26 / 37
推しとひとつになりました ※R18
しおりを挟む彼の呼吸が整ったころ、頬に小さなキスを落としてから問いかける。
「ねえ、セレス。…僕の中に入りたい?…それとも、僕に挿れてほしい? 」
「…っ…!」
『挿れてほしい』と口にした時、セレスティンの瞳が情欲に揺れたのを、僕は見逃さなかった。
もう彼の望みはほとんどわかってしまったものの、僕は彼が自分で答えるのを待った。
「……ジョエルのしたい方でいい」
恥ずかしいのか、そう言うと睫毛を伏せて視線を逸らした。
どちらを望んでいるのかは明らかなのに、自分で口にするのは恥ずかしいらしい。
そんなところも堪らなく愛らしくて、僕は微笑むと彼の耳元に唇を寄せた。
「そう?…なら…僕のペニスで、セレスをいっぱいにしたい」
「~っ…!」
息をのんだセレスティンは、期待と熱情で唇を震わせた。
形の良いその唇を親指でそっとなぞると、あやすように微笑みながら彼に囁く。
「ねえ、言って…セレス。この唇で、いやらしく僕をねだる君が見たい」
熱に浮かされたように僕を見つめるセレスティンは、熱い吐息で唇を震わせた。
言葉を促すようにその縁を優しくなぞると、擦れた声が喉から上がってくる。
「…挿れて、ほしい…!ジョエルのっ…熱いペニスで…っ…俺の、胎の奥までっ…いっぱいにしてくれ…!」
ーーーあのセレスティン・ギルクラウドが。
強く、逞しい、誰からも尊敬と畏怖を抱かれる美しいセレスティンが。
こうしてその蒼い瞳に涙を浮かべながら、僕のペニスを強請る。
ぞくぞくと、言葉にできない昂りが全身を駆け巡るのを感じた。
強い酒でも煽ったかのような酩酊感が、僕の思考を塗りつぶしていく。
「奥の奥まで……僕でいっぱいにしてあげる」
性急にスラックスと下着を剥ぎ取ると、水魔法を応用してとろりとした液体を指先に生み出した。
本当はもっと優しく時間をかけてあげたいけれど、もう限界だった。
「ああっ…!ジョ、エルっ…っんん…あ…!」
「ごめん、痛かったら教えて」
ぐちゅぐちゅと、固く閉じていたその蕾に指を差し入れた。
セレスティンの良いところを探す様に、ぬぽぬぽと出し入れを繰り返す。
「あ…あっ…ふぅ…んん…!」
一度吐精して柔くなっていたセレスティンのペニスが、またムクムクと勃ち上がっていく。
気持ちよさそうな彼の反応に安心して、指を2本に増やした。
「…どう?痛くない?」
「んんっ…だ、大丈夫だ…っから…ぁ…は、早く、ジョエルっ…欲しいっ…」
「っ…!」
あまりにも可愛いその言葉に、ぐんっと既にこれ以上なく固くなっていたペニスが昂るのを感じた。
「…少しでも、優しくしたいと思ってたのに。もう我慢できないよ」
「我慢なんか、しないでくれ…。ジョエルになら、俺は何をされたって…」
僕の理性をぶち壊してくるセレスティンに眉を下げて微笑むと、スラックスと下着を脱ぎ去った。
腹につきそうなほど勃起した僕のペニスを見て、セレスティンがごくりと唾を飲み込む。
ペニスにも魔法で潤滑剤を纏わせると、指でほぐしたその蕾に、撫でつけるように先端を擦りつける。
それだけでセレスティンは堪らないらしく、腰を揺らして小さく甘い声を出した。
「……君の望むもの、全てをあげるよ」
「あぁっ…!!ああああっ…!!」
蕩けたその蕾に、剛直をめり込ませる。
まるで待ちわびていた客を招き入れるかのように、熱い柔肉が僕のペニスを奥へと吸い込んでいく。
