13 / 60
13話:魔族の常識?
しおりを挟む「何で王太子様とあんなに親しげなの?」
レイラちゃんが不思議に思うのは当然の事だ。貴族科の生徒でもない私が王太子様と普通に話していたら気になってしかたがないだろう。
当人の私だって、不思議なんだから。
そもそも、王太子様と会うのは謁見の時以来だし、その初対面ではラブュ様に土下座をさせたり、モスたちを説教したりと印象は最悪だったと思うのだ。
「えっと、加護を授かった事の報告をするために、国王様ご一家とお会いする機会が会って、王太子様とはその時にお会いしたの。でも、会ったのはその一度きりだよ」
よくわからないことには蓋をして、王太子様となぜ知り合いなのかを説明する。
「サラはその時に国王様たちとご飯も一緒に食べたんだって!」
「なんで、キャシーが自慢げなのよ」
キャシーちゃんが自慢げに胸をそらして話すのを、アミーちゃんが呆れた様子でたしなめる。
「へーっ!凄いなぁ!国王様ってどんな人だった?」
「王女様にもお会いしたのぉ?」
「えっと、国王様は優しそうな方だったよ。うん。王女様にもお会いしたよ。」
国王様との謁見の話は三人にしか話していなかったので、フィン君とエミリちゃんも興味津々なようだ。
「じゃあ、さっき会ったので二度目ってこと?」
「うん」
レイラちゃんは信じられないといった目でこちらを見つめるけど、本当の事だから!
アミーちゃんたちも一緒になってレイラちゃんを説得してくれて、レイラちゃんも渋々だけど納得してくれた。
「あっ、良かった!帰ってきたっ!リチャード先輩!みんな帰ってきましたっ!」
聞きなれた声に振り向くと、ヒューイ先輩たちがこちらへ走ってくるところだった。
その後ろにはリチャード先輩もいて、私たちの姿を見てホッとしたような顔を浮かべている。
「玄関で話し声が聞こえたから、もしかしてと思って、無事に解放されたんだね。良かった!」
「みんな無事っ!?」
「私、マリアさんを呼んでくる!」
ミーナ先輩がマリアさんを呼びに寮母室に向かったので、マリアさんが来るのを大人しく待っていると、談話室で私たちの帰りを待っていた同級生や先輩方がやって来て、あっという間に囲まれてしまう。
「助けてあげられなくって、ごめんなっ」
「キャシーちゃん、怪我はない?」
「大変だったね!」
みんなに囲まれて、戸惑う私たちにリチャード先輩がこの大騒ぎの理由を教えてくれた。
「貴族科の一年に絡まれたんだって?その場にいた他の一年が血相を変えて寮に飛び込んできて、教えてくれたんだ。すぐにマリアさんに伝えて、王太子様が仲裁にはいったのなら下手に動かない方が良いって事になったんだが、あまりにも遅いから俺だけでも様子を見に行こうかと話してたところだったんだ」
「そうだったんですね」
「とにかく無事で良かったよ」
「マリアさん、早く早く!」
「お待ちなさい、ミーナ。廊下を走っては行けませんよ」
ミーナ先輩がマリアさんの手を引っ張って、早足でこちらに戻ってきた。
「王太子様の事情聴取は終わったようね」
「はい。後の事は王太子様たちに任せるように言われました」
マリアさんの質問に、アミーちゃんが私たちの代表として答える。
「授業の初日から大変な目にあったわね。親の身分を自分のものと勘違いした子が多くて困ったものだわ。すぐにその愚かな考え方は改められることでしょうけど。念のため、私からもガスト校長に話しておかないとね」
マリアさんは屈んで私たち一人一人の頭を優しく撫でてくれた後、立ち上がり、リチャード先輩に声をかける。
「リチャード、六人の事を頼みましたよ。私は少し出掛けてくるわ」
「はいっ」
マリアさんはそのまま学生寮を出て行ってしまった。
どうやら、早速校長先生に会いに行くみたい。
「さあ、早く食堂に行こうぜ。じゃないと、夕飯を食べる時間がなくなるぞ」
「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」
