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第一章・俺も没落するけど心配するな
2.残り半分からもそれなりに嫌われている男
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この世界のこの地方は、俺が子爵家の生まれでもある事から解る通り、貴族社会制度。所謂、封建制が採用されている。王族・貴族・平民・奴隷で構成された、如何にもって感じの文化だけど……ゲームらしく、それなりにデタラメだ。
剣と魔法の中世ヨーロッパみたいなファンタジーな地域もあれば
大航海時代の様に夢追い人は、こぞって新天地を目指し
銃と火薬で開拓者達は未知の場所を切り拓いていく。そんな奴等と一緒に雇われ冒険者が、剣と魔法で共闘するなんてのも……ゲームらしいトンデモ設定だよな。
だが、ここは乙女ゲームの世界……今現在、俺の居る場所は、テンプレートの王道ともいえる魔法学園の校舎の中だ。内装的には、普通の学校と変わらない。
着ている物は全員一緒の学生服。男性は白いブレザー、青のスラックスってのが実用性皆無だぜ。カレーうどんとか絶対食えない。カレーうどんないけどね……
でも男子の統一された格好に対して、女子の服装はバラバラだ。白いブレザーで上は共通だが、下がスカートだったり、ズボンだったりと、かなり自由である。同じ系統でもミニにしたり、重ねて履いたりと、色んな時代の色んなファッションが見てとれる。
ぶっちゃけ乙女ゲームに出てくる、その他の女キャラクターとかいう十把一絡げのモブを見分ける方法は、ここにあるのだが……俺はファッションに詳しくも、モブに興味もないので判別がつかない。偶に、超ミニで良い脚してる子を見ると、その娘から「こっち見んな」って罵られる位のもんだ。
じゃあ履くなよって思うんだけど、向こうからしたらお前のために履いてる訳じゃねーよって言われるのは確定的に明らかっすわ!
そんな乾いた黄色い声援を受けていた俺の顔が、トイレの鏡に映る。トイレ毎に鏡が備え付けてあるとか、近代でも限定的な国と地域にしかないけど、そこはやっぱりご都合主義だな。映る姿もハッキリくっきりで、中世文化の鏡の反射率とは思えないね。
そんな現代技術並みの鏡に映った俺の顔は、青髪の長髪、ちょい目付き悪いけどキリッとした二重、鼻筋や口のラインだって悪くないはずだ……俺別にナルシストじゃないんだけど。
流石は乙女ゲームの登場人物。少なくとも前世よりはカッケーっすよ。中肉中背で、デブでもガリでも、チビでもノッポでもないしな。
勿論、攻略対象のヒーロー達と比べられると形無しだけどね。見分けのつかない男子モブに比べりゃ全然マシだ。
それでも嫌われる事が出来るのは……一重に俺が『ゴーミス・クズノー』であるからだな!但しイケメンに限るは、俺には使えなかったぜHAHAHA!おぅ、しっと!……よしてくれ、中身でも嫌われる条件満たしてんじゃねーかって?生まれてから17年、何やっても嫌われるしかない人生送ってたら、モテる性格になんてなる訳ないだろ。前世ですら何とかなる時はあったけど、今じゃどうしようもないわ。取り付く島がないもん。
これはもう、死ぬまで一生童貞っすわ!って思うだろうけど、そこはホラ……嫌われ者には、嫌われ者なりの役割がある訳ですよ。登場人物の女性陣に絶望を与えるって役割がっ!
この乙女ゲームの主人公である、ヒロインの『ローイン』ちゃんが攻略対象の誰とも結ばれないと、俺ことゴーミスと強制的に結婚する事になり
逆に、ローインちゃんが誰かと結ばれてハッピーエンドを迎えると……ローインちゃんのライバルキャラ。悪役令嬢こと公爵家の令嬢『レージョ』が没落して俺の元へ嫁いで来る事になるのである。
二人とも名前が適当で、クソゲー特有のアトモスフィアを醸し出してるけど、そこはホラ!ちゃんとキャラデザの方はしっかりしてますから!二人とも、しっかりきっかり美少女でっす!愛され可愛い系のローイン、きつめだけどナイスバディの美女レージョっていう、如何にもらしい組み合わせだ。
なんでそうなる因果関係?知らん。そうなるように世界が動いてるとしか言えない。
ゴーミスである俺は、お邪魔キャラクターだからローインちゃんの邪魔しないといけないんだけど、女に嫌がらせするとか趣味じゃないからやらない訳よ。
そうすると、何もしなくても何かが起こってしまう……
例えば、ただ歩いていたら何故か急にゴミ箱が爆発。何故か偶々、俺の後ろを走っていたローインちゃんが、ゴミの直撃を受ける。幸い怪我は無かったけど、攻略対象との大事な約束があったローインちゃんは、その時間に間に合わないとか
座っていたら、俺の座っている椅子に躓いたモブ男子生徒が、転げてモブ女子生徒に倒れ込む、驚いたモブ女がモブ男を突き飛ばすと……その先には、大事そうに何かを抱え込む様に運ぶローインちゃん。モブ男のダイレクトアタックが決まって、持っていた物を落としてしまったローインちゃんの足元には……二人分の手作りお弁当が無惨にも転がっていましたとさ
とか、他にも言い出したらきりが無いけど、バタフライエフェクトとか風が吹けば桶屋が儲かるとかでもねぇ。それが運命だとしか言いようが無い感じで、世界が俺にもっと邪魔しろよって言っているんだ。俺の所為じゃないけど、俺の所為になった事なんざ数えるだけで気が遠くなる程ある。
だから、それが運命なら……俺は何もしなくても、勝手にモブ女子なんぞとは比較にならない美少女達のどちらかが、俺の元へと転がり込んで来る事になる訳だ。絶望に染まってだけどね……
「よう、ゴーミス!何、鏡に向かって物思いに浸ってんだ?」
そんな絶望をもたらす俺の元に、明るい声で希望をもたらす男がやって来た。この乙女ゲームの攻略対象の内の一人、爽やか系金髪イケメン伯爵令息『セナ・ハミルトン』が……
そいつの質問に俺は
「世の理不尽さに思い悩んでいた所だ……」
「何、気取ってんだよ。相変わらず面白い奴だな!」
なんて返すが、笑い飛ばされてバシバシ肩を叩かれる。ちょっと痛いが嫌味の無い爽快さが、こいつが良い奴なのは間違いない事を感じさせる……ちゃんと手洗ってるだろうな?
この世界の女には蛇蝎の如く嫌われている俺だが、男には嫌悪感を持たれていない。数は少ないけど友達だってちゃんと居る。こいつは、その数少ない内の一人だ。
いやはや、これで美少女と結婚する未来が見えなかったら、同性愛者になっていた危険があるな。申し訳ないがホモはNGだが……
女・人妻・熟女大好き人間だった徳川家康を、『もう俺ホモでいいや』って言わしめた井伊直政がどれだけ美少年だったかは知らないが、きっとこいつと似た感じに同性すら惹きつける魅力を持っていたんだろうな。まぁ俺は徳川家康の様な性癖でも、征夷大将軍でも、東照宮の大権現様でも無い、ただの子爵家次男坊なので、上様も引き合いには出されたくないだろうがな
「全く、相変わらず物好きですね……セナ。一体何のメリットがあって、そんな奴とツルんでいるんですか?」
「この嫌味な物言いのインテリ眼鏡は、『アラン・プルストン』。気障ったらしい性格は見た目通りだ」
「御紹介ありがとう。もっともゴミクズに言われた所で、何も感じはしないがね……」
おっおっおっ、クールが売りのインテリ眼鏡(笑)に青筋が浮かび上がるのを確認するが、こっちもこれ以上相手にする必要は無いのでスルーして説明を続けよう。
