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8人目
弾丸
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「後ろっ、来てるよ!」
ミレイの忠告、その通りパラサイトドラゴンは既に俺たちとの距離約10メートル程度の所まで接近していた。ただヨタヨタと走っているだけに過ぎないが、凄まじい地響きと揺れが起こり、立っているのにも苦労するほどだ。
突進、それが寄生されているが故の単純攻撃なのかは定かじゃないが、軽くは見れない脅威であることには間違いが無かった。
前のめりに、見るだけですくんでしまうような牙を剥き出しに突っ込んでくるパラサイトドラゴンに対して、俺は前面に大きな壁を展開しようとする。
「<風固っ……っ!?」
が、奴の想像以上の速度。このまま悠長に壁を作ってたら吹き飛ばされる!
そう瞬時に判断した俺は、慌てて攻撃を中断し、自身の真下から自分に向かって空気の固定を一気に伸ばして、『加速陣付与靴』の跳躍力も利用しながらも体を跳ね上げる。
一回、パラサイトドラゴンの首ほどの高さ。二回、ようやくパラサイトドラゴンと目が合う。三回、そこでようやく俺は完全に宙に逃れることに成功する。
ほぼ同時に、真下をドラゴンの巨体が通り過ぎていった。
──ミレイはどうなった……!?
俺の後ろで銃を構えていたはずの彼女が心配になり、下を見ると、今まさに体を空中で捻るようにして、本当にスレスレでミレイがパラサイトドラゴンの突進を避けたのが目に映る。ミレイが居た場所を踏んだ奴の巨体が沈んだのを見るに、地面を<軟化>してその反動で飛んだのだろう。
俺が取り敢えずミレイも無事だと、ほっと安心したのも束の間、
「っ痛っつぅぅ……!!」
と、ミレイの悲痛な声が響き渡った。
目を凝らせばミレイの左腕が通常人体ではありえない方向、真後ろに曲がっているのが確認できる。避けきれてなかったか! まだ食われたり、爪で切り裂かれていないだけマシだが、ただ俺はリューロのパラサイトドラゴンの説明が気になった。
──確か、寄生と言っていたな。
ということはその菌の目的は、まず一つ、宿主を生かさず殺さずの状態にしておくこと。そして二つ、新たな宿主を探し、産卵や移住をすること。この二点を考慮すると、直接攻撃や無闇な接近は避けるべきであり、今、奴の体に掠ったミレイの左腕は……。
懸念した通り、改めて見ればその腕が黄色く変色し始めている。
「ミレイ! 恐らく寄生されてる! 切断し──」
俺の忠告が言い終わるよりも先に、パァンっ──乾いた銃声が響く。それと共にミレイの左肩から下の部分が鮮血を散らしながら空を舞った。
「さすがの覚悟か……後でリューロに治してもらえればいい」
「あぁ! それよりも二撃目が来るぞ!」
胞子煙に顔面から突っ込んで停止したパラサイトドラゴンは再び立ち上がり、こちらに向かって突進を始める。だが、今回は十二分に時間があった。それに俺は空中という、安全圏に居る。
「<風固壁>」
自分の真下の空間、そこに俺は超巨大な壁を生成する。パラサイトドラゴンの数倍ほどの規模のものだ。しかしそれは空気を固定しただけのものだから不可視であり、狙い通りドラゴンは認識できずに突撃を続けている。
そこにミレイが裏から手を触れる。
「<軟化>!」
ミレイが使うスキルによって、固定された空気が柔らかくなる。だが柔らかくなるだけだ、その防御力に変化は無い。そしてその間に俺は全力で移動する。ドラゴンの真上を通り過ぎて、さらにその先へ。逃げた訳ではなく、布石を張るために。
かなり距離取って、俺は空中に立ち止まる。
そして、
「<風固壁>」
何も無い空間、ちょうどドラゴンの胴体ほどの高さに小さめの壁を展開する。そしてそれにもミレイは遠距離から<軟化>を行使した。俺と違ってミレイの能力はかなりの射程距離があるのだ。
と、その時、ドォンっ──という激しい衝突音が響いた。その轟音に目を向ければパラサイトドラゴンが軟化した壁に衝突している。ぐいーーんと見えない壁はパラサイトドラゴンが突っ込むにつれてゴムのように伸びて伸びて伸びて伸びてその力を蓄え続ける。
「ミレイ、早く撃ち込め!」
「ったく、片手だから時間がかかるんだよ! つっても、もういける!」
ババババババッ──と、さっき彼女が自分の腕を撃ち落とした方ではない小さめの銃を、パラサイトドラゴンにではなく、こちらに向かって連射する。
その音が聞こえた時点で、既に俺のすぐ真下の壁に全ての弾丸が漏れなく衝突していた。距離にして100メートルほどはあるだろうに、その銃の腕に俺は感心した。
そしてこれらの弾丸も、軟化した空気の壁にめり込むように蓄積される。
「これはユリウス様が今回の任務の為にアタシに与えてくれた特別製の銃。撃った弾丸の速度が付与された加速魔法によって飛べば飛ぶほど、設定された限界まで速くなる」
間抜けに見えない壁の先に居るミレイに向かって突進を続けるパラサイトドラゴンに彼女は語りかける。これは時間稼ぎだ、十分に力が溜まるまでの。そしてそれは数秒で事足りる。
「そして限界が来る……だろうから、その前に<硬化>っつってな」
パチンっとミレイが指を鳴らす。瞬間、空気の壁が元の硬さに戻った。それと同時にめり込んでいた間蓄積されていた力は全て反発力となって、パラサイトドラゴンを、弾丸を吹っ飛ばす!
「秒速300メートル×n倍の特製炸裂弾、とくと味わいな」
自身が全力で突撃したその数倍の力の反発力によって跳ね返されたパラサイトドラゴンの背中に、音速に到達するほどの速度が何重にも蓄積された大量の弾丸が衝突する。
「ッグオォォォォォ……!!!」
轟く咆哮の中、パラサイトドラゴンは地に伏した。
ミレイの忠告、その通りパラサイトドラゴンは既に俺たちとの距離約10メートル程度の所まで接近していた。ただヨタヨタと走っているだけに過ぎないが、凄まじい地響きと揺れが起こり、立っているのにも苦労するほどだ。
突進、それが寄生されているが故の単純攻撃なのかは定かじゃないが、軽くは見れない脅威であることには間違いが無かった。
前のめりに、見るだけですくんでしまうような牙を剥き出しに突っ込んでくるパラサイトドラゴンに対して、俺は前面に大きな壁を展開しようとする。
「<風固っ……っ!?」
が、奴の想像以上の速度。このまま悠長に壁を作ってたら吹き飛ばされる!
そう瞬時に判断した俺は、慌てて攻撃を中断し、自身の真下から自分に向かって空気の固定を一気に伸ばして、『加速陣付与靴』の跳躍力も利用しながらも体を跳ね上げる。
一回、パラサイトドラゴンの首ほどの高さ。二回、ようやくパラサイトドラゴンと目が合う。三回、そこでようやく俺は完全に宙に逃れることに成功する。
ほぼ同時に、真下をドラゴンの巨体が通り過ぎていった。
──ミレイはどうなった……!?