既に時刻は19時をゆうにすぎていた。
「ほら、食事をしてないやつは急いで食堂に行くんだぞー」
リチャード先輩の号令で、私たちを囲んでいたみんなが慌てたように一斉に食堂に向かう。
「私たちも急がなきゃ」
「うん!」
「そうね」
「腹へった」
「確かに!ホッとしたらお腹が空いてきたなー」
「レイラちゃん、今日のご飯はなんだと思う?楽しみだねぇ」
「僕たちは先にご飯を食べたから、ここでお別れだね」
ヒューイ先輩たちは既にご飯を食べ終わっていたようで、このまま部屋に戻るそうだ。
私たちはリチャード先輩と一緒に食堂に向かい、リチャード先輩の見守る中、仲良くご飯を食べた。その際に、レイラちゃんともお話しすることができて、少しは仲良くなれたと喜んでたんだけど…。
「今回はエミリのために付き合ったけど、これ以上私に話しかけないでね。私は馴れ合う気はないの。エミリ、行くわよ」
「あ、待ってぇ!みんな、またねぇ」
ご飯を食べ終わった後、一緒にお風呂に入りにいこうと誘ったら、断られてしまった。
まだまだ、レイラちゃんと仲良くなる道のりは長そうだ。
バフンッ
「疲れたぁ~っ」
「ふに~」
部屋に戻ってすぐにマーブルと一緒にベッドに体を投げ出す。
「にっ!にっ!」
体の軽いマーブルはベットの上で何度も弾んで、目を回している。
「あっ!マーブル大丈夫?」
「にゃん」
上半身だけ起こした状態で弾むマーブルの体をすくい上げると、落ち着くためか私の手のひらで毛をペロペロと整え始めた。
『サラ様、室内着に着替えた方がよろしいかと』
「あ。そうだね。モス、ありがとう」
マーブルを今度はそっとベットの上に乗せると、疲れた体を無理矢理引き起こし、室内着に着替える。
着替え終わった頃には力尽きて、そのままベットに倒れこんでしまった。
『サラ様、毛布が下敷きになってます。そのままでは風邪を引いてしまう』
「んー」
夢心地でなんとか返事をするけど、既に体を動かすのは億劫で、このまま眠ってしまいたかった。
あ、そうだ。モスに王太子様の事を話しておかないと…。
「モス、王太子様は…、悪気ない…、怒っちゃダメ…だ…よ」
何とかモスにそれだけは話すと、モスの返事を待たずに力尽きてしまった。
『やれやれ。サラ様には他人の事より、まずご自分の事を考えて欲しいものだ』
私はいつだって自分の事しか考えてないよ。
そう、モスに言えたかどうかは記憶になかった。
深い眠りについた私は、モスが魔法でゴーレムを出して毛布を体の上にかけてくれた事も、マーブルがそれを見届けた後、どこかに出掛けていった事にも気づくことなかった。
レイラちゃんが不思議に思うのは当然の事だ。貴族科の生徒でもない私が王太子様と普通に話していたら気になってしかたがないだろう。
当人の私だって、不思議なんだから。
そもそも、王太子様と会うのは謁見の時以来だし、その初対面ではラブュ様に土下座をさせたり、モスたちを説教したりと印象は最悪だったと思うのだ。
「えっと、加護を授かった事の報告をするために、国王様ご一家とお会いする機会が会って、王太子様とはその時にお会いしたの。でも、会ったのはその一度きりだよ」
よくわからないことには蓋をして、王太子様となぜ知り合いなのかを説明する。
「サラはその時に国王様たちとご飯も一緒に食べたんだって!」
「なんで、キャシーが自慢げなのよ」
キャシーちゃんが自慢げに胸をそらして話すのを、アミーちゃんが呆れた様子でたしなめる。
「へーっ!凄いなぁ!国王様ってどんな人だった?」
「王女様にもお会いしたのぉ?」
「えっと、国王様は優しそうな方だったよ。うん。王女様にもお会いしたよ。」
国王様との謁見の話は三人にしか話していなかったので、フィン君とエミリちゃんも興味津々なようだ。
「じゃあ、さっき会ったので二度目ってこと?」
「うん」
レイラちゃんは信じられないといった目でこちらを見つめるけど、本当の事だから!
