永艦の戦い

みたろ

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第7話

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オーストラリア シドニーで講和会議が行われた。かなり長い時間がかかりながらもシドニー平和友好条約を結んだ。主にハワイ、アリューシャン列島、樺太が日本領土に併合された。ソ連の領土が縮小された。ソ連の政治介入で資本主義国家に変えることになった。また欧州参加国に賠償金が払われることとなりソ連、アメリカは多額の借金をしないといけなくなった。


「戦争に勝ったけど欧州は第1次の後どうなったか知らないのか?ソ連も同じことになるぞ」

そう、第1次世界大戦後にドイツに多額の賠償金を請求した事で逆に軍備拡大し欧州戦争が始まった。今回も同じようなことをしている。
 
「日本は賠償金は貰わず領土だけですね。そのせいで国内は反乱が起こっています。」
「賠償金なんていらん。国民にも知ってもらわないといけないことだ。」
「そうですね。日本史には急いで変えるようにしてもらって各地で演説をしてでも誤解を解かないといけません。」
2週間かけて各地を周り誤解を解くこととなった。

「日本陸海軍は縮小するべきではないか?」
御前会議にて昭和天皇がこのように唱えた。
「陸海軍を縮小したら攻められた時に対抗できません。」
「そうです。もしかしたら中国が来るかもしれません」

「これ以上臣民に負担をかけるわけにはいかん。また中国も一緒に戦った戦友だ。軍事力も低い。なのにそんなに必要ではない。」
「その通りです。」
鈴木総理は答えた。強力な米ソが消え戦いもしないのに莫大の金を軍備費に充てるのは辛い。また、国内では貧困も増えてきていた。
結果的に陸海軍は縮小され。2/3程度に減らされてしまった。また、陸海軍学校の生徒数も半分に減らすことで軍事縮小へ推し続けた。


「陸海軍は縮小だそうですね。」
「いい事だ。戦争はもう当分ないだろう。」
「そうならいいですが。」
「絶対に安泰な世界になる。」
 「轟さんがそこまで言うなら。」
「旧式艦も続々と退艦がはじまってる。金剛は記念艦として保存するそうだ」
「そうですか。金剛は海軍内の象徴ですからね。」
「そうだな。」
金剛は佐世保に保存されることになった。他金剛型、竹型、睦月型、峯風型、古鷹型を含む旧式艦はスクラップにされた。それに伴い新型艦の計画が上がった。轟にも通達され新型艦の図面を作ることになった。
「なんの艦を作るのですか?」
「今回は巡洋艦、戦艦だ。」
 「戦艦?もう必要無くないですか?」
「いるよ。対空が高いし火力が高い。対水上のみではなく艦砲射撃にも最も適してるからな。また中心にいることで存在感があるし、周りの士気も上がる。」
「そうなんですか。初耳です。」
「さぁ、創るぞ」
轟は2日をかけて新型巡洋艦を製作した。今、日本の中で最新なのは蔵王型の3隻であった。この艦は日本の技術力の集大成となっている。3連装砲を積んでおり火力がある。
轟は蔵王の火力を維持しながら防御面、対空面を強化、しかし排水量を減らそうと考えた。そして半月後に計画書面、図案を大本営に提出した。この新型巡洋艦は「神楽」型に決定した。内容としては、
 21.5cm三連装砲×5
    10cm連装砲×4
 65cm魚雷管6連装×4
に加え大和型並みの対空砲、防御力があり速度はおよそ29ノット前後で航行する。また、この神楽型には新たな兵器が載っけることとなった。

「その新たな兵器がこれだ。」
轟が言い、正面にあった物は
「何ですかこれ?銃口が4つもついてるじゃ無いですか。」
「そうだな。これが4連速射機銃だ。」
と、轟から銃名を伝えられた。
「この機銃はなんと1分間に500発の発射が可能。弾倉も自動装着だ。また攻撃する時も自動で攻撃してくれる。」
「すごい。こんな画期的なものが作られるなんて」
「日本の技術がここまで進んでなかったらつくれんがな。1940年の技術では作れなかっただろう。」
「ほんとに頑張ってますね、日本人は。」
轟はこの後も艦を作っていっていった。


1949年2月3日  大本営
ここでは何やら騒がしかった。
「いま、脅威に晒されているのです。」
菅一男はそう発言した。
「大陸では共産党が猛威を奮っています。中国は共産党が支配することとなるでしょう。」
1か月前から中国では内線がまた始まった。前回と比べ今回は共産党が押している。
「中国はもってあと半年かと」
それほど戦力が違っていた。
「日本は中国側について戦うべきです。社会主義を作ってはいけない。」
「そうだな。しかし、他の国はなんか言うんじゃないか?」
「国民党を助けるためなら何も言わないでしょう。領土取るわけでもないですし。」
「そうだな。では国民党を助けよう。」
日本は1ヶ月後中国に20師団を送った。どれも先鋭であった。

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