書籍化作家は更年期を【趣味満載BL妄想】で乗り越えられると思っていた。無理でした！更年期障害になりました(¯―¯٥)

49歳、これから更年期が始まります！

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施設に入った実母に面会に行く日々。

母は私が作る拙い漫画の最初の読者でした。幼い頃から母にべったりだった私は、多分マザコンの部類に入ると思います。

若年性アルツハイマー型認知症に罹患すると、寿命は10年前後とされています。

大切な母を喪う恐ろしさが、私の執筆の速度を早めました。

2021年の9月に『嫌われ悪役令息は王子のベッドで思い出す』をアルファポリスで書き始めると、私は毎日更新を続けました。

プロットもストックもない状態で、1話2000文字を必ず更新します。

書かないと怖くてたまらなかったのです。空想の世界に身を伏せていないと、不安と恐怖に襲われました。

小説のキャラクター達の事を考える。その時は母を喪うことを忘れられました。
だから、毎日更新ができたのだと思います。

そしてその時期に第9回BL大賞が開催されました。そして、奨励賞を受賞して書籍化が決まります。

すごく嬉しかった。
母に自慢したかった！

創作の楽しさを教えてくれたのは母です。母がひそかにミステリー小説を書いていた事も知っていました。18禁BLでも、母が認知症でなければ、きっと褒めて喜んでくれたはずです。

母は書籍出版の一ヶ月前に亡くなりました。

折しも感染症の為に看取りはできず、家族葬での寂しい別れとなりました。できれば、母の棺に自著を入れたいと思いましたが、間に合いませんでした。

3月20日の刊行日前に、アルファポリスから献本が届きました。私はそれを持ち実家に向かい母の位牌の前にお供えして祈ります。読んで下さいと。

48歳の私は母の死を経験し、同時に書籍出版を経験しました。通常なら同列に語れるものではありません。

でも、私の中では書籍出版と母の死は溶け合い同じ記憶として心に刻まれました。


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さて、不思議なのは人の体。

母を喪うことが恐ろしくて不安ばかりだったのに、母を喪うことで心に平らな部分が生まれました。その事に罪の意識を感じながらも、心身が徐々にストレスから開放されていきます。

同時に体の不調が改善され、寝汗はほとんどなくなりました。母の死をきっかけに眠れない時期もありましたが、精神科の薬が少し増えただけで、それも今は減薬中です。


現在、私は４９歳です。

先日婦人科で採血検査をしたところ、女性ホルモンの減少がみられました。先生から『更年期に入ったね』との言葉と『ピルの変更』を指示されます。

更年期障害用のピル（ウリエル）を服用することになりました。


私の更年期はどうやら49歳から始まるようです。でも、今は不安はありません。寂しく悲しい経験と、書籍出版という嬉しい経験をこの5年間に同時に体験しましたから。

これ以上、心を揺さぶられたくない。
これが本音です。

私の更年期の体験が皆様のお役に立てますように（今から更年期なんだけどね）



おわり

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