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プロローグ

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「あんたはそれで十分でしょ」

無造作に床に投げ置かれた皿の中には何を混ぜたかわからないどろどろになったスープとパンがつけられていた。


「うん、、ありがとうござます」

そう言って仁王立ちしている母親の目の前でその皿を拾い上げ、そそくさと外の倉庫へと急いだ。

ふと外に出る直前で母親の愚痴が聞こえた

「まったく、、ただでさえ何もできないのに、、」

「、、、、、っ」














「うう、、ひっぐうぐ」


その言葉を思い出しながら涙声を抑え、藁の敷かれ隙間風が入る倉庫で静かにご飯を食べ終えた。


私の名前はリーレン


農民の家で生まれた私だったが両親は子供が階級の高い仕事につくことを臨んでいた。

この世界では魔力量でその階級が大きく変わる

もちろん魔力量の高い人間は優秀な人間と称され、例え私達農民の子供であったとしても魔力量が高ければ、国からの援助をしてもらい、いずれは魔術師などの魔法を生業とする仕事に就くこともできる。

そうすれば親にも多額の援助もできるため両親はそれに期待していた。

だから結局は子供を道具としてしか見ていない。

私の1つ上の姉は平均よりも高い魔力量があったことで周りの友達や家族からも期待の目で見られていた。

そこに味をしめたのか次は私が生まれた

しかし両親が期待していた子とは大きくずれたいた。

3つの年になったとき突然聖堂へ連れて行かれ私の魔力量を図ることになった

知らせを聞くまでニコニコしていた両親の顔が一瞬にして絶望の顔へと変わった


そこからは私に対しての態度もきつくなり、家事を押し付けてきたりとまだ小さい私にとっては、無理難題なことが多かった。

「アンタに期待したのが間違いだったわ、、アンタなんて、、うまなきゃよかった」


脳にその言葉がこびりつき、寝てるときでさえもフラッシュバックしてしまう

「じゃあ、、これからどうやって生きていけばいいの」

小さい体でボロボロになった麻布でできたバッグを持ち、体育座りをしながら考えていた。



「うーん、、」


「お前はいらない子」「どこか遠くにでもいってしまえ」


「じゃあ私この家出ていこう。」






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