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短編
キスがしたかっただけなのに 2 【R-18】
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「ここは流石に使ってない?」
上半身全部キスされたんじゃないかってくらいの時間が終わった後、お尻を撫でながら聞かれた。
「んっ…流石にないよ。」
「そっか。じゃあ俺が始めてだ。」
「そう…。だから優しくして?」
少し嬉しそうにしたアイ君が可愛くて、
まるでドラマみたいなセリフを吐いてしまった。
なんかこういうの好きそうじゃん。失礼か。
「さきさんそれずるい…。優しくしたくなくなる…。
大丈夫です。優しくするから、ちゃんと一緒に気持ちよくなりましょ?」
「ん…。」
案の定よかったようでもっとルンルンになった。
なんか俺ばっかしてもらってたからもっと喜んで欲しいな…。
喜ばれたことが嬉しくて余裕が出てきたのか、俺も尽くしたくなってきた。
「アイ君。」
「ん?」
「後でアイ君の…舐める?」
「は?」
「やだ?」
さっきまで笑顔だったのが急に真顔になるから少し不安になってしまう。
「いや、嫌じゃないですけど…。んー…無理はしなくていいですよ。」
「無理はしてないよ。俺もアイ君に喜んで欲しいから。あっ、でも、初めてだからうまくできるかわからないけど。」
意を決して伝えると、どこか困った顔をするアイ君。
「あー…いや、えっと、今度にしよ?ね。」
「なんで?」
「なんで…。えっと、なんで…。」
いつになく歯切れが悪い。
やっぱり嫌なのか。嫌な人もいるもんね。
それに男がちんこしゃぶってるとことか、想像もしたくないかも。
ちょっと調子乗っちゃったなこれは。
「ごめん。しつこくしちゃった。嫌なものは嫌だよね。」
「いや!違います!嫌じゃないです!めちゃくちゃ嬉しいです!」
「じゃあなんでだめなの?」
全力で否定してくるからつい強く聞いてしまう。
盛り上げようと思ったのにこれじゃ萎えちゃう。こんな攻防戦になると思わなかった。ごめん萎えたら。
「あ。ほら、俺今めちゃくちゃ興奮してるんで。咥えられたらすぐ出ちゃいそうだし。」
しばらく考えたであろうアイ君からはおそらく取り繕ったであろう言葉が出てきた。
「そういうこと?」
「そういうこと。」
「本当に?」
「本当に!」
「なら…わかった。また今度ね。」
食い下がってみるけど折れる気はなさそうなので、こちらが折れるしかない…。
絶対にはぐらかしてるよな…。
でも譲らなそうだし…嫌だったら悪いし今日はやめとこう。
「でも…。俺だけ気持ちよくしてもらって申し訳ない…。」
「ううん。全然大丈夫です。さきさんが気持ちよくなってくれるの僕も嬉しいので。」
こいつはまた歯の浮くようなセリフを軽々と…。
「それに、今から気持ちよくしてくれるんでしょ?ね、ここ見せて。」
そういって俺のお尻をぽんぽんと叩いてくる。
「ん…。」
「最初は違和感すごいかもしれないけど、ちゃんと慣らすんで、無理だったら無理って言ってください。我慢しないで。」
いつになく真剣な顔で伝えてくれるアイ君。
大事にされてるなぁ…。
「うん。わかった。頑張るね。」
「ん、無理しないでくださいね。」
上半身全部キスされたんじゃないかってくらいの時間が終わった後、お尻を撫でながら聞かれた。
「んっ…流石にないよ。」
「そっか。じゃあ俺が始めてだ。」
「そう…。だから優しくして?」
少し嬉しそうにしたアイ君が可愛くて、
まるでドラマみたいなセリフを吐いてしまった。
なんかこういうの好きそうじゃん。失礼か。
「さきさんそれずるい…。優しくしたくなくなる…。
大丈夫です。優しくするから、ちゃんと一緒に気持ちよくなりましょ?」
「ん…。」
案の定よかったようでもっとルンルンになった。
なんか俺ばっかしてもらってたからもっと喜んで欲しいな…。
喜ばれたことが嬉しくて余裕が出てきたのか、俺も尽くしたくなってきた。
「アイ君。」
「ん?」
「後でアイ君の…舐める?」
「は?」
「やだ?」
さっきまで笑顔だったのが急に真顔になるから少し不安になってしまう。
「いや、嫌じゃないですけど…。んー…無理はしなくていいですよ。」
「無理はしてないよ。俺もアイ君に喜んで欲しいから。あっ、でも、初めてだからうまくできるかわからないけど。」
意を決して伝えると、どこか困った顔をするアイ君。
「あー…いや、えっと、今度にしよ?ね。」
「なんで?」
「なんで…。えっと、なんで…。」
いつになく歯切れが悪い。
やっぱり嫌なのか。嫌な人もいるもんね。
それに男がちんこしゃぶってるとことか、想像もしたくないかも。
ちょっと調子乗っちゃったなこれは。
「ごめん。しつこくしちゃった。嫌なものは嫌だよね。」
「いや!違います!嫌じゃないです!めちゃくちゃ嬉しいです!」
「じゃあなんでだめなの?」
全力で否定してくるからつい強く聞いてしまう。
盛り上げようと思ったのにこれじゃ萎えちゃう。こんな攻防戦になると思わなかった。ごめん萎えたら。
「あ。ほら、俺今めちゃくちゃ興奮してるんで。咥えられたらすぐ出ちゃいそうだし。」
しばらく考えたであろうアイ君からはおそらく取り繕ったであろう言葉が出てきた。
「そういうこと?」
「そういうこと。」
「本当に?」
「本当に!」
「なら…わかった。また今度ね。」
食い下がってみるけど折れる気はなさそうなので、こちらが折れるしかない…。
絶対にはぐらかしてるよな…。
でも譲らなそうだし…嫌だったら悪いし今日はやめとこう。
「でも…。俺だけ気持ちよくしてもらって申し訳ない…。」
「ううん。全然大丈夫です。さきさんが気持ちよくなってくれるの僕も嬉しいので。」
こいつはまた歯の浮くようなセリフを軽々と…。
「それに、今から気持ちよくしてくれるんでしょ?ね、ここ見せて。」
そういって俺のお尻をぽんぽんと叩いてくる。
「ん…。」
「最初は違和感すごいかもしれないけど、ちゃんと慣らすんで、無理だったら無理って言ってください。我慢しないで。」
いつになく真剣な顔で伝えてくれるアイ君。
大事にされてるなぁ…。
「うん。わかった。頑張るね。」
「ん、無理しないでくださいね。」
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