誘われるままに根本まで突き入れると、強すぎる快感を紛らわせるように深い息を吐いて、動きを止めた。
「はっ…ぁ…は…ぁっ…」
「…はぁ…っ…奥まで入ったよ、セレス」
挿れただけで軽く達してしまったのか、セレスはぴくんぴくんと小さく体を震わせていた。
彼は初めて男のペニスを受け入れたのだ。
本当はもっと時間をかけてあげるべきだと頭ではわかっている。
でもセレスの言葉や仕草で、理性はもう粉々に砕かれていた。
「…ごめん、動くよ…っ…」
「ああ…!…あぁっ…ジョ、エルっ…待っ…! ああっ…!!」
その逞しい腰を掴んで、パンパンと奥にペニスを打ち付ける。
急な激しい動きに一瞬抵抗するかのように宙を切った手は、快感に負けたのかすぐにシーツを掴んで大人しくなった。
「ああっ…ぁ…だ、めだっ…もぅ…あああっ…!」
僕が腰を打ち付ける度、ぶるんぶるんと揺れるセレスティンの大きなペニスから、びゅるっっと精液が噴き出した。
また達してしまったらしい。それでも僕は動きを止めることはせず、奥を突き続けた。
「んんっ…ま、待って…くれっ…いまはっ…イったばっかりでっ…ああっ…!」
「大丈夫。まだ気持ち良くなれるよ」
快感が強すぎるのか、涙を流すセレスティンをあやすように声をかける。
喘ぎ続けるセレスティンに微笑むと、射精して少しくたっとしたペニスに手を添えた。
「あっ…!ジョ、エルっ…!?なっ…んっ…なに…をっ…!?」
奥をゆすりながら、潤滑剤を纏わせた手のひらでセレスティンのペニスを扱く。
少し柔らかくなっていた剛直はたちまち硬さを取り戻し、鈴口から残った精液を垂れ流した。
「出したばかりなのに、もうこんなギンギンに勃起させて。セレスはいやらしいね。…はぁ…可愛い…っ」
「あああ…!!だ、だめだ…っ…ジョエルっ…!そんな…したらっ…ああっ…また、すぐ出てしま…ぅああっ…!!」
快感にむせび泣くセレスティンの中が、僕のペニスに吸い付いては甘えてくる。
せりあがってくる射精感に、僕は深く熱い溜息を吐いた。
「あぁ…っ僕もイきそうだ…!セレスっ…一緒にイこう…?」
「あっ…ああ…!ジョエルっ…んん…っ出してくれ…っ…お、れの…奥にっ…!」
「いいよ…はぁ…たくさん注いであげるから…!全部飲み込んで…!」
「んんっ…ああっ…はっ…ぁあっ…あああああーー…!!!!」
セレスティンのペニスからびゅるびゅると精液が噴き出し、柔肉がびくびくと僕を締め付けた。
まるで精液を搾り取るかのようなその動きに誘われるまま、一番奥に欲望を吐き出す。
「ぅあ…っ!…はっ…はぁ…ぁ…ん…」
「…はぁ…ふぅ…はぁ……」
びくびくと体を震わせ、2人で快感に沈み込む。
乱れた呼吸が少し落ち着いたころ、僕はセレスティンの中からゆっくりと自身を引きぬいた。
「ん…っ…」
「…セレス…」
抜くだけで快感を拾ってしまうセレスの頬を優しく撫でると、額にそっとキスを落とした。
僕の熱に浮かされてとろんとした蒼い瞳が、堪らなく愛おしい。
「…愛してるよ、セレス」
「…俺も愛してる、ジョエル」
お互い小さく微笑むと、触れるだけの穏やかなキスを繰り返した。
すっかり夜も更けたその薄暗いベッドの上で、今世界で一番幸せなのは自分だろうと、僕はそう思った。
1,492
お気に入りに追加
2,086
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる