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第 2 日目
しおりを挟むわたしは優しい風で爽やかに靡く、わたしのミニ草原を遠い目で眺めていた。
「 あぁ…スースーする… 」
履いていないと認識すると返って、肌寒く感じるものだ。
そうそう、わたしは純潔を守れるか云々以前の問題に直面していた。
「 この異世界の創造主よ……わたしのパンツはどうした?本ゲームプレイさせる前にノーパンプレイですか? 」
わかってはいた。18禁仕様のゲーム世界故に、いろんな意味での経験ある『 大人の女性 』がウエルカムされる予定だったのではと。
「 なんか、ほぼほぼ、未使用(セルフ)でホント御免なさい… 」
そんなわたしは今、ある意味ウエルカムドリンク並みの貞操状態だった。それならいっそのこと鉄のパンツでも履いてやろうかと思っていた。
取り敢えず、わたしは何か履くものを探し求めることにした。こんな状態で殿方に出逢い勘付かれでもしたら、間違い無く18禁なこの世界の思う壺である。LIVE動画のポロリ女神か、痴女扱いをされるのは目に見えている。
わたしはメニュー画面から『 持ち物 』と言う項目を見つけた。開いてみると、現在の所持品らしき物がアイコンとして並んでいた。
「 パンツ、パンツっと…あった! 」
形がそれとなく似ている物を選択した。アイコンの名称は『 赤いランジェリー 』とあった。
選択が決定されると、目の前に赤いランジェリーが現れた。が…
「 やっぱり、そうなのね… 」
まぁ、見た目は赤いパンツだが、全体的に布地の透過度が極めて高いのと、肝心な真ん中の部分がパックリと開いていた。この世界だ、分かってはいたが、パンツ重視のシチュエーションを期待したわたしが馬鹿だった。
「 ノーパンとさほど変わらんがな… 」
さぞ、ベッドでも燃えるような、赤のセクシーランジェリーを見て呆気にとられている、わたしの口もパックリと開いていた。
それはもう、セクシードールのアノ顔とさほど変わらぬ表情だった。
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