姫様ごめん!うちのNo.1は俺の事大好きです!

鈴音

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短編

うさぎさん 8【R-18】

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こちらのお話をほとんど書いていない状態で公開してしまっておりました。
大変申し訳ございませんでした。
実際はこちらになります。
よろしくお願いします。



「ん…。」

目を開けると、ぱっちりと目を開けたアイくんの顔が飛び込んでくる。

「あ,起きた。おはようございます。」

いつもの愛おしそうなものを見る目で頭を撫でてくれる。気持ちいい…。

好き。

「ん~…。好き。」

「俺も好きです。」

あれ…。今めちゃくちゃストレートに好きって言った?心の声漏れた?

……恥ずかしい。

めちゃくちゃストレートに返されたし。
いたたまれなくなって布団に顔を埋める。

「あれ、隠れちゃった。可愛い。」

「今のなし…。」

「ダメですよ。俺ちゃんと1番に好きって返しましたもん。」

「うぅ……それも忘れて。恥ずかしい。」

「やだ。一生忘れない。」

本当にいい性格してるわこいつ…。


「昨日のさきさん可愛かったです。」

「言うな。まじで言うな。」

昨日あれから全力で抱き潰されたからな…。
それはもうすごかった。
俺もだいぶぐずぐずになった記憶はある。が、正直思い出したくもない。記憶消したい。

「ああいうのもたまにはいいね。」

「一生やらねえ。」

「次はねこやってほしいなぁ。猫耳絶対可愛い。」

「調子乗んな。」

「今度一緒に買いに行こ。」

こいつは話が通じないのか。
……こいつとか思っちゃったよ。ひどすぎて。

「人の話を聞け。買いにも行かないし。今日みたいになるの絶対嫌だし。あと調子乗るからだめ。」

「それはまぁ。ごめんなさい。でもさきさんが可愛いのが悪いんですよ。」

「反省してないな。しばらくなしね。」

「え!しばらくって事はいつかいいって事ですよね?楽しみだなぁ~。」

「あー…。」

どうしてこういつも俺はばかなのかな。
全俺が呆れる。

「まあ、いい子にしてたらね。」

そして甘すぎる。
また全俺が呆れてる。溜め息の嵐。

「はい!」

「はぁ…。」

なんかいつも丸め込まれてる気がする。

「でも、本当にありがとうございました。さきさんが僕のために頑張ってくれてるの本当に嬉しかったし、なによりめちゃくちゃ可愛かったです。とってもいい栄養になりました。」

「栄養…?」

「栄養です。」

「そうか。」

よくわからないけれど、アイ君が真剣な顔で変なことを言っている時は大抵くだらない上、聞くとめんどくさくなる事がほとんどなのでスルーさせていただく。
うん。嬉しそうだからいいや。

「映画いきましょうね。」

「ん…。楽しみにしてる。」

「んふふ。可愛い。俺も楽しみにしてます。
 そろそろ起きます?コーヒー飲む?」

「ん。飲む。」

アイ君は泊まった時、いつもコーヒーを準備してくれる。
アイ君も俺も朝ごはんを食べないから、コーヒーが朝ごはんのようなものだ。

「じゃあ準備してくるので。」

「ん。ありがと。」

俺の頭にちゅっとキスをして、そのままキッチンへ向かっていった。

「かっこよすぎんだろ…。」
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