上 下
22 / 28
短編

うさぎさん 5【R-18】

しおりを挟む
「さきさん可愛い。ほんとに可愛い。」

「んっ。」

片方の手で俺の手を握り、もう片方のほうは押さえるついでとでも言うように太ももを撫で回される。それだけで気持ちよくなってしまう。

でも流石にこの格好は恥ずかしすぎる。

「この格好やだ。」

「ええ…さきさんがしてくれたのに…。」

「違うし!というか見せたからぬいて!」

「いや、止めるってだけの約束なので。抜くって一言も言ってないですもん。」

こいつ悪びれもなく…。最悪だ。

「へりくつ…。」

「ただの事実ですよ。」

「ちぇ。」

「んふふ。可愛い。」

最近舌打ちをすると喜ばれるようになった。きも。
アイ君曰く俺に似てきて可愛いとのことだった。
きも。


「すごい。ほんとに尻尾生えてるみたい。」

「っ…。まじで恥ずかしいからっだめ!」

急にさわさわと尻尾の部分を触ってくる。
ギリギリ俺の体自体には触れてないけれど、それがかえってもどかしい。

「んっ…。」

「かわいいなぁ、動かしていいですか?スイッチ入れないから。」

「やだっ!体制かえっんんっ!」

俺の言葉なんて完全無視でギリギリまで抜かれていくバイブ。

「ぁあ"っ!」

そうかと思ったら一気に奥まで入ってきて、
そのままぐちょぐちょと動かされる。

「可愛い。」

「まっはなしちがぅっ…。んんっ!」

少し前だったら絶対に痛くてたまらなかっただろうに、気持ちよくてしょうがない。
さっきから入れていたからかほぐれているようで痛みもない。
あるのは快感だけ。

「んぁ~っ!」

「きもちいい?」

「きもちぃからやだあっ…。んぁっおくやだっ…。」

「可愛い。」

「んあ"っ!まって…っ!ちがぁっ」

またバイブが振動しだした。
アイくんに押さえつけられながらだから、さっきよりも奥への刺激が強い。

あたまがちかちかしてきた。

「なんかっ…まって、なんかきちゃっ。」

「いいよ。」

よくないむりきもちい。へんになる。
アイ君の手は激しくなるにつれて、俺も気持ちいいしか考えられなくなる。

「やらっむりぃやだやだっ!むりっ!ぃくっ~~~っ!」

目の前が真っ白になって、暴力的な快感が襲ってくる。

中でいった…?経験がないからこれがなんなのかわかんないけど気持ちいい。

「ぁ…はぁ…。」

ずっと気持ちいいが続いてる。
落ち着きたくてなんとか息を整える。

「んぁっ!」

急に無くなった異物感。アイくんの手にはバイブがあって、抜かれたんだと気づいた。

「大丈夫?やりすぎちゃった。ごめんなさい。」

「んぅ…っ。」

頭を撫でてくれる手が気持ちいい。

「はは、さきさん目まっか。本物のうさぎさんみたいで可愛い。」

俺の目元を撫でてそう言うアイ君。
うるさい最低。

「まじで最悪…!嫌なことしないって言った…。止めるって言った…。嘘つき。」

「んー…それはほんとにごめんなさい。
 じゃあもう一つお願い聞くから。」

「そーゆーことじゃない。」

そうやって釣るなんて最低。ばか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...