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第2話
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丸一日かけて制作をした。
「こんなものか?」
そこにあったものは大和型の上位互換となる最強の艦の設計図。
「轟少将、出来たのですね。」
「まぁな。作り方は知らんかったから本を読んでよく学んだよ。」
「たった1日で作るとは凄すぎます。」
「それはどうも。主砲となる50センチ砲3連装砲4基、副砲の20.5センチ3連装砲2基、10センチ連装高角砲6基、60mm3連装対空砲15基、40mm3連装対空砲20基、30mm高速機銃30基、20mm対空機銃40基、出力95,000馬力、速力28.7ノット、排水量60,000トンだ。」
「少しおかしくないですか?」
「どこがだ。」
「50センチ砲、出力、速力の割には排水量が少なすぎます。」
「あーそれか。それはな、独自で開発したタービンとボイラーを入れるからだ。」
「そこまで作ったのですか!」
「ああ。大和型では燃費が悪かった。だから大和型の半分を目指して作った。まず原子炉を入れる。ただし使うのは戦闘中以外だ。戦闘中の時は燃費をクソよくしたボイラー、タービンにする。」
「なるほど、そこまで勉強して1日で……」
「いや、タービンとかは作ってない。流石に無理。」
「スゴすぎる、そういえば防御面はどうするのですか?」
「大体は大和と同じだ。ただ、片面に連続で魚雷を受けた時、どうしても沈んでしまう可能性があるような気がするんだよな。」
「そこの所の防御区画を小さくすればいいんじゃないですか?」
「お、いい提案だ、それも入れよう。自動傾斜安定装置はどうだ?注排水システムを使って水を右と左に安定するように水を割合を変えるというのは」
「いいんじゃないですか?資料にも書いときます。」
お互いに出し合ったもので良いものを付け足していった。長くかかり半日かかった。その後は休憩ということで残り半日をしっかりと休んだ。
翌日
「山本中将に話しとくか」
山本中将を呼び会議室で話をした。
「例の50cm砲を積む戦艦が製作終わりました。」
「そうか。良くやったな。資料をもらえるか?」
「はい、こちらになります。」
山本は一言言った。
「空母甲板がないぞ。」
「は?」
「製作書に書いてあっただろ、空母甲板と50機が入る格納庫のことを」
「加藤、計画書を持ってきてくれないか?」
「わかりました。」
「山本中将、空母甲板をこの艦に付けるのですか?」
「ああ。戦艦は今後必要ないけど対空性能はある。それと大鑑主砲主義の奴らも納得してくれる。」
「そうですか。」
「轟少将、計画書です。」
加藤から計画書を見た。
「あれ?山本中将、計画書には空母甲板のことには書かれてません。」
「ほんとか。見せろ」
山本中将に計画書を渡した。
「書いてないな、なぜだ。まぁいい、轟」
「はい」
「甲板も付けてくれ。」
「わかりました。」
轟と加藤は部屋に戻った。
「まじか」
「本当ですよね。」
「これに空母甲板付けるのか。空母なんて鳳翔しか見た事がない。また横須賀に行って空母見るぞ。」
「はい。しかし、今日は事前に山本中将に言いましょう。」
山本中将に頼み横須賀に赤城泊まっているという事で急いで行った。
「あれが赤城か。」
「はい、元々天城型巡洋戦艦の2番艦で
空母に改造されました。最初は3段式甲板でしたが短いのと、砲がいらなくね。という理由で一段全通式にしました。全長260.67m、排水量36.500トン、速力31.2ノット、搭載機66機です。」
「なるほど、巡洋戦艦から改造されたのか。早速行こう」
赤城に乗りこんだ。戦艦と違って煙突は横についており、空母甲板がある。
「甲板はこんなに広いのか。」
「はい、けど翔鶴型はさらに広いです。」
「なるほど、甲板は木製なのか?」
「半分あってます、甲板の上30mmは木製甲板になっております。下80mmは鉄製甲板になっております。」
