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第1話 初めての依頼は鉱山で
7. 足音
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蝙蝠をやり過ごしてさらに奥へ足を踏み入れれば、木箱だったもの、壺だった物、つるはしだったのかなんだったのか、よくわからない木の柄の部分だったりと、坑道にはいろいろなものが散乱していた。
「またいろんなものが転がってるぜ。どれもこれも壊れてるけどな」
そうぼやいたジークが不意に足を止めた。
「ジーク?」
「しっ」
怪訝そうなアーシェにジークは短く返すと、何かが聞こえたらしく今まで通ってきた真っ暗な坑道の様子をうかがっている。
そんなジークの様子に、アーシェたちも息を潜めて周囲の様子を探るジークの邪魔をしないようにその場にとどまった。
…足音だ。
ジークの耳は、微かだが自分たちの後を追ってきているような複数人の足音をしっかり聞き取っていた。
「…つけられてるかもしれねぇ」
声を落として告げたジークに、アーシェは思わず背後の光が届かない真っ暗な行動に目を向けた。
「…度胸試しに来た村に若者とか…ではないですか?僕たちがここへ来ているのを知って、例の大蛇を見ようとか…」
「ねぇな。仮にそうだとしてオレたちが何時に村を出るなんて知らねぇだろ」
「私たちが村を出るのを見て追いかけたにしても、この村は朝から畑仕事や家畜の世話をしているみたいですし、働き盛りの若者が仕事を放り出してまでも追いかけてくるかは疑問ですね」
可能性として、全くのゼロではありませんが、とセイシェスが呟いた。
「足音は1人じゃねぇ。複数だ。だからなおの事ありえねぇだろ?若いのが数人連れだって仕事をさぼってオレたちの後を追うなんて、目立つし周りにもばれるだろ」
「ハロウズの村は子供も家畜の世話をしていたしな。力仕事もできる若者が数人いなくなれば仕事もはかどらないだろうしな」
エドガーはランタンを手にしたまま思案気に眉を寄せた。
ジークも足音についての懸念はあった。
入り口で感じた視線。
あれは確実に自分たちを見ていた。
何のために?そこで事を起こすのではなく、こうして追ってきている理由はなんだ?
「ジーク、どうしたの?」
アーシェの声に、はっとしたようにジークは目を瞬かせた。
「悪ぃ、考え事してた。…実はよ、坑道に入る前になんか視線を感じたんだよ。殺気はねえし、気配を探ろうとしたら逃げられちまったけど…そいつかもしれねぇな」
「わたしたちの様子をうかがっている人がいたの?」
「ああ。…足、止めやがったな。オレたちが足を止めたのに気づいて、向こうも足を止めやがった。あまり自分たちの気配を探られたくねぇみてぇだな」
苦々し気にジークは呟いて、アーシェたちに声を潜めて提案した。
「少し拓けた所まで行くぞ。奴らが何なのか確認してぇ。単純にこの鉱山に用があるなら構わねぇけど、そうじゃねぇ場合も考えられるしな」
「…そうですね。幸い、向こうは私たちが気づいているとは思っていないみたいですから待ち伏せてみるのも手ですね」
セイシェスも相手に聞かれないように、こそこそと小声で返す。
とりあえず、もう少し先へ何かあったとしても対応できるような広い場所まで進もう、という方針を決めてアーシェたちは奥へ向かって再び移動を開始した。
あくまで相手に気づいていくことを悟られないように、先ほどと変わらぬ様子で雑談を交えながらも、足を止めることはなかった。
・・・・・・・・・
相手の正体を探るために、何かあった際に対応しやすい広い場所を目指して歩いて1時間は充分経っただろうか。
歩いてみてわかったのは、鉱山はほぼ一本道で、途中から元から鉱山内にあった洞窟のような空洞部分につながっていたということだ。
結構奥まで来たようで、吐く息は僅かに白くなるほどには温度が下がっている。
「入り口から随分進みましたね…」
クレールが人の手が入っていない、天然の岩肌に手を伸ばした。
日の当たらない場所にあるせいか、ひんやりと指先から岩の冷たさが伝わって来る。
すでに坑道というよりも洞窟といった言葉がしっくりくるなかをアーシェたちは進んでいく。
「…さっきより距離を詰めてきやがったな」
足音が先ほどより近くなったのだろう、ジークが呟きランタンを先にかざした。
坑道を進み始めたときは、ランタンの明かりの届く範囲とその周辺しかよく見えなかったが、目が慣れてきたのか何とかわずかな光でもある程度はアーシェたちでも周囲を把握できるようになってきていた。
「…ここならちょうどいいな」
ランタンの明かりの先に突如として広い空間がひろがっていた。
広さはヴェルークの冒険者ギルドの待機所程はあるだろうか、20人くらいの人間なら余裕で収容できる広さはある。
「…ここがまだ廃鉱になる前には、ここで石を採掘する坑夫たちが休憩などに使っていたのかもしれませんね」
「これくらいの広さがあれば十分に動けそうだな」
セイシェスが葡萄酒の空き樽や、空き瓶が転がっているのを見つける横で、エドガーは周囲にランタンを向けて見回している。
「…、聞こえる。…足音がするわ」
アーシェの耳にも微かに複数の足音が聞こえてきた。
「聞こえたか?…さて、そいつらは何故オレたちをつけてきたのか?この場所にたまたま用があったのか、オレたちに用があったのか、ただの大蛇見物か…」
分からなければ、確認すればいい。そう割り切ったジークの口元が三日月をかたどった。
「でも、わたしたちに気づかれたくないようだった、ってことは…もしかして背後を襲うつもりだとも考えられないかしら」
「アーシェ、同感です。私も考えていたのですがここに用があるだけならば、普通に歩いてくればいい。ジークが先程言ったように私たちが足を止めれば相手も動きを止めて、気配を探らせないというのは背後を襲う考えもあった。…そういうように考えられます。まぁ、考えようによっては極《ごく》低い確率で極度の恥ずかしがり屋さんか人見知りで、誰にも会わずにいたい団体様かもしれませんが」
セイシェスは言うと、耳を澄ますまでもなくしっかりと聞こえる足音に自分たちが今までたどってきた坑道に目を向ける。
「今は私達にも足音は聞こえますから、作戦を変更したのか、坑道をぬけてのこんな洞窟ですから音の反響で聞こえてしまうのか…。ジークの言うように入り口で私たちの様子をうかがっていたのなら、9割は私たちに用があると見た方がいいかもしれませんね」
「まぁ、互いに面合わせて見ねぇとわからねぇよな。向こうも馬鹿じゃねぇしオレらがしゃべっていることも聞こえてるかもしれねえ」
「…もしそうだとして、話し合いで解決できればいいけど…」
「そうですね。…できれば穏便に行きたいものです」
不安げに真っ暗な行動に目を向けたアーシェに、クレールが同調するように杖を手に眉を下げる。
自分も一応は剣術の心得はあるが、実戦は皆無だ。
人を傷つけることも、自分が傷を負うこともあるだろう。
それを承知で冒険者になったのに、頭を掠めてしまう不安にアーシェは自分を叱咤する。
「アーシェ」
大きな手が肩に触れた。
「気負うな。お前はまだ自分の身を守ることだけに集中しろ」
アーシェの不安を感じ取ったのか、エドガーが諭すように続ける。
「実戦は不慣れだろう?誰だって、慣れるまでは時間がかかるものだ。だから今は自分の身を守ることだけでいい。あとのことは俺たちで何とかする」
「エドガー…」
最年長だけあって、みなをよく見ているのだろう。
そんなエドガーに、アーシェは大きな頷きとともに微笑んだ。
「ありがとう、エドガー。…ふふ、お父さんやお兄さんみたいで安心するわ」
「お父さん?………そこはお兄さんで頼む。俺にはこんな大きな娘はいないぞ?」
思いがけないアーシェの言葉に、エドガーは目を瞬かせたのちに小さく吹き出すと、アーシェの前髪ごと額を指で軽くはじいた。
「話し合いできりゃあそれに越したことねぇけど、話ができねぇ奴らの可能性もあるよな。…クレール、万が一に備えてランタンを頼むわ」
「話し合いが通じる相手なら、お互い利にならないことをせずに済みますからね。エドガー、ランタンは私が預かりますよ。いざという時にあなたが動けないのは不利ですから」
クレールがランタンを受け取ると、さっそくジークは上着の袖口に仕込む黒刃に触れて、いつでも行動に移せるように備えている。
エドガーも手を差し出すセイシェスにランタンを渡すと、アーシェに声を掛けた。
「アーシェ、いつでも剣を抜けるようにはしておけ」
「わかったわ」
短く答えて、アーシェも自分のベルトに帯びる剣の柄に手を掛けた。
「またいろんなものが転がってるぜ。どれもこれも壊れてるけどな」
そうぼやいたジークが不意に足を止めた。
「ジーク?」
「しっ」
怪訝そうなアーシェにジークは短く返すと、何かが聞こえたらしく今まで通ってきた真っ暗な坑道の様子をうかがっている。
そんなジークの様子に、アーシェたちも息を潜めて周囲の様子を探るジークの邪魔をしないようにその場にとどまった。
…足音だ。
ジークの耳は、微かだが自分たちの後を追ってきているような複数人の足音をしっかり聞き取っていた。
「…つけられてるかもしれねぇ」
声を落として告げたジークに、アーシェは思わず背後の光が届かない真っ暗な行動に目を向けた。
「…度胸試しに来た村に若者とか…ではないですか?僕たちがここへ来ているのを知って、例の大蛇を見ようとか…」
「ねぇな。仮にそうだとしてオレたちが何時に村を出るなんて知らねぇだろ」
「私たちが村を出るのを見て追いかけたにしても、この村は朝から畑仕事や家畜の世話をしているみたいですし、働き盛りの若者が仕事を放り出してまでも追いかけてくるかは疑問ですね」
可能性として、全くのゼロではありませんが、とセイシェスが呟いた。
「足音は1人じゃねぇ。複数だ。だからなおの事ありえねぇだろ?若いのが数人連れだって仕事をさぼってオレたちの後を追うなんて、目立つし周りにもばれるだろ」
「ハロウズの村は子供も家畜の世話をしていたしな。力仕事もできる若者が数人いなくなれば仕事もはかどらないだろうしな」
エドガーはランタンを手にしたまま思案気に眉を寄せた。
ジークも足音についての懸念はあった。
入り口で感じた視線。
あれは確実に自分たちを見ていた。
何のために?そこで事を起こすのではなく、こうして追ってきている理由はなんだ?
「ジーク、どうしたの?」
アーシェの声に、はっとしたようにジークは目を瞬かせた。
「悪ぃ、考え事してた。…実はよ、坑道に入る前になんか視線を感じたんだよ。殺気はねえし、気配を探ろうとしたら逃げられちまったけど…そいつかもしれねぇな」
「わたしたちの様子をうかがっている人がいたの?」
「ああ。…足、止めやがったな。オレたちが足を止めたのに気づいて、向こうも足を止めやがった。あまり自分たちの気配を探られたくねぇみてぇだな」
苦々し気にジークは呟いて、アーシェたちに声を潜めて提案した。
「少し拓けた所まで行くぞ。奴らが何なのか確認してぇ。単純にこの鉱山に用があるなら構わねぇけど、そうじゃねぇ場合も考えられるしな」
「…そうですね。幸い、向こうは私たちが気づいているとは思っていないみたいですから待ち伏せてみるのも手ですね」
セイシェスも相手に聞かれないように、こそこそと小声で返す。
とりあえず、もう少し先へ何かあったとしても対応できるような広い場所まで進もう、という方針を決めてアーシェたちは奥へ向かって再び移動を開始した。
あくまで相手に気づいていくことを悟られないように、先ほどと変わらぬ様子で雑談を交えながらも、足を止めることはなかった。
・・・・・・・・・
相手の正体を探るために、何かあった際に対応しやすい広い場所を目指して歩いて1時間は充分経っただろうか。
歩いてみてわかったのは、鉱山はほぼ一本道で、途中から元から鉱山内にあった洞窟のような空洞部分につながっていたということだ。
結構奥まで来たようで、吐く息は僅かに白くなるほどには温度が下がっている。
「入り口から随分進みましたね…」
クレールが人の手が入っていない、天然の岩肌に手を伸ばした。
日の当たらない場所にあるせいか、ひんやりと指先から岩の冷たさが伝わって来る。
すでに坑道というよりも洞窟といった言葉がしっくりくるなかをアーシェたちは進んでいく。
「…さっきより距離を詰めてきやがったな」
足音が先ほどより近くなったのだろう、ジークが呟きランタンを先にかざした。
坑道を進み始めたときは、ランタンの明かりの届く範囲とその周辺しかよく見えなかったが、目が慣れてきたのか何とかわずかな光でもある程度はアーシェたちでも周囲を把握できるようになってきていた。
「…ここならちょうどいいな」
ランタンの明かりの先に突如として広い空間がひろがっていた。
広さはヴェルークの冒険者ギルドの待機所程はあるだろうか、20人くらいの人間なら余裕で収容できる広さはある。
「…ここがまだ廃鉱になる前には、ここで石を採掘する坑夫たちが休憩などに使っていたのかもしれませんね」
「これくらいの広さがあれば十分に動けそうだな」
セイシェスが葡萄酒の空き樽や、空き瓶が転がっているのを見つける横で、エドガーは周囲にランタンを向けて見回している。
「…、聞こえる。…足音がするわ」
アーシェの耳にも微かに複数の足音が聞こえてきた。
「聞こえたか?…さて、そいつらは何故オレたちをつけてきたのか?この場所にたまたま用があったのか、オレたちに用があったのか、ただの大蛇見物か…」
分からなければ、確認すればいい。そう割り切ったジークの口元が三日月をかたどった。
「でも、わたしたちに気づかれたくないようだった、ってことは…もしかして背後を襲うつもりだとも考えられないかしら」
「アーシェ、同感です。私も考えていたのですがここに用があるだけならば、普通に歩いてくればいい。ジークが先程言ったように私たちが足を止めれば相手も動きを止めて、気配を探らせないというのは背後を襲う考えもあった。…そういうように考えられます。まぁ、考えようによっては極《ごく》低い確率で極度の恥ずかしがり屋さんか人見知りで、誰にも会わずにいたい団体様かもしれませんが」
セイシェスは言うと、耳を澄ますまでもなくしっかりと聞こえる足音に自分たちが今までたどってきた坑道に目を向ける。
「今は私達にも足音は聞こえますから、作戦を変更したのか、坑道をぬけてのこんな洞窟ですから音の反響で聞こえてしまうのか…。ジークの言うように入り口で私たちの様子をうかがっていたのなら、9割は私たちに用があると見た方がいいかもしれませんね」
「まぁ、互いに面合わせて見ねぇとわからねぇよな。向こうも馬鹿じゃねぇしオレらがしゃべっていることも聞こえてるかもしれねえ」
「…もしそうだとして、話し合いで解決できればいいけど…」
「そうですね。…できれば穏便に行きたいものです」
不安げに真っ暗な行動に目を向けたアーシェに、クレールが同調するように杖を手に眉を下げる。
自分も一応は剣術の心得はあるが、実戦は皆無だ。
人を傷つけることも、自分が傷を負うこともあるだろう。
それを承知で冒険者になったのに、頭を掠めてしまう不安にアーシェは自分を叱咤する。
「アーシェ」
大きな手が肩に触れた。
「気負うな。お前はまだ自分の身を守ることだけに集中しろ」
アーシェの不安を感じ取ったのか、エドガーが諭すように続ける。
「実戦は不慣れだろう?誰だって、慣れるまでは時間がかかるものだ。だから今は自分の身を守ることだけでいい。あとのことは俺たちで何とかする」
「エドガー…」
最年長だけあって、みなをよく見ているのだろう。
そんなエドガーに、アーシェは大きな頷きとともに微笑んだ。
「ありがとう、エドガー。…ふふ、お父さんやお兄さんみたいで安心するわ」
「お父さん?………そこはお兄さんで頼む。俺にはこんな大きな娘はいないぞ?」
思いがけないアーシェの言葉に、エドガーは目を瞬かせたのちに小さく吹き出すと、アーシェの前髪ごと額を指で軽くはじいた。
「話し合いできりゃあそれに越したことねぇけど、話ができねぇ奴らの可能性もあるよな。…クレール、万が一に備えてランタンを頼むわ」
「話し合いが通じる相手なら、お互い利にならないことをせずに済みますからね。エドガー、ランタンは私が預かりますよ。いざという時にあなたが動けないのは不利ですから」
クレールがランタンを受け取ると、さっそくジークは上着の袖口に仕込む黒刃に触れて、いつでも行動に移せるように備えている。
エドガーも手を差し出すセイシェスにランタンを渡すと、アーシェに声を掛けた。
「アーシェ、いつでも剣を抜けるようにはしておけ」
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