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1章
緊急事態発生です
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「そういえばフェンリルは何か食べ物取ってくるって言ってたけど、何を取ってきたの?」
『あーそれはですね~』
スープの鍋を焚火の上に丈夫な木の棒で固定して浮かせるようにして煮込んでいく、その後はいい具合になった頃にフェンリルの背中からおりてそう言った。
『じゃーん大きいサケを取ってきたんです』
私が地面に降りて靴を履けているか確認していると後ろから嬉しそうにそう言うフェンリルの声が聞こえた。
「、、、えデカ」
振り返って見てみるとどこからか出てきたサケの尾びれを掴んで自慢気に私のそばにおいた。
少なくとも私が抱えたらはみ出すくらいにはでかい。
30センチ以上はある
「しかし、、、これをどうさばけと」
過去に捨てられた本を読んでいた私はたまたま見た本に魚のさばき方が書いてありいつか役立つときがくるかもと思って読み込んでいたが、さすがにでかすぎて話にならない。
少なくとももう一人助手が必要だ。
「んーーー」
『どうしました?』
「いやーーこの大きさは流石に捌けないし、、後もう一人助手がいたらできたのになーって」
まあ流石にこんな事をフェンリルに愚痴ってもしょうがない
それに鮮度の心配もあるしここは簡単な空間停止魔法をフェンリルに掛けてもらうとしよう
「あの、、お願いがr」『はいなんでしょう』
突如鼻筋ぎりぎりで私の前に現れたのはフェンリルではなく端正な顔立ちをした白髪のブルーアイの少年だった
しかし口から発せられた声の感じからもしや、、、
「もしかして、、フェンリル???」
『????だって主様が助手がほしいとおっしゃったので、、僕こうみえて何年も生きてますから人に化けることなんてちょちょいのちょいですよ』
「、、、、はわわ~イケメンかっk」
「いけないいけない、、、あの顔に飲み込まれるところだった」
『?』
私も改めて面食いなところは街で一番の美男子を落とした母の血を継いでいる部分があることを再確認した。
そしてそれが今の父である。
残念ながらいいところは全部姉に持っていかれが、、、。
「まあ、、それはいいんだけど」
『?なんのことですか』
「いやこっちの話だから大丈夫」
『??』
「そういえば君の事ずっとフェンリルって読んでたよね名前はないの?」
『名前???ないですよそんなの、、逆にお聞きしますが主様や人間にはその名前があるのですか?』
「うん私はリーレンって名前だけどね人によっては意味なんかもあるから全然違うよ」
『そうなのですね』
「一応人間に化けれるんならその姿で移動する時に人がいても大丈夫でしょ?だから変に見られたりしないようにも名前をつけたほうがいいかなって」
『なるほど、、、では主様がつけてください』
「えっ私!!」
『はい!!私を助けてくださった命の恩人である貴方に是非とも私は素晴らしい名前をつけてほしのです』
キラキラとした目で見られ断るに断れない空気になり、しぶしぶ了承した
「うーーーん、、名前名前」
『そんなに難しんものなんですか??名前というのは』
「まあ、、ね?」
『、、、』
「、、、、うーんじゃあフェンリルの名前の端からとって【フェル】なんてどうかな???」
『フェルですか、、、、』
ぱあああああ
『流石です主様!!!!発音と言い読み方と言い主様のつけてくれた名前はこの世界の誰よりも素晴らしいものです!!!!!』
「そ、、そう?ならよかった」(適当に考えたのバレてなくてよかったーーー)
そのまま人間の姿でいるフェルの力を借りながらサケを手分けしてさばいた
「おっ終わったー」
もう焚火の明かりしか見えなくなった頃に魚をさばき終え、その後大きい切り身を二枚とも木の棒にさして、鍋をどかした焚火の中で焼いていく。
シチューの方は鍋の大きさに反して4杯分くらいしかないがちょうどいい
家から持ってきた食器とスプーンをだして、食器の中にスープを掬っていく。
いまだ人間の姿のフェルにスープを手渡し、二人で焼き上がった魚の切り身と共に今までの疲れを癒やす。
「ご馳走様でした」
『では私は食器の後片付けをしておくので主様はゆっくりお休みください』
「うん、、ありがとう」
そしてそのまま自分で作った特注寝袋の中にもぐり深い眠りについた
