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内科の先生への不信感が募る

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まだ通院は続きます。

別日に内科に通院。貧血が改善していないので鉄剤の処方を決定。膵臓の数値は異常だけど、膵臓自体に問題はないので体質と判断されます。

「体質ですか??」

「数回検査してどれも膵臓の数値が標準からは外れているけど、膵臓に異常があれば数値はもっと標準値から大きく外れるからね。君の体質だね」

ううっ、数値の異常を体質で片付けられてちょっと納得のいかない私。でも、内科の先生は相変わらず塩対応。


「塩対応はやめてほしいな‥‥」


「はい、これ検査結果ね。それから、婦人科の予約入ってるから、婦人科によってね」

血液検査の用紙をカバンに仕舞って、婦人科に向かいます。そして、受診。内診と血液検査をしました。

「45歳の年齢なので更年期の入口ですね。血液検査では女性ホルモンは十分でてますね。内診も問題ありません。でも、更年期なので、寝汗は女性ホルモンのアンバランスから自律神経失調症になってる可能性があるわね」

女医さんの言葉に光明が!
やはり、寝汗は更年期障害が原因だったのか。遠回り!遠回りしすぎ。

「あの、寝汗を止めたくて治療お願いします!寝汗が~、寝汗が~」

「うーん。女性ホルモンは十分に出てるのでホルモン治療はできないわね。精神科で薬をもらってるでしょ?安定剤を飲んでいても自律神経が整わないなら、漢方くらいしか治療はないわね。どうする?」

「漢方‥‥あの少し考えさせて下さい」

私がこの時に躊躇ったのには理由がありました。漢方治療となると長期の治療になる。通院の度に主人に車を出してもらうのは無理だ。パニック障害がある為に、電車で一駅二駅か或いは徒歩がこの時の私には限界でした。

どうするべきか‥‥‥。

悩んでいる内に主人が送迎に来てくれました。車に乗り込み今日もらった内科の血液検査の結果を見つめます。膵臓の数値を見ながら、『体質』で切り捨てられたことに不満と不安を抱きました。

内科の先生の塩対応がつらい。他科の先生、特に耳鼻科の先生は凄く感じが良い。耳鼻科の先生には掛かりたいけど、内科の先生はあまり好きでない。でも、これはわがまま。そう思いながら、内科の検査結果を見ていると‥‥‥。

「えっ!?」

検査項目が異常だらけ。あれ?なんで?私は膵臓と腎臓と貧血が基準から外れていただけなのに、何項目も基準から外れてる。

「あっ!?」

原因が分かりました。 

検査対象の名前が違ったのです。それは別人の検査結果でした。ここで一気にこの用紙を手渡しした内科の先生への不信感が募りました。


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