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32.次なる……
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カランカラーン
「今日はどうしたのにゃ~? 依頼でも受けるかにゃ~?」
「ライチさん、おはようございます。つかぬことをうかがいますが、ライチさんには弟さんがいらっしゃいますか?」
「? あちしは生まれた時から天涯孤独の身にゃ。弟なんていないのにゃ~」
!? まさか!? ベルくんが嘘をついているということか……?
どこかでライチさんの名前を知って、ニミノヤ村に侵入するためにその名前を使った……?
いや、でも騙すためなら、あんな子供があんな喧嘩腰で来るはずないよな。
ニミノヤ村にわざわざリスクを冒して入ってくる必要もないし。
「ベルくんという猫人族の男の子なんですけど、知らないですかね?」
「あー、ベルかにゃ~。ベルなら知ってるにゃ~。あちしが育ったラツカヒ町の孤児院の子にゃ~」
なるほど、ライチさんは孤児院育ちなのか。
孤児院の子たちはみんな兄弟ということだろう。
血の繋がった弟ではないけど、知り合いではあるみたいだな。
「他の孤児院は酷いところもあるみたいにゃけど、あちしが育ったところは猫人族、犬人族がたくさんいて、死者もなくみんな立派に育ってるのにゃ~」
平塚で犬猫がたくさんいる孤児院……ってそれ何年も連続で殺処分ゼロを達成しているあの動物愛護センターじゃないか!?
そりゃあ他の孤児院よりはマシなはずだよな。
まぁ、この世界の孤児院のことはわからんが。
「そのベルくんが、ニミノヤ村の門のところまで来てるのですが」
「そうかにゃ、ベルが門のところまで…………にゃにー!? なんでベルがそんなところにいるのにゃ!! 孤児院長はこのこと知ってるのかにゃ!?」
こんなにライチさんが焦っているのを見るのは、ゴブリン変異種の時以来だな。
「いや、俺も詳しくは知らないんですよ。薬草採取に行こうとしたら、門番と揉めてるベルくんを見つけまして。ライチさんの弟だと言うので、知らせに来たという次第です」
「知らせてくれてありがとうなのにゃ。早速、門まで行くのにゃ。ギルド長~!! ちょっと事件が起きたから、席を外すのにゃああぁぁぁぁ…………」
言うのが早いか、出ていくのが早いか、ライチさんはものすごいスピードで門に向かって走り出した。
速すぎて全然追い付けないんですけどおおぉぉぉぉ……
―◇◇◇―
はぁはぁ……猫人族のポテンシャル半端ないって……
「ライチ姉ちゃん!!」
「ベル!! なんでここにいるのにゃ! マーレさんにはちゃんと言ってきたにゃ!?」
な、なんとか追い付いた……
「お、俺はもう子供じゃないから、マーレさんの許可なんていらないんだよ!!」
「そんなこと言って、あとで怒られても知らないにゃ~」
はっ!! 重大なことに気付いてしまった。
なぜ今まで気付かなかったのか。
自分の鈍さが嫌になるね。
俺が気付いたこと、それは……!!
猫人族ってみんな語尾が"にゃ"なわけじゃないんだな。
いや、だってライチさんがずっと語尾に"にゃ"を付けてるから、猫人族はみんなそうなんだと思うでしょ。
犬人族も語尾に"わん"って付けると思うでしょ。
みんなも思ったよね?
というか、ライチさんはなんで付けてるんだ?
やっぱり計算か? 計算なのか?
ライチさん……侮れない……!!
