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第1話 初めての依頼は鉱山で
8. 山賊襲来! -1-
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普段とは違い、空気が張り詰めているのを感じアーシェは唇を引き結んだ。
追ってくる足音だけではない。
真っ暗な行動の奥にぽつぽつと明かりが見え、それに伴い足音も大きくなってくる。
それが松明の明かりだと気付くのにそう時間はかからなかった。
「おめえら、そこから動くな!」
暗闇の中からなだれ込んできたのは、松明を持った一団だった。
その明らかにアーシェたちの倍以上の人数の団体は山賊か野盗の類だろう。薄汚れた服に腰にはそれぞれ武器を帯びて今まで通ってきた坑道を塞ぐようにしてアーシェたちと対峙していた。
「ひい、ふう、みい…たった5人か。しかも3人はまだガキじゃねぇか」
1人が指差し数えるようにして笑えば、どっと山賊たちが笑いだす。
「お、可愛いお嬢ちゃんとべっぴんさんがいるじゃねぇか。お嬢ちゃんたち、俺らとあそばねぇかい?可愛がってやるぜぇ?」
「野郎どもはぶっ殺してその辺に埋めちまうか?」
下卑た野次にアーシェは眉を顰めるも、無意識に足が半歩後ろに下がってしまう。
「アーシェ、大丈夫ですよ」
セイシェスが小声で囁く。
安心させるように、手を伸ばしてアーシェの肩にそっと手を添えた。それだけで1人ではないことを実感できる。
「怯えたら奴らの思うつぼです」
「ご苦労だったな」
低い声が山賊たちの後ろから響き、その声に道を開けるようにして山賊たちが左右にはければ大柄な髭面の男がのっそりと姿を見せた。
周りの山賊たちが黙って控えているあたり、この男が頭目であることは間違いない。
「自警団に言われてきたんだろうが、おめぇらはここで死んでもらうぜ。哀れだなぁ、冒険者ってやつは。金に釣られてここで無駄死にだもんなぁ?」
どういうことだろうか?
確かに依頼を受けたが山賊絡みではないし、自警団は関係がない。
そもそもヴェルークのギルドに出されたのは鉱石採取の依頼なわけだし、山賊退治の依頼ではない。
ジークやエドガー、クレールも山賊の言葉に困惑したように顔を見合わせている。
「…セイシェス」
思わずセイシェスを振り返るようにして見つめれば、セイシェスは「大丈夫」と言うように、アーシェの肩を、ぽん、と叩き口を開いた。
「何のことです?私たちは冒険者ですが自警団とは…」
「騙されねぇぞ!こんな使われていねぇ山に冒険者みてぇな武装した奴らが入ってくるなんざ、俺らの討伐に来たんだろうが!」
「ちょっと、話を聞いて…っ!」
村の若者たちは度胸試しに来たのに遭遇しなかったのは、武装していなかったから見逃したということなのだろうか。
とにかく誤解を解こうとアーシェも声を張るが、頭目は「うるさい!」と一喝して武器に手を掛け、ぎろりと只でさえ強面で威圧感を与える風貌をさらに凄ませて、アーシェたち1人1人を睨みつける。
話を聞くつもりは毛頭ないような態度に、竦み上りそうになりながらアーシェは怯えを出さないようにしっかりと毅然とした表情を崩さず頭目を見つめ返す。
「…それはご苦労様です。勘違いをしてわざわざ大所帯で追いかけてくるなんて、さぞやここはあなた方の大切な場所なんでしょうね?アジトか何かですか?」
話し合いは無理と見たセイシェスが良く通る声で頭目に返せば、頭目は目を剥いて怒鳴った。
「しらばくれるんじゃねぇ!自警団での回し者が!おめぇら、かまうことはねぇ!たった5人だ、やっちまえ!野郎は殺してもいいが、あの小娘と生意気な女は戦利品だ!いろいろ使い道があるから殺すんじゃねぇぞ!」