さっきわざわざ声に出して言ってやったとおり、こいつの名前はアラン・プルストン。同じ子爵階級の令息同士だが、こいつは長男。俺は次男。継ぐ者と継げない者の差。それを鼻にかけて何かとドヤ顔してくる嫌味な野郎だ。神経質な性格で、髪色もどう見ても白髪だけど、プラチナホワイトって言うらしい……こいつも攻略対象の一人で、魔術師としての才能に恵まれている。
この魔法学園に通う以上、魔法は皆仕えるが。やはりレベルってか、使える魔法には適正と範囲と威力が人によって違う。
運動神経もいいセナは魔法戦士タイプ。アランは魔法使いタイプと……それぞれ向いたタイプを職業として選ぶ。勿論、本来の職業としての意味では無く、役割分担を明確にするのに便利な名義上のジョブとしてだ。
なんで当然、俺にも向いたジョブというものがある……ジョブと言えるかどうかは謎だが
何故なら俺のジョブは『ノービス』……『ジョブ適正無し』が、俺のジョブだ。皆、誰だって最初はノービスだ。だけど、俺はずっとノービス……この事を勿論、女子共は馬鹿にしてくるし、男子共も馬鹿にしてくる奴等は多い。
嫌悪感を持たれてなくても、ノービスを理由に蔑み嫌って来る者達は多い。やれやれ……俺ってばホント嫌われ者だわ。
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大航海時代の様に夢追い人は、こぞって新天地を目指し
銃と火薬で開拓者達は未知の場所を切り拓いていく。そんな奴等と一緒に雇われ冒険者が、剣と魔法で共闘するなんてのも……ゲームらしいトンデモ設定だよな。
だが、ここは乙女ゲームの世界……今現在、俺の居る場所は、テンプレートの王道ともいえる魔法学園の校舎の中だ。内装的には、普通の学校と変わらない。
着ている物は全員一緒の学生服。男性は白いブレザー、青のスラックスってのが実用性皆無だぜ。カレーうどんとか絶対食えない。カレーうどんないけどね……
でも男子の統一された格好に対して、女子の服装はバラバラだ。白いブレザーで上は共通だが、下がスカートだったり、ズボンだったりと、かなり自由である。同じ系統でもミニにしたり、重ねて履いたりと、色んな時代の色んなファッションが見てとれる。
ぶっちゃけ乙女ゲームに出てくる、その他の女キャラクターとかいう十把一絡げのモブを見分ける方法は、ここにあるのだが……俺はファッションに詳しくも、モブに興味もないので判別がつかない。偶に、超ミニで良い脚してる子を見ると、その娘から「こっち見んな」って罵られる位のもんだ。
じゃあ履くなよって思うんだけど、向こうからしたらお前のために履いてる訳じゃねーよって言われるのは確定的に明らかっすわ!
そんな乾いた黄色い声援を受けていた俺の顔が、トイレの鏡に映る。トイレ毎に鏡が備え付けてあるとか、近代でも限定的な国と地域にしかないけど、そこはやっぱりご都合主義だな。映る姿もハッキリくっきりで、中世文化の鏡の反射率とは思えないね。
そんな現代技術並みの鏡に映った俺の顔は、青髪の長髪、ちょい目付き悪いけどキリッとした二重、鼻筋や口のラインだって悪くないはずだ……俺別にナルシストじゃないんだけど。
流石は乙女ゲームの登場人物。少なくとも前世よりはカッケーっすよ。中肉中背で、デブでもガリでも、チビでもノッポでもないしな。
勿論、攻略対象のヒーロー達と比べられると形無しだけどね。見分けのつかない男子モブに比べりゃ全然マシだ。
それでも嫌われる事が出来るのは……一重に俺が『ゴーミス・クズノー』であるからだな!但しイケメンに限るは、俺には使えなかったぜHAHAHA!おぅ、しっと!……よしてくれ、中身でも嫌われる条件満たしてんじゃねーかって?生まれてから17年、何やっても嫌われるしかない人生送ってたら、モテる性格になんてなる訳ないだろ。前世ですら何とかなる時はあったけど、今じゃどうしようもないわ。取り付く島がないもん。
これはもう、死ぬまで一生童貞っすわ!って思うだろうけど、そこはホラ……嫌われ者には、嫌われ者なりの役割がある訳ですよ。登場人物の女性陣に絶望を与えるって役割がっ!
この乙女ゲームの主人公である、ヒロインの『ローイン』ちゃんが攻略対象の誰とも結ばれないと、俺ことゴーミスと強制的に結婚する事になり
逆に、ローインちゃんが誰かと結ばれてハッピーエンドを迎えると……ローインちゃんのライバルキャラ。悪役令嬢こと公爵家の令嬢『レージョ』が没落して俺の元へ嫁いで来る事になるのである。
二人とも名前が適当で、クソゲー特有のアトモスフィアを醸し出してるけど、そこはホラ!ちゃんとキャラデザの方はしっかりしてますから!二人とも、しっかりきっかり美少女でっす!愛され可愛い系のローイン、きつめだけどナイスバディの美女レージョっていう、如何にもらしい組み合わせだ。
なんでそうなる因果関係?知らん。そうなるように世界が動いてるとしか言えない。
ゴーミスである俺は、お邪魔キャラクターだからローインちゃんの邪魔しないといけないんだけど、女に嫌がらせするとか趣味じゃないからやらない訳よ。
そうすると、何もしなくても何かが起こってしまう……
例えば、ただ歩いていたら何故か急にゴミ箱が爆発。何故か偶々、俺の後ろを走っていたローインちゃんが、ゴミの直撃を受ける。幸い怪我は無かったけど、攻略対象との大事な約束があったローインちゃんは、その時間に間に合わないとか
座っていたら、俺の座っている椅子に躓いたモブ男子生徒が、転げてモブ女子生徒に倒れ込む、驚いたモブ女がモブ男を突き飛ばすと……その先には、大事そうに何かを抱え込む様に運ぶローインちゃん。モブ男のダイレクトアタックが決まって、持っていた物を落としてしまったローインちゃんの足元には……二人分の手作りお弁当が無惨にも転がっていましたとさ
とか、他にも言い出したらきりが無いけど、バタフライエフェクトとか風が吹けば桶屋が儲かるとかでもねぇ。それが運命だとしか言いようが無い感じで、世界が俺にもっと邪魔しろよって言っているんだ。俺の所為じゃないけど、俺の所為になった事なんざ数えるだけで気が遠くなる程ある。
だから、それが運命なら……俺は何もしなくても、勝手にモブ女子なんぞとは比較にならない美少女達のどちらかが、俺の元へと転がり込んで来る事になる訳だ。絶望に染まってだけどね……
「よう、ゴーミス!何、鏡に向かって物思いに浸ってんだ?」
そんな絶望をもたらす俺の元に、明るい声で希望をもたらす男がやって来た。この乙女ゲームの攻略対象の内の一人、爽やか系金髪イケメン伯爵令息『セナ・ハミルトン』が……
そいつの質問に俺は
「世の理不尽さに思い悩んでいた所だ……」
「何、気取ってんだよ。相変わらず面白い奴だな!」
なんて返すが、笑い飛ばされてバシバシ肩を叩かれる。ちょっと痛いが嫌味の無い爽快さが、こいつが良い奴なのは間違いない事を感じさせる……ちゃんと手洗ってるだろうな?
この世界の女には蛇蝎の如く嫌われている俺だが、男には嫌悪感を持たれていない。数は少ないけど友達だってちゃんと居る。こいつは、その数少ない内の一人だ。
いやはや、これで美少女と結婚する未来が見えなかったら、同性愛者になっていた危険があるな。申し訳ないがホモはNGだが……
女・人妻・熟女大好き人間だった徳川家康を、『もう俺ホモでいいや』って言わしめた井伊直政がどれだけ美少年だったかは知らないが、きっとこいつと似た感じに同性すら惹きつける魅力を持っていたんだろうな。まぁ俺は徳川家康の様な性癖でも、征夷大将軍でも、東照宮の大権現様でも無い、ただの子爵家次男坊なので、上様も引き合いには出されたくないだろうがな
「全く、相変わらず物好きですね……セナ。一体何のメリットがあって、そんな奴とツルんでいるんですか?」
「この嫌味な物言いのインテリ眼鏡は、『アラン・プルストン』。気障ったらしい性格は見た目通りだ」
「御紹介ありがとう。もっともゴミクズに言われた所で、何も感じはしないがね……」
おっおっおっ、クールが売りのインテリ眼鏡(笑)に青筋が浮かび上がるのを確認するが、こっちもこれ以上相手にする必要は無いのでスルーして説明を続けよう。
さっきわざわざ声に出して言ってやったとおり、こいつの名前はアラン・プルストン。同じ子爵階級の令息同士だが、こいつは長男。俺は次男。継ぐ者と継げない者の差。それを鼻にかけて何かとドヤ顔してくる嫌味な野郎だ。神経質な性格で、髪色もどう見ても白髪だけど、プラチナホワイトって言うらしい……こいつも攻略対象の一人で、魔術師としての才能に恵まれている。
この魔法学園に通う以上、魔法は皆仕えるが。やはりレベルってか、使える魔法には適正と範囲と威力が人によって違う。
運動神経もいいセナは魔法戦士タイプ。アランは魔法使いタイプと……それぞれ向いたタイプを職業として選ぶ。勿論、本来の職業としての意味では無く、役割分担を明確にするのに便利な名義上のジョブとしてだ。
なんで当然、俺にも向いたジョブというものがある……ジョブと言えるかどうかは謎だが
何故なら俺のジョブは『ノービス』……『ジョブ適正無し』が、俺のジョブだ。皆、誰だって最初はノービスだ。だけど、俺はずっとノービス……この事を勿論、女子共は馬鹿にしてくるし、男子共も馬鹿にしてくる奴等は多い。
嫌悪感を持たれてなくても、ノービスを理由に蔑み嫌って来る者達は多い。やれやれ……俺ってばホント嫌われ者だわ。
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