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ヴァミリオン・ブレイドワールド 転移編
6話 クリスタルドラゴン
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俺は辺りを見渡すと近くにあった大きな穴を目掛けて飛び込んだ。そこで暫く降り注ぐ隕石から身を守る為だ。
「 イテテテ。真っ暗で何も見えんな。しかし、この穴、結構深かったな 」
暗闇の中、手探りで横に移動すると、何か柔らかいモノが両手に当り思わず掴んでしまった。
「 何とも言えないこの柔らかさ。スライムか? 」
地表では多分、極大魔法の降り注ぐ隕石と思われる衝撃と音がドンドンと伝わって来ていた。
「 しかし、あの女魔法使い。こんな初心者が初めに訪れる『はじめの森』付近で究極魔法をぶっ放すとは、頭のおかしいヤツか?気が知れない 」
それにしても、こんだけ刺激を与えても反撃してこないとは、俺は何を掴んだんだろうか。スライムじゃないのか?スライムにしてはこのほど良い弾力と人肌に近い温もり。それでいて先端に突起がある?
「 あ…の… 」
ふわっと甘い香りに、温かい吐息が俺の顔にかかる。
「 あ…やめ…んっ!」
次の瞬間、何かしなる鞭の様に頬を衝撃が襲う。
パシィーン!
「 いってぇ! スライムが攻撃してきた! えぇい! この、このぉ! 」
俺はこれでもかと言うくらい揉みしだく。先ほどの鞭のような攻撃は全く来ない。
「 …ハァハァ…もう、やめ…て…、それは…私の…胸…です…! 」
「 スライムが喋った! え?胸?…だと? 」
暗闇に目が慣れてきた。ジッと凝らして見れば、薄っすら人の輪郭が分かった。
俺と同じ、初心者の布装備の女の子だった。俺がスライムだと思っていたモノはいいだけ揉みしだいた彼女の胸だった。おかげでその布装備がはだけ、白く透き通る肌の綺麗な胸があらわになっていた。
彼女は顔を真っ赤にし、クタッとして座り込み、静かに乱れた吐息を鎮めようとしていた。
「 こ、この甘い香りは女の子のニオイだったのか。しかも、この世界に生まれ変わって早々、人生初の胸の感触を味わえるなんて… 」
俺は此の方、女の子の手を握る事すら無かったが、それを飛び越え、生おっぱいを堪能する事ができたんだ、
大きくは無かったが幸せだ、もう思い残すことは何も無い。この世界に来てほんとに良かった 」
彼女の近くには小型の剣と盾が落ちていた。彼女の職業は剣士のようだった。
ちょうど外の音が聞こえなくなったと思った時、この穴に先ほどの極大魔法を唱えた女魔法使いがライトと飛行魔法を使いゆっくりと俺の周りを照らしながら降りてきた。地に足が着くと口を開いた。
「 はい! そこのエロオオカミ君 」
「 な、誰がエロオオカミだよ! 」
「 暗闇をいい事に… 」
「 これは不可抗力だ! お前は極大魔法をぶっ放した頭のおかしい女魔法使い! 」
「 頭のおかしいは余計よ!モンスターに襲われてる所を助けてもらっておきながら、失礼なヤツだな。あ、そうそう、君達に頼み事があるのよ 」
女の頼み事って厄介事に巻き込まれる香りしかしないよな。しかも、この女魔法使いの赤髪に赤と青のオッドアイの組み合わせ。初めて見るよな、PC?NPC?希少種なのか?
