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夢に見る
15.
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一時慌ただしい様相を見せていた王宮も、軈て落ち着きを取り戻し何時もの雰囲気に戻りつつある。
結局何があったのか分からないままだったけど、ガンテ室長もルーデル先輩も、それに関して何かを話すこともなく……。
ウチの部署だけは、いっそ場違いなくらいな穏やかさを保ち、粛々と日々の業務を片付けていくうちに時は過ぎていった。
ただ俺が知っているのは、爵位の再編成があって陞爵した貴族がいることくらい?
それに伴って大規模なパーティーが催されることになって、ウチの部署がちょっと忙しくなった。
あの中庭で、ベンチに座り空を見上げる。
王宮のゴタゴタは、俺に直接関係が有るわけじゃないから、別にどうでもいい。
どうでも良くないのは………。良くないのは…………っ!
ぼぼぼっと顔が赤くなるのが分かって、空を見上げた状態で掌で顔を覆う。
ーーーー何で夢ん中で、マイナさんに喰われちゃってんの、俺!?
不意にマイナさんが見知らぬ怖い人に感じて、逃げ帰ったあの日。夢の世界に引き込まれ、マイナさんから俺が彼の番であることを知らされた。
正直に言うと………。
僅かに指の間隔を広げて、隙間からもう一度空を眺める。
ーーーー正直に言うと、番だと聞いて嬉しかった。
この世に誕生する前から、ただ俺だけを待ち侘びて、俺だけを望んでくれた人。
親にすら不要と切り捨てられて、寄る辺なき身は本当はとても心細かったのだ。下町で見上げた狭く小さな空は、そのまま俺の心の形。不安で哀しくて、小さく小さく縮こまっていた俺自身。
でもマイナさんに『必要』だと告げられた今は、この王宮の庭から眺める広々とした青空のようだ。
そっと手を外して空を、流れる雲を見つめる。
満たされるって、こんな気分なんだ………。
そっと瞳を閉じる。
ーーーーソルネス、俺にも大切なもの出来たよ。
「ーーーーこんな所で何をしているんですか?」
不意に声をかけられ、ビクン!と身体が揺れた。
「そんなに驚かなくても……」
クスクスと笑いながら隣に腰を降ろすマイナさんを見て、折角引いた顔の赤みが復活するのが手に取るように分かる。ぱっと俯いて、慌てて顔を隠した。あれから数日経ったのに、心の準備がないまま彼の姿を見てしまうと、あの夢を思い出して恥ずかしくなる。
「私の執務室で待ってて下さいとお願いしたでしょう?」
サラリと髪を梳き、身体を傾けて俺の顔を覗き込む。赤くなった顔を隠したかったのに、既にバレバレだったらしい。
「恥じらう顔も可愛いですよ?食べてしまいたくなります」
耳元でそう囁く。
「~~~~っっ!!!」
恥ずかしくて、もう涙目になってしまう。何で外でそんなコト言うかな!?
ぷるぷる羞恥心で身体を震わせながらマイナさんを睨む。でも、心の底から幸せそうに微笑む彼を見てしまうと、何も言えなくなった。
諸々の言葉を飲み込み、そもそもここまで来た理由を思い出す。
「俺、あれから職場に顔を出せてないから、心配で……」
そう。夢の中でマイナさんにパックリ食べられてしまった後、拉致られるように公爵邸に連れて行かれて、そのままそこで過ごす羽目になっていたのだ。
仕事が心配で、何度かマイナさんに王宮に行きたいと願ったけれど、全て却下されてしまった。今日は休日呼び出しがあったマイナさんに、しつこく掛け合って『執務室で待つ事』を条件に連れてきて貰ったんだ。
「心配しなくても、ちゃんとガンテには伝えているんですけどね」
約束を破った俺に小言一つなく、マイナさんは困った顔になる。
うん、『伯父』には現状は伝わってるんだろうけど、何ていうか勤め人の責任というか……。無断で休んでる事には変わらないからなぁ。
「ごめんなさい。でも仕事、途中で投げ出したみたいで心苦しくて」
「貴方にそんな気持を負わせるのは本意ではないのですが………。ただガンテに会わせると、クラウン家に連れて行かれそうで心配なんです」
「え?でも母親だった人って、クラウン家から縁切られてるんじゃないの?」
「子供に罪は無いでしょう?それにあそこの一族は、血族や愛する者へ注ぐ愛情が無駄なほど重いんです」
「………あのガンテ室長が?」
「あのガンテ室長も」
「も?」
「ガンテも、クラウン前伯爵も。どちら共、持ってる愛情は暑苦しいばかりですよ」
随分酷い言い草だなぁ……と苦笑いしつつも、『そっか』と思う。マイナさんはやっと手に入れた番を、手放したくないと心底思ってるんだなぁ。
多分、それは俺も同じ。深い愛情をくれる人を、手放したくはない……。
「レイ?どうしました?」
つい考えこんで無言になってしまった俺に、マイナさんは心配そうに声をかけてきた。虹色の綺麗な瞳を見つめる。
俺は人族だから、『番』の絆なんて分からない。でもこの人は俺にとって、この世で唯一の人………。
「…………じゃ、俺が愛情を注ぐ相手は貴方だね」
葉擦れの音に掻き消されるくらいの、本当に小さな呟きだったのに。多分、聞こえたんだろうな。マイナさんは愕然とした表情で俺を見ていた。
「………マイナさん?」
呼びかけた声にはっと我に返った彼は、掌で口元を覆うとすっと視線を逸した。
「え……っと、それは、私へ、の、ことば?」
何だか台詞が切れ切れたけど、大丈夫?挙動不審なマイナさんに首を傾げつつ大きく頷いた。
「うん」
すると急に腕が引き寄せられてぎゅうぎゅうに抱き締められた。
「ーーーーーーっっっ!ホンットに、もうっ!!!」
頭の天辺に押し付けられてるのは、マイナさんの頬?