「なぜ2種類?」
「鉄だと太陽からの熱で熱くなるのと鉄だと滑るのです。木だと鉄ほど滑らないので短い距離で止めることが出来るためです。そうすることで飛行甲板を短くすることができるからです。」
「たしかにな。けど戦闘機が甲板上で燃えたり、爆弾が当たったら火災が発生しないか?」
「そうですね。けど下に鉄があるので上だけ燃えるだけですし、消化させますから」
「まぁ分かった。結局は火災の煙で敵に位置をばらすというわけね。じゃあ全面鉄製ではなく鋼鉄にするか。」
「はぁ。」
「甲板の大きさが知りたいな。とりま操縦士のいる所にいこう。」
「はい」
艦橋に入った。
「すいません甲板の大きさを教えてくれませんか?」
「いいですよ。赤城の甲板の大きさは249.17m×30.48mです。」
「なるほど先から1番奥までそれだけの長さがあるのか。」
「轟少将出来そうですか?」
「ああ。面白いのができそうだ。」
今回は泊まらず、急いで海軍省の大本営へ戻った。机に紙を広げて早速始めた。しかし、甲板と格納庫などをどのように付けるかが問題になった。
「甲板を付けるとなると横になるけどバランスが悪すぎる。」
「反対側にも付ければいいのでは?」
「そうだな。けど支えがな。」
「そうですね。 後ろの砲塔1つ潰して甲板をV字にしたらどうですか?」
「いいね。それで作ってみよう。」
1番後ろの4番砲塔をなくし甲板をV字に作った。
「バランスがいいが、後ろの方が軽くなるかな?前より軽いとだめなんだよなー」
「甲板をもう少し後ろにして飛び出してもいいと思います。」
「そうだな。そして3番主砲艦尾よりにずらして、副砲をつけよう。」
甲板と主砲を後ろに動かし副砲を加えた。
「まあまあいいんじゃないの?」
「ええ。あとは格納庫とエレベーターですね。」
「ああそうだな。居住区が小さくなりそうだな。ボイラー室も改良すればいいか。」
ボイラー室をやや小さく、後ろに動かした。艦橋を少し大きくし居住区を動かした。しかし、それでも零戦が入れる大きさではなかったので甲板が飛び出てないところは艦と一体に繋げることにした。 旋回性能、速度、防御、飛行距離の長い戦闘機を求めた。轟が1番求めたのは防御だった。零戦は防御力が無く7ミリの弾でも一発で落ちる可能性があった。(燃料を覆うタンクが防弾でないため)そこで20ミリを耐えれるタンクとガラスを新たに開発
「戦闘機よりも人の方が重要だ。」
という轟の意向から世界で最強の戦闘機ができた。
その名も 「海龍」
24.5mm対戦砲を2基、17mm機銃を2基
航続距離2000km、巡航時間7時間(最も適した環境の場合)最高速度560kmという異常と言ってもいい最強いえ怪物を作った。 24.5mm対戦砲(詳しくは対戦闘機砲)は連射ができて百発撃てるようにした。
「何百回も描いたけどこれが一番いい出来だった。あとは日本の技術で作れるかだ。曲線がそこそこあるし、わかりやすい設計図を作るべきだな。」
轟は戦闘機の技術者を呼び、分かりやすく細かい設計図をつくり、半年後には初飛行だった。
「轟少将、これでやっと全てが終わりましたね。」
「ああ、そうだな。世界最強の航空戦艦」
「とても美しい。これが海に浮かぶのか。」
「そうだぞ。うん? ま、まて」
「はい?」
轟は図面を見た。
「重大な問題が発見した。」
「どこですか?」
「ここだ。」
轟が指したのは装甲部分だった。
「ここのどこが悪いのですか?」
「魚雷を重視しすぎて甲板が薄すぎる。水平防御も弱い。対艦になったら圧倒的弱さだ。」
「どうするんですか?」
「どうするかって厚くするしかないだろ。」
「どのくらいを?」
「2倍だ。航空甲板はそのままでやる。ってそっちの方が厚いからな、しかし」
「しかし?」
「速度が落ちる。戦闘力がおちるのだ。強く軽い甲板にしたい。」
「それなら合金板はどうでしょうか?」
「合金板?」
「はい、金属同士を合わせた合金です。それなら軽くなります。」