大型アップデートに発売されるパッケージ同梱のレアキャラは、発表される度にチェックだけはしていたが、初めて見るキャラだ。余計にホイホイと付いて行く気になれなかった。
「 おーい!オオカミ君、聞いているのかい? 」
「 はぁい? 」
「 あのさ、もう少ししたらココにさ、クリスタルドラゴンがやって来るのよね 」
「 あのクリスタルドラゴンだと?! 『 はじめの森 』で? ちょっと待てよ、初心者のチュートリアルクエストしかないはずだぞ。ここは! 」
彼女の言うクリスタルドラゴンはシナリオクエストでもっと、後半に登場するドラゴン種でも最強クラスの上級レベルモンスターだ。レベル1の俺が行った所で死亡フラグ決定だった。
「 イテテテ。真っ暗で何も見えんな。しかし、この穴、結構深かったな 」
暗闇の中、手探りで横に移動すると、何か柔らかいモノが両手に当り思わず掴んでしまった。
「 何とも言えないこの柔らかさ。スライムか? 」
地表では多分、極大魔法の降り注ぐ隕石と思われる衝撃と音がドンドンと伝わって来ていた。
「 しかし、あの女魔法使い。こんな初心者が初めに訪れる『はじめの森』付近で究極魔法をぶっ放すとは、頭のおかしいヤツか?気が知れない 」
それにしても、こんだけ刺激を与えても反撃してこないとは、俺は何を掴んだんだろうか。スライムじゃないのか?スライムにしてはこのほど良い弾力と人肌に近い温もり。それでいて先端に突起がある?
「 あ…の… 」
ふわっと甘い香りに、温かい吐息が俺の顔にかかる。
「 あ…やめ…んっ!」
次の瞬間、何かしなる鞭の様に頬を衝撃が襲う。
パシィーン!
「 いってぇ! スライムが攻撃してきた! えぇい! この、このぉ! 」
俺はこれでもかと言うくらい揉みしだく。先ほどの鞭のような攻撃は全く来ない。
「 …ハァハァ…もう、やめ…て…、それは…私の…胸…です…! 」
「 スライムが喋った! え?胸?…だと? 」
暗闇に目が慣れてきた。ジッと凝らして見れば、薄っすら人の輪郭が分かった。
俺と同じ、初心者の布装備の女の子だった。俺がスライムだと思っていたモノはいいだけ揉みしだいた彼女の胸だった。おかげでその布装備がはだけ、白く透き通る肌の綺麗な胸があらわになっていた。
彼女は顔を真っ赤にし、クタッとして座り込み、静かに乱れた吐息を鎮めようとしていた。
「 こ、この甘い香りは女の子のニオイだったのか。しかも、この世界に生まれ変わって早々、人生初の胸の感触を味わえるなんて… 」
俺は此の方、女の子の手を握る事すら無かったが、それを飛び越え、生おっぱいを堪能する事ができたんだ、
大きくは無かったが幸せだ、もう思い残すことは何も無い。この世界に来てほんとに良かった 」
彼女の近くには小型の剣と盾が落ちていた。彼女の職業は剣士のようだった。
ちょうど外の音が聞こえなくなったと思った時、この穴に先ほどの極大魔法を唱えた女魔法使いがライトと飛行魔法を使いゆっくりと俺の周りを照らしながら降りてきた。地に足が着くと口を開いた。
「 はい! そこのエロオオカミ君 」
「 な、誰がエロオオカミだよ! 」
「 暗闇をいい事に… 」
「 これは不可抗力だ! お前は極大魔法をぶっ放した頭のおかしい女魔法使い! 」
「 頭のおかしいは余計よ!モンスターに襲われてる所を助けてもらっておきながら、失礼なヤツだな。あ、そうそう、君達に頼み事があるのよ 」
女の頼み事って厄介事に巻き込まれる香りしかしないよな。しかも、この女魔法使いの赤髪に赤と青のオッドアイの組み合わせ。初めて見るよな、PC?NPC?希少種なのか?
大型アップデートに発売されるパッケージ同梱のレアキャラは、発表される度にチェックだけはしていたが、初めて見るキャラだ。余計にホイホイと付いて行く気になれなかった。
「 おーい!オオカミ君、聞いているのかい? 」
「 はぁい? 」
「 あのさ、もう少ししたらココにさ、クリスタルドラゴンがやって来るのよね 」
「 あのクリスタルドラゴンだと?! 『 はじめの森 』で? ちょっと待てよ、初心者のチュートリアルクエストしかないはずだぞ。ここは! 」
彼女の言うクリスタルドラゴンはシナリオクエストでもっと、後半に登場するドラゴン種でも最強クラスの上級レベルモンスターだ。レベル1の俺が行った所で死亡フラグ決定だった。
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