17歳で妊娠可能男と判明。僕と『尻解放の儀式』を受けてくれる男性募集中です!

月歌(ツキウタ)

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シェーンフェルダー家が用意してくれた馬車に乗り込み、僕は尻ツボマッサージ店に向かっていた。馬車に乗っているのは、ジークフリートと護衛のヨセフ、そして、僕の三人である。

「ジークフリート・・『男けつ』を施術するにあたり、やはり尻ツボマッサージは痛みを伴うのだろうか?僕は無様に叫びたくはない。なにか、対策はないかな?」

「安心しろ、ミカエル!今から行く尻ツボマッサージ店は、娼館行き間近の孕み子を救う事をコンセプトに作られた店だ。故に、店の客層は、30歳間際の娼館行きギリギリの孕み子ばかりだ!」

「だから?」

「彼らはお前と違って、自らの美しさから高みを望み過ぎた為に、尻解放儀式の機会を逃してしまった者達だ。彼らは焦りから、激しい尻ツボマッサージコースを選ぶ傾向が強い。だが、プライドが高い彼等は、痛みから悲鳴をあげる事を嫌い、施術中は口枷を咥えて受ける事を好む。故に、当店では、ソフトな口枷から、ハードなボールギャグまであらゆる品を用意されている。だから、心配はいらない!」

「待って、ジークフリート!尻ツボマッサージで、ボールギャグって・・おかしくない?」

「客からの要望に答えているだけだ。まあ、尻ツボマッサージ初心者のミカエルには、花柄の絹織物の口枷を咥えるといいと思うぞ?否みに、様々な花柄の布を選べるぞ。アロマオイルを垂らすと、癒しから痛みを和らげてくれると好評だ」

「成る程。じゃあ、僕は絹織物の口枷にしようかな?『男じり』改善の為の口枷か・・」

僕は自身の不幸に思いを馳せた。二回も診断を誤った神殿には、尻ツボマッサージの代金を請求するかな。領収書を貰っておこう。

そんな事を考えていると、護衛のヨセフがジークフリートに話しかけていて。

「ジークフリート卿、随分と店の内情に通じていらっしゃるようですね?」

「ん?ああ、言ってなかったか?今から行く尻ツボマッサージ店のオーナーは俺だから、内情に詳しいのは当然だ」

「え、ジークフリートがオーナーなの?」

僕は思わず声をあげてしまった。変態のジークフリートがオーナーだと知ると、急に行きたく無くなってきた。まあ、口にはしないけど。

「元オーナーは俺の知り合いで、若い子向けの尻ツボマッサージ店を経営していたが・・競争の激しい業界だから、経営に失敗してな。経営に行き詰まったオーナーが、俺に店を買い取って欲しいと泣きついてきたわけ。で、成り行きで尻ツボマッサージ店のオーナーとなった俺は、熟した尻専用の尻ツボマッサージ店に作り替えた。会員制だが、順調に客を増やし、今や大繁盛店となっている。俺は、貴族より商売人に生まれるべき人間だったようだ」

どうやら、ジークフリートは変態だけど、商売上手なようだ。うーむ。やはり、ジークフリートは尻解放儀式の相手として、キープすべき人物だろうか?

「時々、店に視察に行くが・・癒されまくりだ。熟した尻がゴロゴロ転がって、施術を受ける様を見ることができるのは正に至福!運命の熟した尻に出逢える日を夢見て、俺は至高の尻ツボマッサージ店を目指し努力をしている。だから、安心して尻を出せ、ミカエル!」

「ジークフリートが気持ち悪い!ヨセフ、施術中は、絶対に僕のそばを離れないでね!」

「何故だ、ミカエル!?」

「ミカエル様は、私が守ります。安心して、尻ツボマッサージをお受け下さい」

「ありがとう、ヨセフ~!」

僕はヨセフに抱きついた。ヨセフが僕の頭を撫で撫でしてくれた。うーむ。ヨセフを尻解放儀式の相手としてキープするのも手かな?

「納得できないが、とりあえず店についた」
「わぁ、ここが尻ツボマッサージ店かぁ~」

僕は馬車の窓から、上品な店構えを見てちょっと安心した。僕は、ジークフリートにエスコートされて店に入っていった。

そして、攻略対象者に出逢ってしまった。


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