「なるほど、そうするか。」
甲板は合金製にすることにした。
「こんなものか?」
そこにあったものは大和型の上位互換となる最強の艦の設計図。
「轟少将、出来たのですね。」
「まぁな。作り方は知らんかったから本を読んでよく学んだよ。」
「たった1日で作るとは凄すぎます。」
「それはどうも。主砲となる50センチ砲3連装砲4基、副砲の20.5センチ3連装砲2基、10センチ連装高角砲6基、60mm3連装対空砲15基、40mm3連装対空砲20基、30mm高速機銃30基、20mm対空機銃40基、出力95,000馬力、速力28.7ノット、排水量60,000トンだ。」
「少しおかしくないですか?」
「どこがだ。」
「50センチ砲、出力、速力の割には排水量が少なすぎます。」
「あーそれか。それはな、独自で開発したタービンとボイラーを入れるからだ。」
「そこまで作ったのですか!」
「ああ。大和型では燃費が悪かった。だから大和型の半分を目指して作った。まず原子炉を入れる。ただし使うのは戦闘中以外だ。戦闘中の時は燃費をクソよくしたボイラー、タービンにする。」
「なるほど、そこまで勉強して1日で……」
「いや、タービンとかは作ってない。流石に無理。」
「スゴすぎる、そういえば防御面はどうするのですか?」
「大体は大和と同じだ。ただ、片面に連続で魚雷を受けた時、どうしても沈んでしまう可能性があるような気がするんだよな。」
「そこの所の防御区画を小さくすればいいんじゃないですか?」
「お、いい提案だ、それも入れよう。自動傾斜安定装置はどうだ?注排水システムを使って水を右と左に安定するように水を割合を変えるというのは」
「いいんじゃないですか?資料にも書いときます。」
お互いに出し合ったもので良いものを付け足していった。長くかかり半日かかった。その後は休憩ということで残り半日をしっかりと休んだ。
翌日
「山本中将に話しとくか」
山本中将を呼び会議室で話をした。
「例の50cm砲を積む戦艦が製作終わりました。」
「そうか。良くやったな。資料をもらえるか?」
「はい、こちらになります。」
山本は一言言った。
「空母甲板がないぞ。」
「は?」
「製作書に書いてあっただろ、空母甲板と50機が入る格納庫のことを」
「加藤、計画書を持ってきてくれないか?」
「わかりました。」
「山本中将、空母甲板をこの艦に付けるのですか?」
「ああ。戦艦は今後必要ないけど対空性能はある。それと大鑑主砲主義の奴らも納得してくれる。」
「そうですか。」
「轟少将、計画書です。」
加藤から計画書を見た。
「あれ?山本中将、計画書には空母甲板のことには書かれてません。」
「ほんとか。見せろ」
山本中将に計画書を渡した。
「書いてないな、なぜだ。まぁいい、轟」
「はい」
「甲板も付けてくれ。」
「わかりました。」
轟と加藤は部屋に戻った。
「まじか」
「本当ですよね。」
「これに空母甲板付けるのか。空母なんて鳳翔しか見た事がない。また横須賀に行って空母見るぞ。」
「はい。しかし、今日は事前に山本中将に言いましょう。」
山本中将に頼み横須賀に赤城泊まっているという事で急いで行った。
「あれが赤城か。」
「はい、元々天城型巡洋戦艦の2番艦で
空母に改造されました。最初は3段式甲板でしたが短いのと、砲がいらなくね。という理由で一段全通式にしました。全長260.67m、排水量36.500トン、速力31.2ノット、搭載機66機です。」
「なるほど、巡洋戦艦から改造されたのか。早速行こう」
赤城に乗りこんだ。戦艦と違って煙突は横についており、空母甲板がある。
「甲板はこんなに広いのか。」
「はい、けど翔鶴型はさらに広いです。」
「なるほど、甲板は木製なのか?」
「半分あってます、甲板の上30mmは木製甲板になっております。下80mmは鉄製甲板になっております。」
「なぜ2種類?」
「鉄だと太陽からの熱で熱くなるのと鉄だと滑るのです。木だと鉄ほど滑らないので短い距離で止めることが出来るためです。そうすることで飛行甲板を短くすることができるからです。」
