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第1話 プロローグ
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曇天の空模様の下、辺り一面に埋め尽くされる、死体の山々。
血糊が彩る地面は酷く強烈な光景を目に焼き付けさせる。
そんな足場さえろくにない地を、一人の少年が歩く。
未だ若干15歳くらいの、あどけなさが残る、端正な顔立ちの少年。黒一色で統一された何処ぞの軍服を身に纏い、返り血で汚れた右手には漆黒を讃える剣を握っている。
この少年が、風体や状況からも只者ではない事は明らかだ。
15歳の少年ならば、世間では、友達と笑い話で一喜一憂したり、中途半端な精神な為、冒険なんてものを夢見てしまう年頃だろう。
しかしその少年の表情にそんな色はない。
まるで宝石のように綺麗なアメジスト色の目には、一切の感情はなく、漠然としているだけで、それなのに、表情の隅に散らつく諦観と寂寥の表情で、とてもちぐはぐだ。
「なぁ?俺は一体、何をしているんだ?」
最早この地に生存者の影はない。帰ってきやしない問いを、少年は虚ろに呟く。
「俺は、何がしたいんだ?俺は、何の為に、生きているんだ?」
およそ記憶喪失した人間がぼやきそうな自問自答が、留まることなく少年の口から零れる。
「なぁ?昔の俺よ。もし今の俺を見ているんなら、教えてくれ……」
俯きがちだった少年は、空を仰ぎ見て……。
「俺は、何になりたかったんだろうな?」
返答の声など帰ってこない問い掛け。
変わりにと言ったように、空からは冷たい雨が降り始めた。
少年の表情は、とても悲しげに思えた。
◾️◾️◾️
「此度の任務、ご苦労だったな。セイ」
「そう思うなら、あんな死地に単独で任務なんてさせないで下さいよ。皮肉ですか?」
「お前ほどの男があのような戦場で死ぬわけないだろ?」
「はぁ~。まぁ、任務が成功した今なら、何とでも言えますね」
長年の付き合い故に、この相手に何を言っても無駄だと承知しているセイは、諦観の表情を浮かべて溜息をつく。
高級感漂う机上に頬杖をつきながから、セイが提出した一枚の報告書を見る女、ラウラ・ステイアは、セイの上官にして、彼が所属するとある組織の二番隊を統括するリーダーだ。静謐さを感じさせる青く澄み切った髪をストレートに腰まで伸ばし、きつそうに軍服に押さえつけられている双丘は見事という他ない、美人。年にして僅か20歳あまりで分隊のリーダーを任せられ、見事な手腕で組織に功績を挙げ続ける、言わば完璧超人だ。
「あの上官。そろそろ俺を引退させてはくれませんかね?もう俺幼少の頃から血みどろな戦場に立ってるんですよ?組織から身を引くのには良い頃かと」
「何を馬鹿なことを!?お前はこの組織の、実力で言えばトップの実力者なのだぞ!お前がそこら辺の新米隊員なら、拷問の末に組織に関する情報の凍結を行い追放するだろうが、お前は今では組織にとって居なくてはならない存在だ!頼むからお前はここに居てくれ!私の唯一の癒しなのだぞ、お前は」
ややテンション高めにお褒めの言葉を並べるラウラ。
待てよ、俺が仮にそこらの下っ端だったらそんな酷いことされるのか?
「上官。俺はもう疲れた引退したい」
「だめだ。まだ若いのにシジ臭い物言いはよせ」
二度目の懇願も虚しく撃沈。
どうやら俺を正式に引退させてはくれないそうなので、今夜この組織から強引に脱退する案を企てていると……。
「まぁだが。確かに私としても、組織の人間とは言えまだ子供のお前を休ませてやりたいという思いはある」
ふと、上官の口から、半ば諦めていた引退への道をアプローチするような言葉が出た。
「上官、その言葉に二言はありませんね?ありませんね!?」
「とてつもなく嬉しそうだなセイ」
休ませてやりたいというニュアンスに態々したのだから、脱退させてくれるつもりはないようだが、それでも半年ぶりに休暇がもらえるなら、かなりの譲歩だろう。
と思っていたが、
「と言うわけで、これが休暇だ」
あっ、嫌な予感がする。
不敵にも口角を釣り上げて笑うラウラが一枚の紙を差し出してきた。
「実は私の妹が、とある学園の理事長を務めていてね。最近になって、教師が一人定年退職で辞めてしまったそうだ。それで、人員が足りなくて困っている。そこで君、という訳だ」
「どういう訳かは後程議論するとして、これ、ルミナリス学園って。超名門じゃないですか!それに教師って、生憎と俺に、他人に何かを教えるなんて教養はありませんよ?」
「まぁそう言うな。君の実力なら学園の教師など余裕だろうし。君が配属される学年は一年。つまり君と同年代の若い少年少女が通う教室だ。息抜きぐらいにはなるだろう?」
「全く息抜きできる気がしませんね?俺子供苦手なんで」
「子供の君が何を言っている?」
そう、俺は子供が苦手だ。
別に、幼少期に分類される子供は苦手ではなく、俺と年の近い子供が苦手なのだ。
この歳の奴等は、世間を知らない割に理想は高く、無駄にプライドを育んでしまっている。扱いが非常に面倒だ。
こんなもの!
