Don't be afraid

由奈(YUNA)

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辰央

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金曜日


今日はコウとトミさんに誘われて泊まる事になってた日


俺が泊まるのは滅多にないけど、たまにはって誘われた




今日は蓮は仕事だから来なくて


コウは9時前に麗香と志保を送るって言って外出


俺は少し眠そうなトミさんと二人で留守番



トミさんと二人は別に苦じゃないしむしろ楽しいくらい

でも、なんだか眠そうなんだよね

寝たらいいのに


「トミさん寝ないの?」

「そうねぇ、コウくんが帰ってきたら寝ようかしらね」

「待ってたら10時近くなるよ?」

「最近はずっとそんな毎日だから慣れてきたわよ」


おかしくない?

なんで毎日寝るの遅いの?


「コウくん毎日ありさちゃんを待っててね

張り込むってほどじゃないって言ってたけどたぶんしばらく待ってるみたいなの

ありさちゃんが来なくなってから、
ボランティアで駅前にいる時、
ありさちゃんいないかって探していたのよ

だから、私は夜出歩くのは不安だから、代わりにこうして待っているの」


トミさんは探せない自分がもどかしいって思っているのかな?

コウはコウなりにずっと探していたのも驚いたけど


トミさんは俺らが思う以上に

俺らを大切に思ってくれているんだね




それからトミさんからコウとありさについて教えてもらった

コウがありさと出会ったのは駅前で、募金活動に協力してくれたのがありさだった

コウはありさが気になって、声をかけてここへ招いたって


そんな経緯、俺は知らなかった



コウは何かある人、あった人を見つけるのが得意だから

ありさを見て、何か感じて連れてきたのかもしれない

実際、18歳なのに21歳って偽称してキャバ嬢して、妹からボロクソ言われて、何かあるとしか思えないけど







「ただいまー…」


コウが帰ってきたのは11時過ぎで

トミさんはなんとか起きてるような状態


そんなトミさんにコウは謝りながらも、トミさんが待っていた言葉を言った





「ありさに会ったよ」



コウは確かにそう言った

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