「たしかにな。けど戦闘機が甲板上で燃えたり、爆弾が当たったら火災が発生しないか?」
「そうですね。けど下に鉄があるので上だけ燃えるだけですし、消化させますから」
「まぁ分かった。結局は火災の煙で敵に位置をばらすというわけね。じゃあ全面鉄製ではなく鋼鉄にするか。」
「はぁ。」
「甲板の大きさが知りたいな。とりま操縦士のいる所にいこう。」
「はい」
艦橋に入った。
「すいません甲板の大きさを教えてくれませんか?」
「いいですよ。赤城の甲板の大きさは249.17m×30.48mです。」
「なるほど先から1番奥までそれだけの長さがあるのか。」
「轟少将出来そうですか?」
「ああ。面白いのができそうだ。」
今回は泊まらず、急いで海軍省の大本営へ戻った。机に紙を広げて早速始めた。しかし、甲板と格納庫などをどのように付けるかが問題になった。
「甲板を付けるとなると横になるけどバランスが悪すぎる。」
「反対側にも付ければいいのでは?」
「そうだな。けど支えがな。」
「そうですね。 後ろの砲塔1つ潰して甲板をV字にしたらどうですか?」
「いいね。それで作ってみよう。」
1番後ろの4番砲塔をなくし甲板をV字に作った。
「バランスがいいが、後ろの方が軽くなるかな?前より軽いとだめなんだよなー」
「甲板をもう少し後ろにして飛び出してもいいと思います。」
「そうだな。そして3番主砲艦尾よりにずらして、副砲をつけよう。」
甲板と主砲を後ろに動かし副砲を加えた。
「まあまあいいんじゃないの?」
「ええ。あとは格納庫とエレベーターですね。」
「ああそうだな。居住区が小さくなりそうだな。ボイラー室も改良すればいいか。」
ボイラー室をやや小さく、後ろに動かした。艦橋を少し大きくし居住区を動かした。しかし、それでも零戦が入れる大きさではなかったので甲板が飛び出てないところは艦と一体に繋げることにした。 旋回性能、速度、防御、飛行距離の長い戦闘機を求めた。轟が1番求めたのは防御だった。零戦は防御力が無く7ミリの弾でも一発で落ちる可能性があった。(燃料を覆うタンクが防弾でないため)そこで20ミリを耐えれるタンクとガラスを新たに開発
「戦闘機よりも人の方が重要だ。」
という轟の意向から世界で最強の戦闘機ができた。
その名も 「海龍」
24.5mm対戦砲を2基、17mm機銃を2基
航続距離2000km、巡航時間7時間(最も適した環境の場合)最高速度560kmという異常と言ってもいい最強いえ怪物を作った。 24.5mm対戦砲(詳しくは対戦闘機砲)は連射ができて百発撃てるようにした。
「何百回も描いたけどこれが一番いい出来だった。あとは日本の技術で作れるかだ。曲線がそこそこあるし、わかりやすい設計図を作るべきだな。」
轟は戦闘機の技術者を呼び、分かりやすく細かい設計図をつくり、半年後には初飛行だった。
「轟少将、これでやっと全てが終わりましたね。」
「ああ、そうだな。世界最強の航空戦艦」
「とても美しい。これが海に浮かぶのか。」
「そうだぞ。うん? ま、まて」
「はい?」
轟は図面を見た。
「重大な問題が発見した。」
「どこですか?」
「ここだ。」
轟が指したのは装甲部分だった。
「ここのどこが悪いのですか?」
「魚雷を重視しすぎて甲板が薄すぎる。水平防御も弱い。対艦になったら圧倒的弱さだ。」
「どうするんですか?」
「どうするかって厚くするしかないだろ。」
「どのくらいを?」
「2倍だ。航空甲板はそのままでやる。ってそっちの方が厚いからな、しかし」
「しかし?」
「速度が落ちる。戦闘力がおちるのだ。強く軽い甲板にしたい。」
「それなら合金板はどうでしょうか?」
「合金板?」
「はい、金属同士を合わせた合金です。それなら軽くなります。」
「なるほど、そうするか。」
甲板は合金製にすることにした。
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