17歳で妊娠可能男と判明。僕と『尻解放の儀式』を受けてくれる男性募集中です！

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「神子の葉山誠様が、本日、陛下の御前にて、離婚交渉をランス様に仕掛ける事は、事前に暗部が情報をつかんでおりました」

「え、そうなの？一週間前に神子の葉山さんにお茶に誘われて、庭園でスコーンを食べて楽しく会話していたのだけど。あの笑みは、偽りだったのか？」

「偽りですね。或いは、謀の笑みかもしれませんね、ミカエル様？」

「ヨセフは、時々意地悪だ」

護衛のヨセフが僕の言葉を無視した。

「今日の、婚約破棄デートを企画されたのも、実はランス様です。もしも、別日に婚約破棄を行えば、必ず神子がその場に現れて、ミカエル様を傷つけるからと、心配されておいででした。そこで、ランス様は、バルブロ様に協力を仰がれた訳です」

おう、全ては兄上の手のひらの上で、コロンコロンしてたわけね？なるほど。では、僕は兄上の邪魔にならないように、行動しないと駄目だな。

「これからどう動けばいいの、ヨセフ？」

俺は護衛に尋ねながら、ふとカフェ内を振り返った。そこには、もう、元婚約者のバルブロ = メルネスの姿はなかった。おそらく、王城に向かったのだろう。

兄上の味方をしてくれるのか、神子の伴侶としての立場を取るのかは分からない。

とにかく、僕の心に寂しさがよぎった。バルブロなら、僕のよき伴侶になってくれる筈だった。

「僕は寂しいよ・・ヨセフ」

「お察しいたします、ミカエル様」


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