逆上した頭目の怒声に手下の山賊たちが雄叫びに似た歓声を上げる。
山賊にしてみれば相手はたった5人。殺して金品を奪い、戦利品まで手に入るのだ。
早くもアーシェやセイシェスに下卑た野次や、にやにやと好色な視線を向けてくるものさえある。
はぁ、とあからさまな溜息がセイシェスの口から洩れた。
「…一つ、言わせてください。……女性に間違われるのは不愉快です!」
「なっ!てめぇ男かよ!」
「ぬか喜びさせるなよ!」
静かだが強い語気のセイシェスの言葉に、山賊が一瞬しんとなり、次いで沸き上がった動揺や場違いな不満の声に、ジークは笑いをかみ殺した。
「あんだけ何度も女だとか言われれば、さすがにセイシェスでもキレるわ。それに普通、声で気づくだろ」
「笑い事じゃないぞ、ジーク。構えろ!本気であいつらかかって来るぞ」
押し寄せてくる手下たちにエドガーが剣を抜いて構えながらジークに目を向ければ、ジークは両袖に仕込んだ黒刃を両手の親指を除く4本の指の間に、左右で3本ずつ挟んで抜きとる。
「上等!暴れさせてもらうぜ!」
そう叫ぶや4指の間に挟んだ黒刃を左右の手下たちに投げつけた。
ランタンと松明の明かりしかない洞内では漆黒に加工された細い両刃のナイフのような黒刃は暗さに紛れて軌道が読めなくなる。
「うわぁっ!」
「ぎゃっ!」
軌道が見切れずに不意を打たれる形で黒刃が刺さったのか、手下たちの悲鳴が聞こえる。
「山賊退治もギルドに言えば追加報酬になるんじゃねぇの?」
「それは帰ってから確認だな…っ!」
ジークに返事をしながらエドガーは斬りかかってきた手下の刃を剣で受けると、そのまま力の強さを活かして押し返し、さらに剣の柄をバランスを崩したところを見計らい鳩尾に叩き込む。
「お嬢ちゃんはこっちに来てもらうぜ!」
「アーシェ!」
真っ先にアーシェに向かった手下の1人が剣を抜くアーシェに掴み掛った。
だが一瞬遅れてその手下の後頭部を樫の杖が襲う。
「がっ!」
鈍い音とともに頭を押さえてうずくまる手下を、クレールがにっこり笑って見下ろした。
「はい、すみませんね。アーシェは大事な僕たちのリーダーなので。…それと頭痛薬は打撲には効かないのでそのままどこかで文字通り頭を冷やしてきてください」
「…物理ですか」
おっとり、ふんわりな彼からは想像できない杖で殴打というクレールの手法にセイシェスは目を瞬かせた。
「はい、物理です。咄嗟の時はこれしかありませんから」
「っ、後ろです!」
クレールの背後から掴み掛る手下の姿を見止めたセイシェスが、クリスタルの杖を構えるのと同時にアーシェが肩から体当たりをして男を地面に突き倒す。
「この、小娘がッ!」
アーシェに体当たりをされた男は忌々し気に彼女を見上げるや、剣を抜くとそのまま体勢を整える間もないアーシェに斬りかかった。
きぃん、と甲高い音とともに咄嗟に剣でアーシェがその刃を受け止める。
「その剣は飾りじゃなかったようだな。だが…どれだけ持つだろうな!」
刃を押し返され、体勢を崩しかけたアーシェを男の剣が襲う。
「くっ!」
白いオーバースカートが大きく切り裂かれたが、咄嗟に回避して体勢を立て直す。
戦利品だから生け捕れ、という命令が幸いしたというべきか。
男の剣はアーシェの動きを封じるかのように、足を狙って繰り出されたから何とか回避できたようなものだ。
「アーシェ、大丈夫か?!」
アーシェの援護にジークが向かおうとするも、脇から斬りかかられて咄嗟に体を捻ってかわす。
しゅっと風切り音とともにジークの上着の袖が裂け、腕に熱い痛みが一瞬走った。
「…ってめぇ!」
