」
うるさい
「死んだ噂はしょせん噂だったんだね
ワタシは拓実から死んだって聞いたのに」
うるさい
「ほんと変わらないよね、その澄ました顔
ほんとムカつく顔してるよ、ありさって」
うるさい!!
バッと勢いよく立ち上がって、前を見た
もう、負けない
負けたくは、ない
「辰央は彼氏じゃなくて友達
私は生きているんだから噂は噂
別れてから会ってない拓実がそんな噂流すのは意味不明
あと、
リツだってムカつく顔をしてるからお互いさま
ムカつくなら話し掛けないで」
言った……!
言ってしまった!!
リツが怖い顔してるけど目を逸らさないで言ったんだ私
数学は中1レベルの問題もできなかったらしく
基礎からやっていこうって言われちゃった
なのに歴史だけはめちゃめちゃできたから頭抱えてたの
「落差がひどい」
「歴史は暗記したらいいんだもん」
「数学も数式を暗記したらあとは応用だって」
「無理、数字を見ると眠くなるもん」
「まぁ夏休み中なら俺も教えるから……教えるの苦手だけど」
辰央は優しいから
時間あんまりないくせに、私のために時間を割こうとしてくれる
「じゃあ次は参考書買いに行く?」
辰央がそう言ったから、荷物をまとめて出る準備をしたら
「あー!ありさじゃん、久しぶりだね?」
一番会いたくない人たち
元親友と元イツメンの3人
前に靴屋さんで見かけてから近づかないようにしていたのに
やっぱり、地元の若者が集まるような店には来る可能性があるってことなんだね
「………久しぶり、リツ」
この名前を呼んだのはいつぶりだろう?
心臓が痛いくらいバクバクしてて
できることなら走って逃げたい
会いたくないし
見られたくなかった
「えー、てか新しい彼氏?年下?シュミ変わったねぇ」
うるさい
「死んだ噂はしょせん噂だったんだね
ワタシは拓実から死んだって聞いたのに」
うるさい
「ほんと変わらないよね、その澄ました顔
ほんとムカつく顔してるよ、ありさって」
うるさい!!
バッと勢いよく立ち上がって、前を見た
もう、負けない
負けたくは、ない
「辰央は彼氏じゃなくて友達
私は生きているんだから噂は噂
別れてから会ってない拓実がそんな噂流すのは意味不明
あと、
リツだってムカつく顔をしてるからお互いさま
ムカつくなら話し掛けないで」
言った……!
言ってしまった!!
リツが怖い顔してるけど目を逸らさないで言ったんだ私
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