焚火のほんわかとした暖かさにどこか懐かしさを覚える私だった。
ボソ「明日はいよいよ西へ行くのかぁ、、、、くー」
『あーそれはですね~』
スープの鍋を焚火の上に丈夫な木の棒で固定して浮かせるようにして煮込んでいく、その後はいい具合になった頃にフェンリルの背中からおりてそう言った。
『じゃーん大きいサケを取ってきたんです』
私が地面に降りて靴を履けているか確認していると後ろから嬉しそうにそう言うフェンリルの声が聞こえた。
「、、、えデカ」
振り返って見てみるとどこからか出てきたサケの尾びれを掴んで自慢気に私のそばにおいた。
少なくとも私が抱えたらはみ出すくらいにはでかい。
30センチ以上はある
「しかし、、、これをどうさばけと」
過去に捨てられた本を読んでいた私はたまたま見た本に魚のさばき方が書いてありいつか役立つときがくるかもと思って読み込んでいたが、さすがにでかすぎて話にならない。
少なくとももう一人助手が必要だ。
「んーーー」
『どうしました?』
「いやーーこの大きさは流石に捌けないし、、後もう一人助手がいたらできたのになーって」
まあ流石にこんな事をフェンリルに愚痴ってもしょうがない
それに鮮度の心配もあるしここは簡単な空間停止魔法をフェンリルに掛けてもらうとしよう
「あの、、お願いがr」『はいなんでしょう』
突如鼻筋ぎりぎりで私の前に現れたのはフェンリルではなく端正な顔立ちをした白髪のブルーアイの少年だった
しかし口から発せられた声の感じからもしや、、、
「もしかして、、フェンリル???」
『????だって主様が助手がほしいとおっしゃったので、、僕こうみえて何年も生きてますから人に化けることなんてちょちょいのちょいですよ』
「、、、、はわわ~イケメンかっk」
「いけないいけない、、、あの顔に飲み込まれるところだった」
『?』
私も改めて面食いなところは街で一番の美男子を落とした母の血を継いでいる部分があることを再確認した。
そしてそれが今の父である。
残念ながらいいところは全部姉に持っていかれが、、、。
「まあ、、それはいいんだけど」
『?なんのことですか』
「いやこっちの話だから大丈夫」
『??』
「そういえば君の事ずっとフェンリルって読んでたよね名前はないの?」
『名前???ないですよそんなの、、逆にお聞きしますが主様や人間にはその名前があるのですか?』
「うん私はリーレンって名前だけどね人によっては意味なんかもあるから全然違うよ」
『そうなのですね』
「一応人間に化けれるんならその姿で移動する時に人がいても大丈夫でしょ?だから変に見られたりしないようにも名前をつけたほうがいいかなって」
『なるほど、、、では主様がつけてください』
「えっ私!!」
『はい!!私を助けてくださった命の恩人である貴方に是非とも私は素晴らしい名前をつけてほしのです』
キラキラとした目で見られ断るに断れない空気になり、しぶしぶ了承した
「うーーーん、、名前名前」
『そんなに難しんものなんですか??名前というのは』
「まあ、、ね?」
『、、、』
「、、、、うーんじゃあフェンリルの名前の端からとって【フェル】なんてどうかな???」
『フェルですか、、、、』
ぱあああああ
『流石です主様!!!!発音と言い読み方と言い主様のつけてくれた名前はこの世界の誰よりも素晴らしいものです!!!!!』
「そ、、そう?ならよかった」(適当に考えたのバレてなくてよかったーーー)
そのまま人間の姿でいるフェルの力を借りながらサケを手分けしてさばいた
「おっ終わったー」
もう焚火の明かりしか見えなくなった頃に魚をさばき終え、その後大きい切り身を二枚とも木の棒にさして、鍋をどかした焚火の中で焼いていく。
シチューの方は鍋の大きさに反して4杯分くらいしかないがちょうどいい
家から持ってきた食器とスプーンをだして、食器の中にスープを掬っていく。
いまだ人間の姿のフェルにスープを手渡し、二人で焼き上がった魚の切り身と共に今までの疲れを癒やす。
「ご馳走様でした」
『では私は食器の後片付けをしておくので主様はゆっくりお休みください』
「うん、、ありがとう」
そしてそのまま自分で作った特注寝袋の中にもぐり深い眠りについた
焚火のほんわかとした暖かさにどこか懐かしさを覚える私だった。
ボソ「明日はいよいよ西へ行くのかぁ、、、、くー」
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