「可愛いが過ぎるでしょう!もう、理性を総動員して我慢している私の身にもなって下さい!」
冗談めかして言ってるけど、抱き締めてる腕は僅かに震えている。それに気付いて、タシタシとマイナさんの背中を軽く叩いた。
「ね、我慢する必要、ある?」
「ーーーーーーーーーーーーー」
その瞬間のマイナさんの固まりっぷり。いや、凍り付きっぷり?パキン!と音がしそうなくらいの固まり具合に、声を出して笑ってしまった。
「あははは………!マ……マイナさん、驚き過ぎ!」
腕の力は全く緩まず、マイナさんが動く気配もしない。
………あれ?マイナさん、大丈夫……かな?
「ーーーー本気?」
掠れた声が聞こえる。
「だけど?」
「夢の事ですら、あんなに恥ずかしがっているのに?」
「俺だって男だし。逃したくない相手に対して、及び腰じゃダメでしょ」
「レイは美しく可愛いだけじゃなくて、格好良くもあるんですね」
抱き締めていた腕を緩めて、マイナさんは俺の瞳を覗き込んだ。凄く真剣な顔。
「私の愛しい人。確かに私は貴方が欲しくてたまらない。でも同じくらい強い思いで、貴方を大切に慈しみたいとも思っているんです」
「うん」
「以前、ガンテから現実世界で貴方に手を出すのは18歳になるまで許さない、と言われましたけど」
ガンテ室長、そんなこと言ったんだ。
「その時私は反発したのです。番は愛しむべき唯一の存在なのだから、欲を抑えて我慢するのは獣人の性に反する、と。でもこの世界で貴方と時を共にするようになって思ったんですよ。貴方を壊したくないって」
「壊す?」
「番は獣人にとって何ものにも代え難い至宝の存在なんです。求めても求めても、欲が尽きる事はない。欲求の果に壊してしまっては本末転倒でしょう?だから、やはり身体がちゃんと成長する歳まで我慢するつもりだったんです」
「夢では手を出すのに?」
「夢は私の世界ですから。傷付けることも壊すことも絶対にありません。万が一が生じても、全力で治しますよ」
その言葉に、ふと気付いた。
「夢で治した傷は、現実世界でも治る?」
「ふふ……身心一如、ですから。精神世界での治癒力も獏の力の1つなのですよ」
左腕を持ち上げて、傷があった場所に口付けてくる。やっぱりあの貴族に付けられた傷を治したのは、マイナさんだったのか。
「何か、俺の知らない間に色々ありがとう……」
そう言うと、マイナさんは両手の掌で俺の頬を包んだ。
「お礼など……。貴方が私に気持ちをくれた、それだけで十分ですよ」
この人の、こんなに愛おしそうに微笑む顔を、俺は何回見ただろう。
僅かに首を傾けて、彼は唇を重ねてきた。角度を変えて、でも深くなることはなく、只管優しい口付け。カシリ、と唇を優しく噛まれる。そしてぺろりと舐めてから、マイナさんは名残惜しそうに唇を離した。
「でも、貴方が受け入れてくれるなら………。今から夢の世界に行きませんか?」
間近にみる虹色の瞳に欲と熱が滲む。あの時食堂で見た、捕食者のような雰囲気に、今度は飲まれる事はない。
だって俺もマイナさんが欲しいから。
その気持ちを込めて、俺は自分からマイナさんの唇に口付けを贈ったのだった。
□■□■□■□■□■□■□■
予定より長くなってしまいましたが、次話で最終です。
ガッチリR18予定なので、苦手な方はご注意を……。
結局何があったのか分からないままだったけど、ガンテ室長もルーデル先輩も、それに関して何かを話すこともなく……。
ウチの部署だけは、いっそ場違いなくらいな穏やかさを保ち、粛々と日々の業務を片付けていくうちに時は過ぎていった。
ただ俺が知っているのは、爵位の再編成があって陞爵した貴族がいることくらい?
それに伴って大規模なパーティーが催されることになって、ウチの部署がちょっと忙しくなった。
あの中庭で、ベンチに座り空を見上げる。
王宮のゴタゴタは、俺に直接関係が有るわけじゃないから、別にどうでもいい。
どうでも良くないのは………。良くないのは…………っ!
ぼぼぼっと顔が赤くなるのが分かって、空を見上げた状態で掌で顔を覆う。
ーーーー何で夢ん中で、マイナさんに喰われちゃってんの、俺!?
不意にマイナさんが見知らぬ怖い人に感じて、逃げ帰ったあの日。夢の世界に引き込まれ、マイナさんから俺が彼の番であることを知らされた。
正直に言うと………。
僅かに指の間隔を広げて、隙間からもう一度空を眺める。
ーーーー正直に言うと、番だと聞いて嬉しかった。
この世に誕生する前から、ただ俺だけを待ち侘びて、俺だけを望んでくれた人。
親にすら不要と切り捨てられて、寄る辺なき身は本当はとても心細かったのだ。下町で見上げた狭く小さな空は、そのまま俺の心の形。不安で哀しくて、小さく小さく縮こまっていた俺自身。
でもマイナさんに『必要』だと告げられた今は、この王宮の庭から眺める広々とした青空のようだ。
そっと手を外して空を、流れる雲を見つめる。
満たされるって、こんな気分なんだ………。
そっと瞳を閉じる。
ーーーーソルネス、俺にも大切なもの出来たよ。
「ーーーーこんな所で何をしているんですか?」
不意に声をかけられ、ビクン!と身体が揺れた。
「そんなに驚かなくても……」
クスクスと笑いながら隣に腰を降ろすマイナさんを見て、折角引いた顔の赤みが復活するのが手に取るように分かる。ぱっと俯いて、慌てて顔を隠した。あれから数日経ったのに、心の準備がないまま彼の姿を見てしまうと、あの夢を思い出して恥ずかしくなる。
「私の執務室で待ってて下さいとお願いしたでしょう?」
サラリと髪を梳き、身体を傾けて俺の顔を覗き込む。赤くなった顔を隠したかったのに、既にバレバレだったらしい。
「恥じらう顔も可愛いですよ?食べてしまいたくなります」
耳元でそう囁く。
「~~~~っっ!!!」
恥ずかしくて、もう涙目になってしまう。何で外でそんなコト言うかな!?
ぷるぷる羞恥心で身体を震わせながらマイナさんを睨む。でも、心の底から幸せそうに微笑む彼を見てしまうと、何も言えなくなった。
諸々の言葉を飲み込み、そもそもここまで来た理由を思い出す。
「俺、あれから職場に顔を出せてないから、心配で……」
そう。夢の中でマイナさんにパックリ食べられてしまった後、拉致られるように公爵邸に連れて行かれて、そのままそこで過ごす羽目になっていたのだ。
仕事が心配で、何度かマイナさんに王宮に行きたいと願ったけれど、全て却下されてしまった。今日は休日呼び出しがあったマイナさんに、しつこく掛け合って『執務室で待つ事』を条件に連れてきて貰ったんだ。
「心配しなくても、ちゃんとガンテには伝えているんですけどね」
約束を破った俺に小言一つなく、マイナさんは困った顔になる。
うん、『伯父』には現状は伝わってるんだろうけど、何ていうか勤め人の責任というか……。無断で休んでる事には変わらないからなぁ。
「ごめんなさい。でも仕事、途中で投げ出したみたいで心苦しくて」
「貴方にそんな気持を負わせるのは本意ではないのですが………。ただガンテに会わせると、クラウン家に連れて行かれそうで心配なんです」
「え?でも母親だった人って、クラウン家から縁切られてるんじゃないの?」
「子供に罪は無いでしょう?それにあそこの一族は、血族や愛する者へ注ぐ愛情が無駄なほど重いんです」
「………あのガンテ室長が?」
「あのガンテ室長も」
「も?」
「ガンテも、クラウン前伯爵も。どちら共、持ってる愛情は暑苦しいばかりですよ」
随分酷い言い草だなぁ……と苦笑いしつつも、『そっか』と思う。マイナさんはやっと手に入れた番を、手放したくないと心底思ってるんだなぁ。
多分、それは俺も同じ。深い愛情をくれる人を、手放したくはない……。
「レイ?どうしました?」
つい考えこんで無言になってしまった俺に、マイナさんは心配そうに声をかけてきた。虹色の綺麗な瞳を見つめる。
俺は人族だから、『番』の絆なんて分からない。でもこの人は俺にとって、この世で唯一の人………。
「…………じゃ、俺が愛情を注ぐ相手は貴方だね」
葉擦れの音に掻き消されるくらいの、本当に小さな呟きだったのに。多分、聞こえたんだろうな。マイナさんは愕然とした表情で俺を見ていた。
「………マイナさん?」
呼びかけた声にはっと我に返った彼は、掌で口元を覆うとすっと視線を逸した。
「え……っと、それは、私へ、の、ことば?」
何だか台詞が切れ切れたけど、大丈夫?挙動不審なマイナさんに首を傾げつつ大きく頷いた。
「うん」
すると急に腕が引き寄せられてぎゅうぎゅうに抱き締められた。
「ーーーーーーっっっ!ホンットに、もうっ!!!」
頭の天辺に押し付けられてるのは、マイナさんの頬?
