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最強
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エレナの一撃目<黒死斬>を避けた時から、シズクとリカ、俺とマサトは少し──約4メートルほど──離れた位置に居る。その間は、完全に地面が消失し、虚空が広がっていた。
そんな対岸で未だ焼かれ続けているシズクとリカの二人に俺は回復スキルを使い続ける。
「<治癒>! <治癒>! <治癒>!!!」
リカとシズクが光に囚われて一分が経過しただろうか、ようやく回復が追い付き、二人とも見た目はなんの怪我も負っていないように見えるほどになっていた。
「はあぁぁっ!!」
「……」
俺の横では、二人の回復を止めようとしているエレナと、<治癒>を使う俺を守るように防壁を張るマサトの二人が戦っている。と言っても、エレナは攻めても攻めても無限に増える壁に阻まれ続けて攻めあぐねているし、マサトは守り続けるだけで精一杯だ。
が、次の瞬間、その均衡状態が崩れる。
「えっ?」
突如、がくっ──とエレナが前につんのめるように体勢を崩したのだ。マサトが、さっきまでずっと斬撃を防御していた重厚なる空気の壁を、その腕のひと振りで消滅させたことによって。もちろん、マサト自身はそれによって解放される斬撃の射線上を避けていた。
鎌は勢いよく地面に刺さり、そのままエレナの上半身だけがマサトに肉薄する。エレナはまだ自分に何が起こったのか理解していない。
この距離はマサトの間合いだ。俺は彼の思惑に気付く。
問答無用に相手を拘束し、絶対的に窒息させる<空埋め>、かつて6層でリカを十回も殺した最強の技を、マサトはエレナに仕掛ける気なんだ、と。
鋭く目を光らせ、マサトは叫ぶ。
「<空埋──」
「<超加速>!」
「─め>! チッ……勘が良いな!」
決して回避不可能に思えたマサトの攻撃、それすらもエレナは後ろに高速移動してギリギリで致命傷を躱す。が、しかしやはり無傷でとは行かなかった。マサトが固定した空気に捕まった左腕をそのままに、無理やりスキルで体を動かしたせいで、彼女の左腕はちぎり取られていた。
「くっ……」
肩から先が無くなった彼女は、ふらつきながらもまだ右腕で鎌を構えて、戦闘態勢を取る。
その時、俺は<治癒>の手応えが無くなったことに気付く。エレナから目を逸らして、シズクとリカを見ればもう二人を捕える光は消えていた。
「『世界図書』、開け!!」
シズクは息付く暇もないと言ったふうに、出てきて直ぐに『世界図書』の能力で本とペンを空中に展開し、それを見たエレナは血相を変えた。
「<聖黒一閃>っ!!!!!!」
ひときわ力が籠ったエレナの詠唱が響き渡る。リカよりもやや崖寄りに居たシズクを目掛けて、エレナは崖を超える為か片足を一歩下げる。
それを無視してシズクは『世界図書』の本を片手に何かを書き込み始め、リカはシズクを守るように、防壁をほとんど反射的に構築する。
──が、しかし、その防御魔法は簡単に貫かれた。
本当に、見えなかった。
「がっ……!? あ゛ぁ゛っ……ぁ゛……ぁ……」
気付けば、シズクの絞り出すような悲鳴の中、いつの間にかシズクの後ろにエレナは鎌を下ろして立っていて、その後ろに黒い黒い、まるでインクを零したかのような、そんな漆黒の衝撃波が綺麗に横一文字に残る。
「は……?」
そんなエレナの神速の移動に理解が追い付かない俺の頭は、無意識に驚愕を零している。同じようにリカもマサトも、時間そのものが省略されたかのようなエレナの神がかった攻撃に、ただ愕然としている。
ほぼ同時に、ばたっ、ぱたっ──と重いものが落ちたような音がした。シズクが立っていた場所だ、エレナの斬撃の通過点に居たシズクが。
嫌な予感を必死で抑えながら、そこを見て俺は言葉を失う。
シズクの腰から上が前に、うつ伏せになるように落ちていた。シズクの腰から下が後ろに、仰向けになるように落ちていた。
──シズクが死……え?
信じられない、信じたくもない現実に俺は思考が停止する。
「<聖斬>っと、」
直後、0.5秒も経っていない時間、今度は俺の横に──マサトが居た場所に──エレナがいつの間にか移動している!?
「あ゛ぁ゛っ……!!」
「あはっ……あはははっ、あはははははははっ」
直ぐ隣のマサトが、腹に鎌が刺さったまま蹲る。その鎌を持つエレナは高笑いしていて、俺はもはや何をどうすべきなのか、全く分からなくなってしまう。それは動揺と恐怖と絶望と驚愕の全てが混じった自分でもよく分からない感情のせいだった。
対岸のリカも魔法を発動させようと杖をエレナに向けているが、その腕は小刻みに震えている。集中できないせいで魔法が正常に発動できないのだろう、ただ小さな魔力の塊が虚空に落ちていくだけだった。
そんな中、突然、地面に落ちていた『世界図書』の本が輝き始めた。
白い、白い白い光が、エレナの漆黒すらも塗りつぶす程の白い光が、俺もリカもエレナも包み込んでいく。
「はぁっ、……<上書き>『エレナの鎌は同時に完全治癒の効果を与えた』ってね……はぁっ、はぁっ……」
光が消えた時、その中心の『世界図書』の傍で佇んでいたのは五体満足に、息切れしながらも笑うシズクだった。さらに、俺の隣のマサトも鎌を腹から抜き取り、立ち上がっている。腹部の傷はもう消えていた。
そんな対岸で未だ焼かれ続けているシズクとリカの二人に俺は回復スキルを使い続ける。
「<治癒>! <治癒>! <治癒>!!!」
リカとシズクが光に囚われて一分が経過しただろうか、ようやく回復が追い付き、二人とも見た目はなんの怪我も負っていないように見えるほどになっていた。
「はあぁぁっ!!」
「……」
俺の横では、二人の回復を止めようとしているエレナと、<治癒>を使う俺を守るように防壁を張るマサトの二人が戦っている。と言っても、エレナは攻めても攻めても無限に増える壁に阻まれ続けて攻めあぐねているし、マサトは守り続けるだけで精一杯だ。
が、次の瞬間、その均衡状態が崩れる。
「えっ?」
突如、がくっ──とエレナが前につんのめるように体勢を崩したのだ。マサトが、さっきまでずっと斬撃を防御していた重厚なる空気の壁を、その腕のひと振りで消滅させたことによって。もちろん、マサト自身はそれによって解放される斬撃の射線上を避けていた。
鎌は勢いよく地面に刺さり、そのままエレナの上半身だけがマサトに肉薄する。エレナはまだ自分に何が起こったのか理解していない。
この距離はマサトの間合いだ。俺は彼の思惑に気付く。
問答無用に相手を拘束し、絶対的に窒息させる<空埋め>、かつて6層でリカを十回も殺した最強の技を、マサトはエレナに仕掛ける気なんだ、と。
鋭く目を光らせ、マサトは叫ぶ。
「<空埋──」
「<超加速>!」
「─め>! チッ……勘が良いな!」
決して回避不可能に思えたマサトの攻撃、それすらもエレナは後ろに高速移動してギリギリで致命傷を躱す。が、しかしやはり無傷でとは行かなかった。マサトが固定した空気に捕まった左腕をそのままに、無理やりスキルで体を動かしたせいで、彼女の左腕はちぎり取られていた。
「くっ……」
肩から先が無くなった彼女は、ふらつきながらもまだ右腕で鎌を構えて、戦闘態勢を取る。
その時、俺は<治癒>の手応えが無くなったことに気付く。エレナから目を逸らして、シズクとリカを見ればもう二人を捕える光は消えていた。
「『世界図書』、開け!!」
シズクは息付く暇もないと言ったふうに、出てきて直ぐに『世界図書』の能力で本とペンを空中に展開し、それを見たエレナは血相を変えた。
「<聖黒一閃>っ!!!!!!」
ひときわ力が籠ったエレナの詠唱が響き渡る。リカよりもやや崖寄りに居たシズクを目掛けて、エレナは崖を超える為か片足を一歩下げる。
それを無視してシズクは『世界図書』の本を片手に何かを書き込み始め、リカはシズクを守るように、防壁をほとんど反射的に構築する。
──が、しかし、その防御魔法は簡単に貫かれた。
本当に、見えなかった。
「がっ……!? あ゛ぁ゛っ……ぁ゛……ぁ……」
気付けば、シズクの絞り出すような悲鳴の中、いつの間にかシズクの後ろにエレナは鎌を下ろして立っていて、その後ろに黒い黒い、まるでインクを零したかのような、そんな漆黒の衝撃波が綺麗に横一文字に残る。
「は……?」
そんなエレナの神速の移動に理解が追い付かない俺の頭は、無意識に驚愕を零している。同じようにリカもマサトも、時間そのものが省略されたかのようなエレナの神がかった攻撃に、ただ愕然としている。
ほぼ同時に、ばたっ、ぱたっ──と重いものが落ちたような音がした。シズクが立っていた場所だ、エレナの斬撃の通過点に居たシズクが。
嫌な予感を必死で抑えながら、そこを見て俺は言葉を失う。
シズクの腰から上が前に、うつ伏せになるように落ちていた。シズクの腰から下が後ろに、仰向けになるように落ちていた。
──シズクが死……え?
信じられない、信じたくもない現実に俺は思考が停止する。
「<聖斬>っと、」
直後、0.5秒も経っていない時間、今度は俺の横に──マサトが居た場所に──エレナがいつの間にか移動している!?
「あ゛ぁ゛っ……!!」
「あはっ……あはははっ、あはははははははっ」
直ぐ隣のマサトが、腹に鎌が刺さったまま蹲る。その鎌を持つエレナは高笑いしていて、俺はもはや何をどうすべきなのか、全く分からなくなってしまう。それは動揺と恐怖と絶望と驚愕の全てが混じった自分でもよく分からない感情のせいだった。
対岸のリカも魔法を発動させようと杖をエレナに向けているが、その腕は小刻みに震えている。集中できないせいで魔法が正常に発動できないのだろう、ただ小さな魔力の塊が虚空に落ちていくだけだった。
そんな中、突然、地面に落ちていた『世界図書』の本が輝き始めた。
白い、白い白い光が、エレナの漆黒すらも塗りつぶす程の白い光が、俺もリカもエレナも包み込んでいく。
「はぁっ、……<上書き>『エレナの鎌は同時に完全治癒の効果を与えた』ってね……はぁっ、はぁっ……」
光が消えた時、その中心の『世界図書』の傍で佇んでいたのは五体満足に、息切れしながらも笑うシズクだった。さらに、俺の隣のマサトも鎌を腹から抜き取り、立ち上がっている。腹部の傷はもう消えていた。
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