と教師案内の紙をくしゃくしゃにしようと手に力を込めたところで……。
「ちなみに、もしこの案件を快く受けない場合、君の給料を70%引かせてもらう」
「横暴だ!只でさえ仕事ぶりに割に合わない給料でやりくりしてるのに!あんたは鬼か!?」
「鬼で結構。私の妹が困っているのだ。どうか助けてはくれないか?」
「……報酬は?」
「ふっ、あははははは!やはりセイ、お前は面白いな。報酬か……そうだな。もし新たな教師が見つかるまで、教師としての職務をきちんと全うできたのなら、1ヶ月の完全休暇をくれてやろう」
「安い!」
「なっ!?お前、これでもかなり大盤振る舞いなんだぞ!我々の組織は忙しい!今でも組織に所属する執行官達のおよそ60%が任務に出ているんだ!そこでお前の1ヶ月休暇など、本来あり得ないからな!」
「なんだよそれ!ここはどれだけブラックなんだよ!」
「そんなもの私が知るか!」
「お前仮にも二番隊のリーダーだろ!?執行官の一人や二人の所業を大目に見るぐらい、深い懐で受け止めてみろよ!」
「お前に私の懐の深さを論ずる資格はない!さっさと承諾して教師になれ!」
「断る!」
「お前!!!」
しばらく不毛な争いは続いたが、結局俺が節を折ることとなった。
血糊が彩る地面は酷く強烈な光景を目に焼き付けさせる。
そんな足場さえろくにない地を、一人の少年が歩く。
未だ若干15歳くらいの、あどけなさが残る、端正な顔立ちの少年。黒一色で統一された何処ぞの軍服を身に纏い、返り血で汚れた右手には漆黒を讃える剣を握っている。
この少年が、風体や状況からも只者ではない事は明らかだ。
15歳の少年ならば、世間では、友達と笑い話で一喜一憂したり、中途半端な精神な為、冒険なんてものを夢見てしまう年頃だろう。
しかしその少年の表情にそんな色はない。
まるで宝石のように綺麗なアメジスト色の目には、一切の感情はなく、漠然としているだけで、それなのに、表情の隅に散らつく諦観と寂寥の表情で、とてもちぐはぐだ。
「なぁ?俺は一体、何をしているんだ?」
最早この地に生存者の影はない。帰ってきやしない問いを、少年は虚ろに呟く。
「俺は、何がしたいんだ?俺は、何の為に、生きているんだ?」
およそ記憶喪失した人間がぼやきそうな自問自答が、留まることなく少年の口から零れる。
「なぁ?昔の俺よ。もし今の俺を見ているんなら、教えてくれ……」
俯きがちだった少年は、空を仰ぎ見て……。
「俺は、何になりたかったんだろうな?」
返答の声など帰ってこない問い掛け。
変わりにと言ったように、空からは冷たい雨が降り始めた。
少年の表情は、とても悲しげに思えた。
◾️◾️◾️
「此度の任務、ご苦労だったな。セイ」
「そう思うなら、あんな死地に単独で任務なんてさせないで下さいよ。皮肉ですか?」
「お前ほどの男があのような戦場で死ぬわけないだろ?」
「はぁ~。まぁ、任務が成功した今なら、何とでも言えますね」
長年の付き合い故に、この相手に何を言っても無駄だと承知しているセイは、諦観の表情を浮かべて溜息をつく。
高級感漂う机上に頬杖をつきながから、セイが提出した一枚の報告書を見る女、ラウラ・ステイアは、セイの上官にして、彼が所属するとある組織の二番隊を統括するリーダーだ。静謐さを感じさせる青く澄み切った髪をストレートに腰まで伸ばし、きつそうに軍服に押さえつけられている双丘は見事という他ない、美人。年にして僅か20歳あまりで分隊のリーダーを任せられ、見事な手腕で組織に功績を挙げ続ける、言わば完璧超人だ。
「あの上官。そろそろ俺を引退させてはくれませんかね?もう俺幼少の頃から血みどろな戦場に立ってるんですよ?組織から身を引くのには良い頃かと」
「何を馬鹿なことを!?お前はこの組織の、実力で言えばトップの実力者なのだぞ!お前がそこら辺の新米隊員なら、拷問の末に組織に関する情報の凍結を行い追放するだろうが、お前は今では組織にとって居なくてはならない存在だ!頼むからお前はここに居てくれ!私の唯一の癒しなのだぞ、お前は」
ややテンション高めにお褒めの言葉を並べるラウラ。
待てよ、俺が仮にそこらの下っ端だったらそんな酷いことされるのか?