アミーちゃんたちも一緒になってレイラちゃんを説得してくれて、レイラちゃんも渋々だけど納得してくれた。
「あっ、良かった!帰ってきたっ!リチャード先輩!みんな帰ってきましたっ!」
聞きなれた声に振り向くと、ヒューイ先輩たちがこちらへ走ってくるところだった。
その後ろにはリチャード先輩もいて、私たちの姿を見てホッとしたような顔を浮かべている。
「玄関で話し声が聞こえたから、もしかしてと思って、無事に解放されたんだね。良かった!」
「みんな無事っ!?」
「私、マリアさんを呼んでくる!」
ミーナ先輩がマリアさんを呼びに寮母室に向かったので、マリアさんが来るのを大人しく待っていると、談話室で私たちの帰りを待っていた同級生や先輩方がやって来て、あっという間に囲まれてしまう。
「助けてあげられなくって、ごめんなっ」
「キャシーちゃん、怪我はない?」
「大変だったね!」
みんなに囲まれて、戸惑う私たちにリチャード先輩がこの大騒ぎの理由を教えてくれた。
「貴族科の一年に絡まれたんだって?その場にいた他の一年が血相を変えて寮に飛び込んできて、教えてくれたんだ。すぐにマリアさんに伝えて、王太子様が仲裁にはいったのなら下手に動かない方が良いって事になったんだが、あまりにも遅いから俺だけでも様子を見に行こうかと話してたところだったんだ」
「そうだったんですね」
「とにかく無事で良かったよ」
「マリアさん、早く早く!」
「お待ちなさい、ミーナ。廊下を走っては行けませんよ」
ミーナ先輩がマリアさんの手を引っ張って、早足でこちらに戻ってきた。
「王太子様の事情聴取は終わったようね」
「はい。後の事は王太子様たちに任せるように言われました」
マリアさんの質問に、アミーちゃんが私たちの代表として答える。
「授業の初日から大変な目にあったわね。親の身分を自分のものと勘違いした子が多くて困ったものだわ。すぐにその愚かな考え方は改められることでしょうけど。念のため、私からもガスト校長に話しておかないとね」
マリアさんは屈んで私たち一人一人の頭を優しく撫でてくれた後、立ち上がり、リチャード先輩に声をかける。
「リチャード、六人の事を頼みましたよ。私は少し出掛けてくるわ」
「はいっ」
マリアさんはそのまま学生寮を出て行ってしまった。
どうやら、早速校長先生に会いに行くみたい。
「さあ、早く食堂に行こうぜ。じゃないと、夕飯を食べる時間がなくなるぞ」
「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」
既に時刻は19時をゆうにすぎていた。
「ほら、食事をしてないやつは急いで食堂に行くんだぞー」
リチャード先輩の号令で、私たちを囲んでいたみんなが慌てたように一斉に食堂に向かう。
「私たちも急がなきゃ」
「うん!」
「そうね」
「腹へった」
「確かに!ホッとしたらお腹が空いてきたなー」
「レイラちゃん、今日のご飯はなんだと思う?楽しみだねぇ」
「僕たちは先にご飯を食べたから、ここでお別れだね」
ヒューイ先輩たちは既にご飯を食べ終わっていたようで、このまま部屋に戻るそうだ。
私たちはリチャード先輩と一緒に食堂に向かい、リチャード先輩の見守る中、仲良くご飯を食べた。その際に、レイラちゃんともお話しすることができて、少しは仲良くなれたと喜んでたんだけど…。
「今回はエミリのために付き合ったけど、これ以上私に話しかけないでね。私は馴れ合う気はないの。エミリ、行くわよ」
「あ、待ってぇ!みんな、またねぇ」
ご飯を食べ終わった後、一緒にお風呂に入りにいこうと誘ったら、断られてしまった。
まだまだ、レイラちゃんと仲良くなる道のりは長そうだ。
バフンッ
「疲れたぁ~っ」
「ふに~」
部屋に戻ってすぐにマーブルと一緒にベッドに体を投げ出す。
「にっ!にっ!」
体の軽いマーブルはベットの上で何度も弾んで、目を回している。
「あっ!マーブル大丈夫?」
「にゃん」
上半身だけ起こした状態で弾むマーブルの体をすくい上げると、落ち着くためか私の手のひらで毛をペロペロと整え始めた。
『サラ様、室内着に着替えた方がよろしいかと』
「あ。そうだね。モス、ありがとう」
マーブルを今度はそっとベットの上に乗せると、疲れた体を無理矢理引き起こし、室内着に着替える。
着替え終わった頃には力尽きて、そのままベットに倒れこんでしまった。
『サラ様、毛布が下敷きになってます。そのままでは風邪を引いてしまう』
「んー」
夢心地でなんとか返事をするけど、既に体を動かすのは億劫で、このまま眠ってしまいたかった。
あ、そうだ。モスに王太子様の事を話しておかないと…。
「モス、王太子様は…、悪気ない…、怒っちゃダメ…だ…よ」
何とかモスにそれだけは話すと、モスの返事を待たずに力尽きてしまった。
『やれやれ。サラ様には他人の事より、まずご自分の事を考えて欲しいものだ』
私はいつだって自分の事しか考えてないよ。
そう、モスに言えたかどうかは記憶になかった。
深い眠りについた私は、モスが魔法でゴーレムを出して毛布を体の上にかけてくれた事も、マーブルがそれを見届けた後、どこかに出掛けていった事にも気づくことなかった。
83
お気に入りに追加
1,031
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる