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sideルーカス
20.
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縛られたように動けなくて空を見上げていた俺の目の端に、白夜月が見えた。
ぼんやりと白く、青い空に溶けて消えそうなくらい儚いのに。
そこに確かに存在する、月。
俺はそっと目を閉じる。
狂気の中にあって揺れ動くノアの存在意義とは……。
一つだけ確かなことは。狂気であっても正気であっても希う気持ち。
――――ノアに、逢いたい。
身体に入っていた力が抜けて動くようになった。
俺は小さく頭を振って、焼け付くように求めてしまうその存在を追うために足を動かしたのだった。
街を出て半日程の場所に小さな集落がある。
その先暫く人が暮らす町も村もない事を考えると、その集落に立ち寄る可能性が高い。
ザクザクと轍の跡が残る街道を歩く。
この辺は人の行き来が少ないみたいで、道こそ雑草もなく整えられていたが、その周囲は背の高い草木が茂って視界を悪くしていた。
そんな場所でも魔物避けが律儀に設置してあって、無駄に魔物を警戒しなくて済む。
その分足を早めて先を急いだ。
その時。
ふと何かを感じて足を止める。
油断なく辺りを見渡していると、小さな風にのって、その匂いが漂ってきた。
瞬間、雷で打たれたような衝撃が全身を襲う。
カッと目を開き、素早く行動に移した。
草木を踏み分け匂いの元を辿る。
――街道から少し離れた場所に見覚えのある天幕が張ってあった。
心臓が耳にあるんじゃないのかと思うくらい、ドクドクと煩く脈打つ。
ノアの匂いに混じり微かに血臭がして、眉を顰めた。
天幕の入り口に近寄り、中と外を隔てる布をそっと持ち上げる。
そこに、ノアがいた。
天幕の床に顔だけを横向きにし腹這いとなって、毛布を被り眠っていた。
怪我が痛むのか顔を歪めて、呼吸も促迫していて苦しそうだ。
誘われるように近付く。
トスっとノアのすぐ近くで両膝が落ちた。
熱があるようで、額に滲む汗で髪が貼り付いている。
震える手で顔を包む。親指で下瞼を辿りそのまま頬を伝い耳へ、そして顎へ首筋へと指を滑らせた。
「………ぁぁぁ……」
僅かにノアが身じろぐ。
シャツの隙間からそっと指を滑り込ませると、今まで気付かなかった魔物の臭いの残滓が立ち上がる。
目の前が真っ赤になるような、腸が煮えくり返るような……制御できない怒りが湧き上がってきた。
思わず手を引っ込め、キツく握り締める。
徐に、今度は服の上から掌を当てると手当てされた背中の怪我を感じ、そのままゆっくり指の背でノアの存在を確かめるように身体のあちこちを辿った。
すると怠そうに閉じられていた瞼が震え、ノアは薄っすらと瞳を開いたのだった。
熱に潤む瞳は煽情的で、情欲や支配欲を刺激する。
俺が居ることが分からないのか、ノアは視点が合わない様子で床辺りをぼんやりと見つめていた。
「ああ、起きたんだ?」
冷ややかに声をかける。その声に促され、ノアはノロノロと首を動かし俺を見上げた。
なんでここに……?とでも言いたげな視線。
「お前の様子が変だったからさ、別れた次の日お前んちに行ったんだよ」
噛んで含めるように、ゆったりと言葉を紡ぐ。
「そしたらもぬけの殻じゃん。何事かと思うよな」
同時に背中で遊ばせていた指を傷の上に移動させて、グッと押した。
嘲るような声の響き、酷薄な顔。逃げ出したお前に、絶対に優しさも労りも温もりも渡さない。
「……っつ!」
ノアの呻き声が俺の嗜虐性を突く。
コレは狩りを本能とする獣に潜む闇。
俺の理性はその声に依って引き千切られ、跡形もなく散っていく。
傷の上に置いていた手に力を籠める。シャツと周囲の肉諸共抉るようにガリッと引っ掻いた。
「ああぁぁっっ!!!」
飛び出した狼族の鋭い爪に、ノアの破れたシャツが纏わりつく。ガーゼが剥がれた傷は、四脚の魔獣特有の爪の跡をしていて、俺のカンに触った。
時折爪を立てながら僅かに残るシャツをビリビリにして、溢れる血をノアの全身に擦り付けた。そしてそれを堪能するように舌で舐め取る。
ゼイゼイと肩で息をするノアを嘲笑うように見下ろした。
立ち篭める血の匂いが益々俺を狂わせていく。
「いつの間にか俺から離れて、俺の知らない間に他の犬っコロにこんな傷付けられちゃ、笑うしかないだろ」
背中をぐいっと押すとノアが抵抗する気配があった。笑える程か弱い抵抗をあっさり封じて、ズボンを抜き取る。
どくどくと傷から溢れる血液。指2本で血を掬い、後孔へ押し込んだ。
くちくちと、態と快楽を引き出すようにナカを刺激する。潤いが足りないのか、ノアは苦痛の声色で静止を求めた。
「っあ!ルー……ルーカス……止めてくれ……っ!」
ガリッと床部分の布を掴み、痛みから逃れようとする。そんなノアに俺は覆いかぶさるように身を倒して、布を掴む手に指を絡めて押さえ付けた。
首を傾け背中の血液を啜る。大きく口を開けて、迷うことなく喰んだ。
ビクビクッ!!とノアの身が踊る。
苦痛で後孔はキツく締まり、無遠慮に動き回る俺の指を制限してきた。
薄っすらと笑い、ノアのスキなポイントを集中して嬲ると、呆気なく精を放った。
「くっ……あぁぁ……っ!」
はぁはぁと荒く息をつくノアを、ごろりと仰向かせる。
布だけの薄い床は地面の横突を防ぐことはなく、そのままノアの傷に刺激を与えた。
グッと喉の奥が詰まったような声。歯を食いしばり激痛を耐えるノアを無言で見つめる。
そのままノアの足の間に割入り、伸し掛かって動きを封じた。血の匂いに煽られて、痛いほど隆起した自身を取り出す。
掌にトロリと混在する白濁と血を昂りに塗りたくる。
そして何の躊躇もなく一気にノアに押し入った。
ばちゅん!と肉がぶつかる。
「っひ!い……ああぁぁっっ!ルーカス!ルーカス!止めてくれっ!あああああぁぁぁっっ!」
ノアの悲鳴が上がった。
俺はその声にうっとりと聞き入る。
ノアが俺を意識している。そう思うと興奮が抑えられない。
貪るような俺の律動に、背中の傷は更にズタズタになったのだろう。
籠もる血の匂いの濃さが増す。床にも擦ったような形で、ベッタリと血の跡が残り凄惨な様を呈していた。
意識が朦朧としてきたのか、ノアの焦点が合わなくなっていく。
俺は俯き、クスクスと嗤った。
俺のモノだとマーキングしたら。そうしたらお前を喰ってやるよ、ノア。
俺のナカに収まればもう苦痛なんて感じないし、俺から離れては行けないだろ?
「はっ……はっ……」
短く息をつくだけで、力なく身体を投げ出すノアに諦めの雰囲気が漂い始める。
それが何故か苛立たしい。
ガツガツ揺すりながら、ノアの反応が欲しくて嘲りの言葉を口に乗せる。
「……っ嫌がってる割には、孔はトロトロだな……っ」
ぴくん、と指先が動いた。
「こんなイヤらしい身体で、これからどうするつもりだっだんだ?もう女とじゃ無理だろ?
それとも誰か適当に見繕って突っ込んで貰うのか?」
ぐいぐいっと腰を密着させて、もう何回目か分からない精を最奥に放つ。
「ぁぁぁ…………」
小さくため息のような喘ぎ。はくはくと息継ぐノアを嘲笑うように見つめ、昂りをノアに埋めたままグイッと身体を引き寄せた。
太腿に跨がらせると、俺の欲望は更に深く奥を求めてずぶずぶと入って行った。
苦しいのか、肩に頭を乗せていたノアが力なく首を振った。ふわりと柔らかい髪の感触が肌を擽る。
無言の懇願。
その非力な様に、ふと狂気に蝕まれた俺の中に憐れむ気持ちが浮かんだ。正気に戻るよう促す感情に、俺のナカの獣が咆哮を上げる。
――――憐情などと、何をバカなことを!
苛立つままに激しく突上げる。
これ程までに交わっているのに、気持ちは絶対に交わらず寄り添わない。
―――分かっているじゃないか。コレは目を離したら逃げるモノ、側には決して留まってくれないモノ……。
………ホントウニ?
密かに囁くのは、引き千切られた理性の欠片?
……ホントウニ、番ニナレナイ……ノカ?
……逃ゲテ行クノ、カ?ホントウニ……?
ポツリと。
温もりを湛えた雫が背中に落ちた。
思わずビクン!と背中が揺れる。
顔を横に向けてノアを見ると、静かに涙を流していた。
血の気を失った顔、青褪めた唇。なのに、身体は火のように熱い。
ノアは全てを諦めた顔をして泣いていた。
「っっ!……ノアっ!ノア、ノア………っ!!」
強く掻き抱く。
「頼む……俺から離れていかないで。お願いだ………」
狂っていた筈なのに……。喰ってしまうつもりだったのに……。
俺はノアを喪う事が、怖くて堪らないんだ………っ!!
溢れてしまう涙とともに、どうしようもない苦い願いが口を就く。
―――どこにも行かないで。側に、居て。
その願いは、意識を無くしてしまったノアには届く事はなかった。
ぼんやりと白く、青い空に溶けて消えそうなくらい儚いのに。
そこに確かに存在する、月。
俺はそっと目を閉じる。
狂気の中にあって揺れ動くノアの存在意義とは……。
一つだけ確かなことは。狂気であっても正気であっても希う気持ち。
――――ノアに、逢いたい。
身体に入っていた力が抜けて動くようになった。
俺は小さく頭を振って、焼け付くように求めてしまうその存在を追うために足を動かしたのだった。
街を出て半日程の場所に小さな集落がある。
その先暫く人が暮らす町も村もない事を考えると、その集落に立ち寄る可能性が高い。
ザクザクと轍の跡が残る街道を歩く。
この辺は人の行き来が少ないみたいで、道こそ雑草もなく整えられていたが、その周囲は背の高い草木が茂って視界を悪くしていた。
そんな場所でも魔物避けが律儀に設置してあって、無駄に魔物を警戒しなくて済む。
その分足を早めて先を急いだ。
その時。
ふと何かを感じて足を止める。
油断なく辺りを見渡していると、小さな風にのって、その匂いが漂ってきた。
瞬間、雷で打たれたような衝撃が全身を襲う。
カッと目を開き、素早く行動に移した。
草木を踏み分け匂いの元を辿る。
――街道から少し離れた場所に見覚えのある天幕が張ってあった。
心臓が耳にあるんじゃないのかと思うくらい、ドクドクと煩く脈打つ。
ノアの匂いに混じり微かに血臭がして、眉を顰めた。
天幕の入り口に近寄り、中と外を隔てる布をそっと持ち上げる。
そこに、ノアがいた。
天幕の床に顔だけを横向きにし腹這いとなって、毛布を被り眠っていた。
怪我が痛むのか顔を歪めて、呼吸も促迫していて苦しそうだ。
誘われるように近付く。
トスっとノアのすぐ近くで両膝が落ちた。
熱があるようで、額に滲む汗で髪が貼り付いている。
震える手で顔を包む。親指で下瞼を辿りそのまま頬を伝い耳へ、そして顎へ首筋へと指を滑らせた。
「………ぁぁぁ……」
僅かにノアが身じろぐ。
シャツの隙間からそっと指を滑り込ませると、今まで気付かなかった魔物の臭いの残滓が立ち上がる。
目の前が真っ赤になるような、腸が煮えくり返るような……制御できない怒りが湧き上がってきた。
思わず手を引っ込め、キツく握り締める。
徐に、今度は服の上から掌を当てると手当てされた背中の怪我を感じ、そのままゆっくり指の背でノアの存在を確かめるように身体のあちこちを辿った。
すると怠そうに閉じられていた瞼が震え、ノアは薄っすらと瞳を開いたのだった。
熱に潤む瞳は煽情的で、情欲や支配欲を刺激する。
俺が居ることが分からないのか、ノアは視点が合わない様子で床辺りをぼんやりと見つめていた。
「ああ、起きたんだ?」
冷ややかに声をかける。その声に促され、ノアはノロノロと首を動かし俺を見上げた。
なんでここに……?とでも言いたげな視線。
「お前の様子が変だったからさ、別れた次の日お前んちに行ったんだよ」
噛んで含めるように、ゆったりと言葉を紡ぐ。
「そしたらもぬけの殻じゃん。何事かと思うよな」
同時に背中で遊ばせていた指を傷の上に移動させて、グッと押した。
嘲るような声の響き、酷薄な顔。逃げ出したお前に、絶対に優しさも労りも温もりも渡さない。
「……っつ!」
ノアの呻き声が俺の嗜虐性を突く。
コレは狩りを本能とする獣に潜む闇。
俺の理性はその声に依って引き千切られ、跡形もなく散っていく。
傷の上に置いていた手に力を籠める。シャツと周囲の肉諸共抉るようにガリッと引っ掻いた。
「ああぁぁっっ!!!」
飛び出した狼族の鋭い爪に、ノアの破れたシャツが纏わりつく。ガーゼが剥がれた傷は、四脚の魔獣特有の爪の跡をしていて、俺のカンに触った。
時折爪を立てながら僅かに残るシャツをビリビリにして、溢れる血をノアの全身に擦り付けた。そしてそれを堪能するように舌で舐め取る。
ゼイゼイと肩で息をするノアを嘲笑うように見下ろした。
立ち篭める血の匂いが益々俺を狂わせていく。
「いつの間にか俺から離れて、俺の知らない間に他の犬っコロにこんな傷付けられちゃ、笑うしかないだろ」
背中をぐいっと押すとノアが抵抗する気配があった。笑える程か弱い抵抗をあっさり封じて、ズボンを抜き取る。
どくどくと傷から溢れる血液。指2本で血を掬い、後孔へ押し込んだ。
くちくちと、態と快楽を引き出すようにナカを刺激する。潤いが足りないのか、ノアは苦痛の声色で静止を求めた。
「っあ!ルー……ルーカス……止めてくれ……っ!」
ガリッと床部分の布を掴み、痛みから逃れようとする。そんなノアに俺は覆いかぶさるように身を倒して、布を掴む手に指を絡めて押さえ付けた。
首を傾け背中の血液を啜る。大きく口を開けて、迷うことなく喰んだ。
ビクビクッ!!とノアの身が踊る。
苦痛で後孔はキツく締まり、無遠慮に動き回る俺の指を制限してきた。
薄っすらと笑い、ノアのスキなポイントを集中して嬲ると、呆気なく精を放った。
「くっ……あぁぁ……っ!」
はぁはぁと荒く息をつくノアを、ごろりと仰向かせる。
布だけの薄い床は地面の横突を防ぐことはなく、そのままノアの傷に刺激を与えた。
グッと喉の奥が詰まったような声。歯を食いしばり激痛を耐えるノアを無言で見つめる。
そのままノアの足の間に割入り、伸し掛かって動きを封じた。血の匂いに煽られて、痛いほど隆起した自身を取り出す。
掌にトロリと混在する白濁と血を昂りに塗りたくる。
そして何の躊躇もなく一気にノアに押し入った。
ばちゅん!と肉がぶつかる。
「っひ!い……ああぁぁっっ!ルーカス!ルーカス!止めてくれっ!あああああぁぁぁっっ!」
ノアの悲鳴が上がった。
俺はその声にうっとりと聞き入る。
ノアが俺を意識している。そう思うと興奮が抑えられない。
貪るような俺の律動に、背中の傷は更にズタズタになったのだろう。
籠もる血の匂いの濃さが増す。床にも擦ったような形で、ベッタリと血の跡が残り凄惨な様を呈していた。
意識が朦朧としてきたのか、ノアの焦点が合わなくなっていく。
俺は俯き、クスクスと嗤った。
俺のモノだとマーキングしたら。そうしたらお前を喰ってやるよ、ノア。
俺のナカに収まればもう苦痛なんて感じないし、俺から離れては行けないだろ?
「はっ……はっ……」
短く息をつくだけで、力なく身体を投げ出すノアに諦めの雰囲気が漂い始める。
それが何故か苛立たしい。
ガツガツ揺すりながら、ノアの反応が欲しくて嘲りの言葉を口に乗せる。
「……っ嫌がってる割には、孔はトロトロだな……っ」
ぴくん、と指先が動いた。
「こんなイヤらしい身体で、これからどうするつもりだっだんだ?もう女とじゃ無理だろ?
それとも誰か適当に見繕って突っ込んで貰うのか?」
ぐいぐいっと腰を密着させて、もう何回目か分からない精を最奥に放つ。
「ぁぁぁ…………」
小さくため息のような喘ぎ。はくはくと息継ぐノアを嘲笑うように見つめ、昂りをノアに埋めたままグイッと身体を引き寄せた。
太腿に跨がらせると、俺の欲望は更に深く奥を求めてずぶずぶと入って行った。
苦しいのか、肩に頭を乗せていたノアが力なく首を振った。ふわりと柔らかい髪の感触が肌を擽る。
無言の懇願。
その非力な様に、ふと狂気に蝕まれた俺の中に憐れむ気持ちが浮かんだ。正気に戻るよう促す感情に、俺のナカの獣が咆哮を上げる。
――――憐情などと、何をバカなことを!
苛立つままに激しく突上げる。
これ程までに交わっているのに、気持ちは絶対に交わらず寄り添わない。
―――分かっているじゃないか。コレは目を離したら逃げるモノ、側には決して留まってくれないモノ……。
………ホントウニ?
密かに囁くのは、引き千切られた理性の欠片?
……ホントウニ、番ニナレナイ……ノカ?
……逃ゲテ行クノ、カ?ホントウニ……?
ポツリと。
温もりを湛えた雫が背中に落ちた。
思わずビクン!と背中が揺れる。
顔を横に向けてノアを見ると、静かに涙を流していた。
血の気を失った顔、青褪めた唇。なのに、身体は火のように熱い。
ノアは全てを諦めた顔をして泣いていた。
「っっ!……ノアっ!ノア、ノア………っ!!」
強く掻き抱く。
「頼む……俺から離れていかないで。お願いだ………」
狂っていた筈なのに……。喰ってしまうつもりだったのに……。
俺はノアを喪う事が、怖くて堪らないんだ………っ!!
溢れてしまう涙とともに、どうしようもない苦い願いが口を就く。
―――どこにも行かないで。側に、居て。
その願いは、意識を無くしてしまったノアには届く事はなかった。
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