「そんなことより大変なんだよ!! ライチ姉ちゃん、一緒に孤児院まで来てくれよ!!」
「あちしにも仕事があるのにゃ~。怒られるのが嫌だからって、あちしを連れて行こうとしてもそうはいかないのにゃ~。しっかりと怒られるのにゃ~」
そうだ、しっかりと怒られるといいぞベルくん。
俺に失礼な態度をとった報いを受けろ。
「そうじゃないんだって!! 本当に大変なんだ!! このままじゃ孤児院が無くなっちゃうよ!!」
「にゃ、にゃんだってー!? どういうことにゃ。詳しく教えるにゃ」
孤児院が無くなるとは、穏やかじゃないな。
トラブルの香りがする。
俺は何故こうもトラブルを吸い寄せてしまうのか。
やはり、地球でショボい人生を送っていたから、ショボい人生とおさらばしたいという気持ちがあるのだろうか。
「俺、偶然聞いちゃったんだ。マーレさんが、このままだと孤児院が無くなっちゃうって言ってるのを。それで、俺、居ても立っても居られなくなって、みんながまだ寝てる間にこっそり抜け出して来たんだ!!」
「それじゃあ、具体的に何が起きてるかはベルも知らないにゃ?」
「う、うん。聞いちゃいけないこと聞いちゃったと思って、怖くなって……」
「そうかにゃ。わかったのにゃ…………イヒトさん!」
「えっ? はっ? お、俺?」
完全に蚊帳の外だったから、すっかり油断していた。
まさか、俺に白羽の矢が立つとは。
「イヒトさん、あちしからの指名依頼にゃ。ベルと一緒に孤児院まで行って、何が起こっているのか調べて欲しいにゃ。あわよくば、解決までしてくれたら最高にゃ」
まぁ、そういう流れになるよね。
ライチさんにはいつもお世話になってるし、ちゃんとギルドからの依頼にしてくれるっぽいし、薬草採取くらいしかやることもなかったし…………冒険者は困っている人を助けるもんだしな!
「わかりました。その依頼、お引き受けしましょう。冒険者は困っている人を助けるものですから!」
ふっ、決まった。
「えー!! こんなショボいおっさんで大丈夫なのかよ!!」
せっかく決まったと思ったのに水を差さないでよ、ベルくん……
「ベル、人を見た目で判断してはいけないのにゃ。イヒトさんはこう見えて、ニミノヤ村に来てから短期間でトラブルをいくつも解決している、トラブル処理のプロなのにゃ。トラブルを愛し、トラブルに愛されているお方なのにゃ」
いや、愛しても愛されてもないよ!
俺だって出来れば冒険者として普通に依頼を達成して、魔物を討伐したり、ダンジョンに行ったりしたいさ。
てか、ライチさんも俺のことを見た目はショボいおっさんだと思ってるのか……ちょっとショック……いや、だいぶ……かなり……
「しょーがねーなー。ライチ姉ちゃんがそこまで言うなら、お前で我慢してやるよ!! ほら、さっさと行くぞ!!」
ベルくんは言うが早いか走り出す。
「えっ、もう、今から? 走って?」
「いってらっしゃいにゃ~!」
こうして、また新たな物語が始まった。
―◇◇◇―
「今日はどうしたのにゃ~? 依頼でも受けるかにゃ~?」
「ライチさん、おはようございます。つかぬことをうかがいますが、ライチさんには弟さんがいらっしゃいますか?」
「? あちしは生まれた時から天涯孤独の身にゃ。弟なんていないのにゃ~」
!? まさか!? ベルくんが嘘をついているということか……?
どこかでライチさんの名前を知って、ニミノヤ村に侵入するためにその名前を使った……?
いや、でも騙すためなら、あんな子供があんな喧嘩腰で来るはずないよな。
ニミノヤ村にわざわざリスクを冒して入ってくる必要もないし。
「ベルくんという猫人族の男の子なんですけど、知らないですかね?」
「あー、ベルかにゃ~。ベルなら知ってるにゃ~。あちしが育ったラツカヒ町の孤児院の子にゃ~」
なるほど、ライチさんは孤児院育ちなのか。
孤児院の子たちはみんな兄弟ということだろう。
血の繋がった弟ではないけど、知り合いではあるみたいだな。
「他の孤児院は酷いところもあるみたいにゃけど、あちしが育ったところは猫人族、犬人族がたくさんいて、死者もなくみんな立派に育ってるのにゃ~」
平塚で犬猫がたくさんいる孤児院……ってそれ何年も連続で殺処分ゼロを達成しているあの動物愛護センターじゃないか!?
