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ラブホテル
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◆◆◆◆◆
「か、要・・なにしてんの?」
「僕がわざとやった訳じゃないからね。ジャグジーに連動して照明が変わるみたい。綺麗だね。うーん、このまま水面に沈んで異世界に行けたらなぁ~」
僕はずるずると背を滑らせて、水中に没した。ゆらゆらと湯を楽しんでいると、いきなり瑛太に抱きかかえられた。そして、瑛太は僕を抱いたまま湯船に浸かる。
「危なすぎる。水死体になるぞ、要?」
「異世界に行きたかっただけ。現実はつまんないからさぁ。異世界なら『黒闇姫』で悪人を切り裂いても、罪にはならないだろ?」
「『黒闇姫』の話はするな。お前の正気を疑いたくなる。マジで、早く処分しろよ」
僕は瑛太の逞しい体に抱きつきながら呟く。
「『黒闇姫』は僕のお気に入りの女なの。黒光りするフォルムがたまらん」
「・・要、ちんこが立ってるぞ」
「すみません」
「いいけど」
不意に瑛太が僕のぺニスに触れた。ぎょっとした僕は、瑛太から身を離そうとした。だが、きつく抱きしめられて身動きがとれない。
「瑛太、やめてよ。酔ってるのか?」
「酔ってるやろな。お前のちんこ触って俺のも勃起してきたから。明らかに、酔ってるわ」
瑛太が自身のぺニスを僕のぺニスに擦り合わせてきた。快感に背中が震えた。
「ちょい、擦り合わせるな。んあっ、や!」
「あかん。頭が働かへん」
「まじ、ちょ、出るから」
「風呂から?」
「バカ!」
僕たちは抱き合ったまま、湯船であそこを擦り合わせていた。そして、限界に達して互いに放出していた。白濁が湯船に広がる。僕はぼんやりとそれを見つめながら、瑛太に寄りかかった。
「ん、気持ちいい。でも、眠い」
「寝たらベッドに運んだる。さっきは要が背負って運んでくれたんやからな」
「では、遠慮なく」
逞しい胸板に頬を預けて、僕は居眠りをはじめた。
◇◇◇
気がつくと朝になっていた。僕は素っ裸でベッドに寝ていた。同じく、瑛太も素っ裸ですやすやと寝ている。僕は互いの下半身を観察した。そして、結論に達した。
「うむ、やってはいないな」
「当たり前だ」
「起きてたのかよ。瑛太は意地悪だな」
「うるせー」
「今日は非番なの?」
「内勤は土日祝日はお休みや。そんなことも忘れたんか、元警察官?」
「忘れてないけど、交代制だろ?」
「まあな。で、今日は休み。そうでなきゃ、あんなに酒は呑まん。しかも、親友と裸でラブホテルで朝を迎えるとか・・予想外や」
「まあ、何もなかったし問題ないでしょ。今日休みなら、何か予定あるの?」
「全然ないな。Nゲージ見に行こうかと思ってたとこ。お前も、一緒に来るか?」
「お、懐かしいね。日本橋?」
「日本橋や。ついでに、ネコミミカフェ行っとく?おっさん二人で?」
僕は笑いながら身を起こした。すると、瑛太がじろじろと僕の体を見てきた。
「なに?」
「刺青は入れてない様やな」
「当たり前や。しかも、刺青って。せめて、タトゥーって言ってくれる?」
「でも、やくざの愛人やろ?」
「風俗店の経営者の個人秘書です。ところで、やくざがメイドカフェを経営してる場合もあるけど・・ネコミミカフェは大丈夫?」
「名古屋やないんやから、直にやくざが経営してはおらんやろ。なんや、ネコミミカフェに行きたくないんか?」
「めっちゃ行きたいです!」
「そしたら、決まり!」
僕と瑛太は着替えを済ませると、人目を気にしながら別々にラブホテルを出た。
◆◆◆◆◆
「か、要・・なにしてんの?」
「僕がわざとやった訳じゃないからね。ジャグジーに連動して照明が変わるみたい。綺麗だね。うーん、このまま水面に沈んで異世界に行けたらなぁ~」
僕はずるずると背を滑らせて、水中に没した。ゆらゆらと湯を楽しんでいると、いきなり瑛太に抱きかかえられた。そして、瑛太は僕を抱いたまま湯船に浸かる。
「危なすぎる。水死体になるぞ、要?」
「異世界に行きたかっただけ。現実はつまんないからさぁ。異世界なら『黒闇姫』で悪人を切り裂いても、罪にはならないだろ?」
「『黒闇姫』の話はするな。お前の正気を疑いたくなる。マジで、早く処分しろよ」
僕は瑛太の逞しい体に抱きつきながら呟く。
「『黒闇姫』は僕のお気に入りの女なの。黒光りするフォルムがたまらん」
「・・要、ちんこが立ってるぞ」
「すみません」
「いいけど」
不意に瑛太が僕のぺニスに触れた。ぎょっとした僕は、瑛太から身を離そうとした。だが、きつく抱きしめられて身動きがとれない。
「瑛太、やめてよ。酔ってるのか?」
「酔ってるやろな。お前のちんこ触って俺のも勃起してきたから。明らかに、酔ってるわ」
瑛太が自身のぺニスを僕のぺニスに擦り合わせてきた。快感に背中が震えた。
「ちょい、擦り合わせるな。んあっ、や!」
「あかん。頭が働かへん」
「まじ、ちょ、出るから」
「風呂から?」
「バカ!」
僕たちは抱き合ったまま、湯船であそこを擦り合わせていた。そして、限界に達して互いに放出していた。白濁が湯船に広がる。僕はぼんやりとそれを見つめながら、瑛太に寄りかかった。
「ん、気持ちいい。でも、眠い」
「寝たらベッドに運んだる。さっきは要が背負って運んでくれたんやからな」
「では、遠慮なく」
逞しい胸板に頬を預けて、僕は居眠りをはじめた。
◇◇◇
気がつくと朝になっていた。僕は素っ裸でベッドに寝ていた。同じく、瑛太も素っ裸ですやすやと寝ている。僕は互いの下半身を観察した。そして、結論に達した。
「うむ、やってはいないな」
「当たり前だ」
「起きてたのかよ。瑛太は意地悪だな」
「うるせー」
「今日は非番なの?」
「内勤は土日祝日はお休みや。そんなことも忘れたんか、元警察官?」
「忘れてないけど、交代制だろ?」
「まあな。で、今日は休み。そうでなきゃ、あんなに酒は呑まん。しかも、親友と裸でラブホテルで朝を迎えるとか・・予想外や」
「まあ、何もなかったし問題ないでしょ。今日休みなら、何か予定あるの?」
「全然ないな。Nゲージ見に行こうかと思ってたとこ。お前も、一緒に来るか?」
「お、懐かしいね。日本橋?」
「日本橋や。ついでに、ネコミミカフェ行っとく?おっさん二人で?」
僕は笑いながら身を起こした。すると、瑛太がじろじろと僕の体を見てきた。
「なに?」
「刺青は入れてない様やな」
「当たり前や。しかも、刺青って。せめて、タトゥーって言ってくれる?」
「でも、やくざの愛人やろ?」
「風俗店の経営者の個人秘書です。ところで、やくざがメイドカフェを経営してる場合もあるけど・・ネコミミカフェは大丈夫?」
「名古屋やないんやから、直にやくざが経営してはおらんやろ。なんや、ネコミミカフェに行きたくないんか?」
「めっちゃ行きたいです!」
「そしたら、決まり!」
僕と瑛太は着替えを済ませると、人目を気にしながら別々にラブホテルを出た。
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