5年後僕は死ぬ

あたな

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敵の真相

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「ってなんで俺の名前知ってんの?」
「すまない。君の個人情報を全て調べて今日スカウトしに来たんだ!!それに、君はどの道あの怪物と戦う運命にある。」
「お前、あの化け物の事を知ってるのか?」
「ああ……君は知らなければならない今何が起きていてやつらがなんなのかを……」
ウルカはそう言い俺を車に乗せた。
「奴らの名前はREXという種族で5年前横浜に突然現れた」
「5年前??でもそういう報道はみていないぞ!!」
「大っぴらに報道したって日本が混乱するだけと上が判断し揉み消したのさ……」
「混乱はするだろうが揉み消すことなくないか?」
「いいや、やつらは人に擬態して擬態した人間を殺害する、そしてその人間の記憶をもコピーし、人間世界に溶け込む。そんな事が世間にバレてしまったら誰も人を信用出来なくなってしまう」
「なるほどな、だけどなんで俺をスカウトするんだ?」
「君は、染色体の数が人よりも1つ多いんだ。確率は1億分の1、死の淵に立つことで力を覚醒させて圧倒的な身体能力を有することが出来るギフトという力の持ち主だからだ。そして君は今からギフトモンスターと同化する」
「同化??なにがどうなって」
 ここで俺の記憶は途絶えている。何時間経っただろうか、わからないが気がついた時には俺は屍の山の上に立つ狼と対峙していた。
「お前だれだ?」
「オレハウルフ、オマエトケイヤクスルギフトモンスターダ」
「契約って俺はなんも聞いてねぇぞ!!」
「オレハオマエニチカラヲカス、オマエハオレニレックスノニクヲクワセルコトデケイヤクガセイリツスル」
「契約しなかったらどうなるんだ?」
「シヌダケダ……エラベシヌカドウカスルカ」
「くそが……」
俺はこの狼と契約することになった。
「やあ、同化完了したみたいだね!!」
「てめえ、めんどうくせえことしやがって!!」
ウルカに殴りかかった時、自分の姿が変わったことに気がついた俺は動揺し、体の動きが止まった。
「君が戦う意思を示した時その姿になれる。それになれればREXなど簡単に倒すことが出来、人類を救える」
力が制限なく湧き出る感覚と強い殺意が俺の中に溢れ出ていた。
「さあ、腕試しだ、さっきREX出現のアラートが鳴った。その力を示せ」
 俺は何が起きているのかをわからないまま初陣に向かわなければならなくなってしまった。
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