そりゃあ他の孤児院よりはマシなはずだよな。
まぁ、この世界の孤児院のことはわからんが。
「そのベルくんが、ニミノヤ村の門のところまで来てるのですが」
「そうかにゃ、ベルが門のところまで…………にゃにー!? なんでベルがそんなところにいるのにゃ!! 孤児院長はこのこと知ってるのかにゃ!?」
こんなにライチさんが焦っているのを見るのは、ゴブリン変異種の時以来だな。
「いや、俺も詳しくは知らないんですよ。薬草採取に行こうとしたら、門番と揉めてるベルくんを見つけまして。ライチさんの弟だと言うので、知らせに来たという次第です」
「知らせてくれてありがとうなのにゃ。早速、門まで行くのにゃ。ギルド長~!! ちょっと事件が起きたから、席を外すのにゃああぁぁぁぁ…………」
言うのが早いか、出ていくのが早いか、ライチさんはものすごいスピードで門に向かって走り出した。
速すぎて全然追い付けないんですけどおおぉぉぉぉ……
―◇◇◇―
はぁはぁ……猫人族のポテンシャル半端ないって……
「ライチ姉ちゃん!!」
「ベル!! なんでここにいるのにゃ! マーレさんにはちゃんと言ってきたにゃ!?」
な、なんとか追い付いた……
「お、俺はもう子供じゃないから、マーレさんの許可なんていらないんだよ!!」
「そんなこと言って、あとで怒られても知らないにゃ~」
はっ!! 重大なことに気付いてしまった。
なぜ今まで気付かなかったのか。
自分の鈍さが嫌になるね。
俺が気付いたこと、それは……!!
猫人族ってみんな語尾が"にゃ"なわけじゃないんだな。
いや、だってライチさんがずっと語尾に"にゃ"を付けてるから、猫人族はみんなそうなんだと思うでしょ。
犬人族も語尾に"わん"って付けると思うでしょ。
みんなも思ったよね?
というか、ライチさんはなんで付けてるんだ?
やっぱり計算か? 計算なのか?
ライチさん……侮れない……!!
「そんなことより大変なんだよ!! ライチ姉ちゃん、一緒に孤児院まで来てくれよ!!」
「あちしにも仕事があるのにゃ~。怒られるのが嫌だからって、あちしを連れて行こうとしてもそうはいかないのにゃ~。しっかりと怒られるのにゃ~」
そうだ、しっかりと怒られるといいぞベルくん。
俺に失礼な態度をとった報いを受けろ。
「そうじゃないんだって!! 本当に大変なんだ!! このままじゃ孤児院が無くなっちゃうよ!!」
「にゃ、にゃんだってー!? どういうことにゃ。詳しく教えるにゃ」
孤児院が無くなるとは、穏やかじゃないな。
トラブルの香りがする。
俺は何故こうもトラブルを吸い寄せてしまうのか。
やはり、地球でショボい人生を送っていたから、ショボい人生とおさらばしたいという気持ちがあるのだろうか。
「俺、偶然聞いちゃったんだ。マーレさんが、このままだと孤児院が無くなっちゃうって言ってるのを。それで、俺、居ても立っても居られなくなって、みんながまだ寝てる間にこっそり抜け出して来たんだ!!」
「それじゃあ、具体的に何が起きてるかはベルも知らないにゃ?」
「う、うん。聞いちゃいけないこと聞いちゃったと思って、怖くなって……」
「そうかにゃ。わかったのにゃ…………イヒトさん!」
「えっ? はっ? お、俺?」
完全に蚊帳の外だったから、すっかり油断していた。
まさか、俺に白羽の矢が立つとは。
「イヒトさん、あちしからの指名依頼にゃ。ベルと一緒に孤児院まで行って、何が起こっているのか調べて欲しいにゃ。あわよくば、解決までしてくれたら最高にゃ」
まぁ、そういう流れになるよね。
ライチさんにはいつもお世話になってるし、ちゃんとギルドからの依頼にしてくれるっぽいし、薬草採取くらいしかやることもなかったし…………冒険者は困っている人を助けるもんだしな!
「わかりました。その依頼、お引き受けしましょう。冒険者は困っている人を助けるものですから!」
ふっ、決まった。
「えー!! こんなショボいおっさんで大丈夫なのかよ!!」
せっかく決まったと思ったのに水を差さないでよ、ベルくん……
「ベル、人を見た目で判断してはいけないのにゃ。イヒトさんはこう見えて、ニミノヤ村に来てから短期間でトラブルをいくつも解決している、トラブル処理のプロなのにゃ。トラブルを愛し、トラブルに愛されているお方なのにゃ」
いや、愛しても愛されてもないよ!
俺だって出来れば冒険者として普通に依頼を達成して、魔物を討伐したり、ダンジョンに行ったりしたいさ。
てか、ライチさんも俺のことを見た目はショボいおっさんだと思ってるのか……ちょっとショック……いや、だいぶ……かなり……
「しょーがねーなー。ライチ姉ちゃんがそこまで言うなら、お前で我慢してやるよ!! ほら、さっさと行くぞ!!」
ベルくんは言うが早いか走り出す。
「えっ、もう、今から? 走って?」
「いってらっしゃいにゃ~!」
こうして、また新たな物語が始まった。
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