俺の後ろで銃を構えていたはずの彼女が心配になり、下を見ると、今まさに体を空中で捻るようにして、本当にスレスレでミレイがパラサイトドラゴンの突進を避けたのが目に映る。ミレイが居た場所を踏んだ奴の巨体が沈んだのを見るに、地面を<軟化>してその反動で飛んだのだろう。
俺が取り敢えずミレイも無事だと、ほっと安心したのも束の間、
「っ痛っつぅぅ……!!」
と、ミレイの悲痛な声が響き渡った。
目を凝らせばミレイの左腕が通常人体ではありえない方向、真後ろに曲がっているのが確認できる。避けきれてなかったか! まだ食われたり、爪で切り裂かれていないだけマシだが、ただ俺はリューロのパラサイトドラゴンの説明が気になった。
──確か、寄生と言っていたな。
ということはその菌の目的は、まず一つ、宿主を生かさず殺さずの状態にしておくこと。そして二つ、新たな宿主を探し、産卵や移住をすること。この二点を考慮すると、直接攻撃や無闇な接近は避けるべきであり、今、奴の体に掠ったミレイの左腕は……。
懸念した通り、改めて見ればその腕が黄色く変色し始めている。
「ミレイ! 恐らく寄生されてる! 切断し──」
俺の忠告が言い終わるよりも先に、パァンっ──乾いた銃声が響く。それと共にミレイの左肩から下の部分が鮮血を散らしながら空を舞った。
「さすがの覚悟か……後でリューロに治してもらえればいい」
「あぁ! それよりも二撃目が来るぞ!」
胞子煙に顔面から突っ込んで停止したパラサイトドラゴンは再び立ち上がり、こちらに向かって突進を始める。だが、今回は十二分に時間があった。それに俺は空中という、安全圏に居る。
「<風固壁>」
自分の真下の空間、そこに俺は超巨大な壁を生成する。パラサイトドラゴンの数倍ほどの規模のものだ。しかしそれは空気を固定しただけのものだから不可視であり、狙い通りドラゴンは認識できずに突撃を続けている。
そこにミレイが裏から手を触れる。
「<軟化>!」
ミレイが使うスキルによって、固定された空気が柔らかくなる。だが柔らかくなるだけだ、その防御力に変化は無い。そしてその間に俺は全力で移動する。ドラゴンの真上を通り過ぎて、さらにその先へ。逃げた訳ではなく、布石を張るために。
かなり距離取って、俺は空中に立ち止まる。
そして、
「<風固壁>」
何も無い空間、ちょうどドラゴンの胴体ほどの高さに小さめの壁を展開する。そしてそれにもミレイは遠距離から<軟化>を行使した。俺と違ってミレイの能力はかなりの射程距離があるのだ。
と、その時、ドォンっ──という激しい衝突音が響いた。その轟音に目を向ければパラサイトドラゴンが軟化した壁に衝突している。ぐいーーんと見えない壁はパラサイトドラゴンが突っ込むにつれてゴムのように伸びて伸びて伸びて伸びてその力を蓄え続ける。
「ミレイ、早く撃ち込め!」
「ったく、片手だから時間がかかるんだよ! つっても、もういける!」
ババババババッ──と、さっき彼女が自分の腕を撃ち落とした方ではない小さめの銃を、パラサイトドラゴンにではなく、こちらに向かって連射する。
その音が聞こえた時点で、既に俺のすぐ真下の壁に全ての弾丸が漏れなく衝突していた。距離にして100メートルほどはあるだろうに、その銃の腕に俺は感心した。
そしてこれらの弾丸も、軟化した空気の壁にめり込むように蓄積される。
「これはユリウス様が今回の任務の為にアタシに与えてくれた特別製の銃。撃った弾丸の速度が付与された加速魔法によって飛べば飛ぶほど、設定された限界まで速くなる」
間抜けに見えない壁の先に居るミレイに向かって突進を続けるパラサイトドラゴンに彼女は語りかける。これは時間稼ぎだ、十分に力が溜まるまでの。そしてそれは数秒で事足りる。
「そして限界が来る……だろうから、その前に<硬化>っつってな」
パチンっとミレイが指を鳴らす。瞬間、空気の壁が元の硬さに戻った。それと同時にめり込んでいた間蓄積されていた力は全て反発力となって、パラサイトドラゴンを、弾丸を吹っ飛ばす!
「秒速300メートル×n倍の特製炸裂弾、とくと味わいな」
自身が全力で突撃したその数倍の力の反発力によって跳ね返されたパラサイトドラゴンの背中に、音速に到達するほどの速度が何重にも蓄積された大量の弾丸が衝突する。
「ッグオォォォォォ……!!!」
轟く咆哮の中、パラサイトドラゴンは地に伏した。
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