「可愛いが過ぎるでしょう!もう、理性を総動員して我慢している私の身にもなって下さい!」
冗談めかして言ってるけど、抱き締めてる腕は僅かに震えている。それに気付いて、タシタシとマイナさんの背中を軽く叩いた。
「ね、我慢する必要、ある?」
「ーーーーーーーーーーーーー」
その瞬間のマイナさんの固まりっぷり。いや、凍り付きっぷり?パキン!と音がしそうなくらいの固まり具合に、声を出して笑ってしまった。
「あははは………!マ……マイナさん、驚き過ぎ!」
腕の力は全く緩まず、マイナさんが動く気配もしない。
………あれ?マイナさん、大丈夫……かな?
「ーーーー本気?」
掠れた声が聞こえる。
「だけど?」
「夢の事ですら、あんなに恥ずかしがっているのに?」
「俺だって男だし。逃したくない相手に対して、及び腰じゃダメでしょ」
「レイは美しく可愛いだけじゃなくて、格好良くもあるんですね」
抱き締めていた腕を緩めて、マイナさんは俺の瞳を覗き込んだ。凄く真剣な顔。
「私の愛しい人。確かに私は貴方が欲しくてたまらない。でも同じくらい強い思いで、貴方を大切に慈しみたいとも思っているんです」
「うん」
「以前、ガンテから現実世界で貴方に手を出すのは18歳になるまで許さない、と言われましたけど」
ガンテ室長、そんなこと言ったんだ。
「その時私は反発したのです。番は愛しむべき唯一の存在なのだから、欲を抑えて我慢するのは獣人の性に反する、と。でもこの世界で貴方と時を共にするようになって思ったんですよ。貴方を壊したくないって」
「壊す?」
「番は獣人にとって何ものにも代え難い至宝の存在なんです。求めても求めても、欲が尽きる事はない。欲求の果に壊してしまっては本末転倒でしょう?だから、やはり身体がちゃんと成長する歳まで我慢するつもりだったんです」
「夢では手を出すのに?」
「夢は私の世界ですから。傷付けることも壊すことも絶対にありません。万が一が生じても、全力で治しますよ」
その言葉に、ふと気付いた。
「夢で治した傷は、現実世界でも治る?」
「ふふ……身心一如、ですから。精神世界での治癒力も獏の力の1つなのですよ」
左腕を持ち上げて、傷があった場所に口付けてくる。やっぱりあの貴族に付けられた傷を治したのは、マイナさんだったのか。
「何か、俺の知らない間に色々ありがとう……」
そう言うと、マイナさんは両手の掌で俺の頬を包んだ。
「お礼など……。貴方が私に気持ちをくれた、それだけで十分ですよ」
この人の、こんなに愛おしそうに微笑む顔を、俺は何回見ただろう。
僅かに首を傾けて、彼は唇を重ねてきた。角度を変えて、でも深くなることはなく、只管優しい口付け。カシリ、と唇を優しく噛まれる。そしてぺろりと舐めてから、マイナさんは名残惜しそうに唇を離した。
「でも、貴方が受け入れてくれるなら………。今から夢の世界に行きませんか?」
間近にみる虹色の瞳に欲と熱が滲む。あの時食堂で見た、捕食者のような雰囲気に、今度は飲まれる事はない。
だって俺もマイナさんが欲しいから。
その気持ちを込めて、俺は自分からマイナさんの唇に口付けを贈ったのだった。
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予定より長くなってしまいましたが、次話で最終です。
ガッチリR18予定なので、苦手な方はご注意を……。
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