躱した際に重心を置いた右足を軸に、体を反転させるようにしてジークは斬りつけてきた手下の脇腹に回し蹴りの要領でブーツの踵を叩き込んだ。
追ってくる足音だけではない。
真っ暗な行動の奥にぽつぽつと明かりが見え、それに伴い足音も大きくなってくる。
それが松明の明かりだと気付くのにそう時間はかからなかった。
「おめえら、そこから動くな!」
暗闇の中からなだれ込んできたのは、松明を持った一団だった。
その明らかにアーシェたちの倍以上の人数の団体は山賊か野盗の類だろう。薄汚れた服に腰にはそれぞれ武器を帯びて今まで通ってきた坑道を塞ぐようにしてアーシェたちと対峙していた。
「ひい、ふう、みい…たった5人か。しかも3人はまだガキじゃねぇか」
1人が指差し数えるようにして笑えば、どっと山賊たちが笑いだす。
「お、可愛いお嬢ちゃんとべっぴんさんがいるじゃねぇか。お嬢ちゃんたち、俺らとあそばねぇかい?可愛がってやるぜぇ?」
「野郎どもはぶっ殺してその辺に埋めちまうか?」
下卑た野次にアーシェは眉を顰めるも、無意識に足が半歩後ろに下がってしまう。
「アーシェ、大丈夫ですよ」
セイシェスが小声で囁く。
安心させるように、手を伸ばしてアーシェの肩にそっと手を添えた。それだけで1人ではないことを実感できる。
「怯えたら奴らの思うつぼです」
「ご苦労だったな」
低い声が山賊たちの後ろから響き、その声に道を開けるようにして山賊たちが左右にはければ大柄な髭面の男がのっそりと姿を見せた。
周りの山賊たちが黙って控えているあたり、この男が頭目であることは間違いない。
「自警団に言われてきたんだろうが、おめぇらはここで死んでもらうぜ。哀れだなぁ、冒険者ってやつは。金に釣られてここで無駄死にだもんなぁ?」
どういうことだろうか?
確かに依頼を受けたが山賊絡みではないし、自警団は関係がない。
そもそもヴェルークのギルドに出されたのは鉱石採取の依頼なわけだし、山賊退治の依頼ではない。
ジークやエドガー、クレールも山賊の言葉に困惑したように顔を見合わせている。
「…セイシェス」
思わずセイシェスを振り返るようにして見つめれば、セイシェスは「大丈夫」と言うように、アーシェの肩を、ぽん、と叩き口を開いた。
「何のことです?私たちは冒険者ですが自警団とは…」
「騙されねぇぞ!こんな使われていねぇ山に冒険者みてぇな武装した奴らが入ってくるなんざ、俺らの討伐に来たんだろうが!」
「ちょっと、話を聞いて…っ!」
村の若者たちは度胸試しに来たのに遭遇しなかったのは、武装していなかったから見逃したということなのだろうか。
とにかく誤解を解こうとアーシェも声を張るが、頭目は「うるさい!」と一喝して武器に手を掛け、ぎろりと只でさえ強面で威圧感を与える風貌をさらに凄ませて、アーシェたち1人1人を睨みつける。
話を聞くつもりは毛頭ないような態度に、竦み上りそうになりながらアーシェは怯えを出さないようにしっかりと毅然とした表情を崩さず頭目を見つめ返す。
「…それはご苦労様です。勘違いをしてわざわざ大所帯で追いかけてくるなんて、さぞやここはあなた方の大切な場所なんでしょうね?アジトか何かですか?」
話し合いは無理と見たセイシェスが良く通る声で頭目に返せば、頭目は目を剥いて怒鳴った。
「しらばくれるんじゃねぇ!自警団での回し者が!おめぇら、かまうことはねぇ!たった5人だ、やっちまえ!野郎は殺してもいいが、あの小娘と生意気な女は戦利品だ!いろいろ使い道があるから殺すんじゃねぇぞ!」
逆上した頭目の怒声に手下の山賊たちが雄叫びに似た歓声を上げる。
山賊にしてみれば相手はたった5人。殺して金品を奪い、戦利品まで手に入るのだ。