「上官。俺はもう疲れた引退したい」
「だめだ。まだ若いのにシジ臭い物言いはよせ」
二度目の懇願も虚しく撃沈。
どうやら俺を正式に引退させてはくれないそうなので、今夜この組織から強引に脱退する案を企てていると……。
「まぁだが。確かに私としても、組織の人間とは言えまだ子供のお前を休ませてやりたいという思いはある」
ふと、上官の口から、半ば諦めていた引退への道をアプローチするような言葉が出た。
「上官、その言葉に二言はありませんね?ありませんね!?」
「とてつもなく嬉しそうだなセイ」
休ませてやりたいというニュアンスに態々したのだから、脱退させてくれるつもりはないようだが、それでも半年ぶりに休暇がもらえるなら、かなりの譲歩だろう。
と思っていたが、
「と言うわけで、これが休暇だ」
あっ、嫌な予感がする。
不敵にも口角を釣り上げて笑うラウラが一枚の紙を差し出してきた。
「実は私の妹が、とある学園の理事長を務めていてね。最近になって、教師が一人定年退職で辞めてしまったそうだ。それで、人員が足りなくて困っている。そこで君、という訳だ」
「どういう訳かは後程議論するとして、これ、ルミナリス学園って。超名門じゃないですか!それに教師って、生憎と俺に、他人に何かを教えるなんて教養はありませんよ?」
「まぁそう言うな。君の実力なら学園の教師など余裕だろうし。君が配属される学年は一年。つまり君と同年代の若い少年少女が通う教室だ。息抜きぐらいにはなるだろう?」
「全く息抜きできる気がしませんね?俺子供苦手なんで」
「子供の君が何を言っている?」
そう、俺は子供が苦手だ。
別に、幼少期に分類される子供は苦手ではなく、俺と年の近い子供が苦手なのだ。
この歳の奴等は、世間を知らない割に理想は高く、無駄にプライドを育んでしまっている。扱いが非常に面倒だ。
こんなもの!
と教師案内の紙をくしゃくしゃにしようと手に力を込めたところで……。
「ちなみに、もしこの案件を快く受けない場合、君の給料を70%引かせてもらう」
「横暴だ!只でさえ仕事ぶりに割に合わない給料でやりくりしてるのに!あんたは鬼か!?」
「鬼で結構。私の妹が困っているのだ。どうか助けてはくれないか?」
「……報酬は?」
「ふっ、あははははは!やはりセイ、お前は面白いな。報酬か……そうだな。もし新たな教師が見つかるまで、教師としての職務をきちんと全うできたのなら、1ヶ月の完全休暇をくれてやろう」
「安い!」
「なっ!?お前、これでもかなり大盤振る舞いなんだぞ!我々の組織は忙しい!今でも組織に所属する執行官達のおよそ60%が任務に出ているんだ!そこでお前の1ヶ月休暇など、本来あり得ないからな!」
「なんだよそれ!ここはどれだけブラックなんだよ!」
「そんなもの私が知るか!」
「お前仮にも二番隊のリーダーだろ!?執行官の一人や二人の所業を大目に見るぐらい、深い懐で受け止めてみろよ!」
「お前に私の懐の深さを論ずる資格はない!さっさと承諾して教師になれ!」
「断る!」
「お前!!!」
しばらく不毛な争いは続いたが、結局俺が節を折ることとなった。
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