早くもアーシェやセイシェスに下卑た野次や、にやにやと好色な視線を向けてくるものさえある。
はぁ、とあからさまな溜息がセイシェスの口から洩れた。
「…一つ、言わせてください。……女性に間違われるのは不愉快です!」
「なっ!てめぇ男かよ!」
「ぬか喜びさせるなよ!」
静かだが強い語気のセイシェスの言葉に、山賊が一瞬しんとなり、次いで沸き上がった動揺や場違いな不満の声に、ジークは笑いをかみ殺した。
「あんだけ何度も女だとか言われれば、さすがにセイシェスでもキレるわ。それに普通、声で気づくだろ」
「笑い事じゃないぞ、ジーク。構えろ!本気であいつらかかって来るぞ」
押し寄せてくる手下たちにエドガーが剣を抜いて構えながらジークに目を向ければ、ジークは両袖に仕込んだ黒刃を両手の親指を除く4本の指の間に、左右で3本ずつ挟んで抜きとる。
「上等!暴れさせてもらうぜ!」
そう叫ぶや4指の間に挟んだ黒刃を左右の手下たちに投げつけた。
ランタンと松明の明かりしかない洞内では漆黒に加工された細い両刃のナイフのような黒刃は暗さに紛れて軌道が読めなくなる。
「うわぁっ!」
「ぎゃっ!」
軌道が見切れずに不意を打たれる形で黒刃が刺さったのか、手下たちの悲鳴が聞こえる。
「山賊退治もギルドに言えば追加報酬になるんじゃねぇの?」
「それは帰ってから確認だな…っ!」
ジークに返事をしながらエドガーは斬りかかってきた手下の刃を剣で受けると、そのまま力の強さを活かして押し返し、さらに剣の柄をバランスを崩したところを見計らい鳩尾に叩き込む。
「お嬢ちゃんはこっちに来てもらうぜ!」
「アーシェ!」
真っ先にアーシェに向かった手下の1人が剣を抜くアーシェに掴み掛った。
だが一瞬遅れてその手下の後頭部を樫の杖が襲う。
「がっ!」
鈍い音とともに頭を押さえてうずくまる手下を、クレールがにっこり笑って見下ろした。
「はい、すみませんね。アーシェは大事な僕たちのリーダーなので。…それと頭痛薬は打撲には効かないのでそのままどこかで文字通り頭を冷やしてきてください」
「…物理ですか」
おっとり、ふんわりな彼からは想像できない杖で殴打というクレールの手法にセイシェスは目を瞬かせた。
「はい、物理です。咄嗟の時はこれしかありませんから」
「っ、後ろです!」
クレールの背後から掴み掛る手下の姿を見止めたセイシェスが、クリスタルの杖を構えるのと同時にアーシェが肩から体当たりをして男を地面に突き倒す。
「この、小娘がッ!」
アーシェに体当たりをされた男は忌々し気に彼女を見上げるや、剣を抜くとそのまま体勢を整える間もないアーシェに斬りかかった。
きぃん、と甲高い音とともに咄嗟に剣でアーシェがその刃を受け止める。
「その剣は飾りじゃなかったようだな。だが…どれだけ持つだろうな!」
刃を押し返され、体勢を崩しかけたアーシェを男の剣が襲う。
「くっ!」
白いオーバースカートが大きく切り裂かれたが、咄嗟に回避して体勢を立て直す。
戦利品だから生け捕れ、という命令が幸いしたというべきか。
男の剣はアーシェの動きを封じるかのように、足を狙って繰り出されたから何とか回避できたようなものだ。
「アーシェ、大丈夫か?!」
アーシェの援護にジークが向かおうとするも、脇から斬りかかられて咄嗟に体を捻ってかわす。
しゅっと風切り音とともにジークの上着の袖が裂け、腕に熱い痛みが一瞬走った。
「…ってめぇ!」
躱した際に重心を置いた右足を軸に、体を反転させるようにしてジークは斬りつけてきた手下の脇腹に回し蹴りの要領でブーツの踵を叩き込んだ。
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