30 / 30
白星スタート!
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
「ライオネル、おはよう!」
「やあ、ケイ。体調はもういいのか?」
「大丈夫。お尻がちょっと痛いけど」
「相棒なのに、ケイを守れなかった。ケイを守ったのは、ウィリアムズ殿下だった。俺は役立たずだな」
俺はライオネルの肩を軽く拳で叩いた。
「その相棒が、僕に大きな白星をくれたんじゃないか!店長のボディーガードをぶっ飛ばしまくって、店長と帳簿を確保。風俗店を封鎖して、風俗男子も客も取り締まった。店からは違法薬物がわんさか出てくるし、地下室には『穴イキ』調教された少年が十人も監禁されていた。みんな親から捜索願いが出ていた良家の子で、自警団への寄付金が暴上がり。それを一人でこなしちゃったライオネルは最強だよ!最強の相棒を持てて最高に幸せ」
「ケイ、最強の相棒ならば・・お前を傷つけたりしない。俺は研鑽を続けて、真の相棒になる。そして、人生の相棒にもなりたい」
「またまた~。それより、皆がライオネルのけもの肉のスープを待っているよ」
自警団独身寮の厨房前は人だかりだ。ライオネルが食事を配らないと、乱闘が始まりそうだ。
「そうだ!厨房でイチャイチャするな!」
「ケイを独り占めするな、ばか野郎!」
「ライオネル、今日の肉はなんだ?」
ライオネルが器にスープを盛り手渡していく。スープをみた団員が叫び出す。
「マクドーナルの肉だ!」
「マクドーナル肉!」
「マクドーナル肉!」
「うおーー!」
忙しそうなライオネルに声を掛ける。
「僕は団長に朝食を持っていくから、もう行くね。今日も頑張ろうね、ライオネル」
「ああ、ケイ」
ライオネルが優しく笑って、俺の髪を撫で撫でした。それが、なんとも心地よくておかわりを要求した。
「もう一回」
「よし、よし」
「あと一回」
「撫で、撫で」
「じゃ、行ってきます」
「おう。団長によろしくな」
「おう!」
朝早くに調理しておいた団長用の朝食をトレーにのせると、厨房を後にした。団長室に向かう途中で嫌なやつに遭遇。
「リード」
「よう、ケイ。団長の朝食か?しかし、上手くやったものだな、ケイ。だが、あんまり咥え過ぎると、尻がガバガバになるぜ。せいぜい、ライオネルや団長に捨てられないように、尻穴を鍛えることだな」
「朝イチで、そんな卑猥なことしか話せないの?こんな能無しに俺の初めてを奪われたのかと思うと吐き気がする」
「そうか?」
「そうだよ!」
「だが、お前は飴には弱かったよな。優しくすると涙をポロポロ流して、俺にすがってさあ。お前、俺の事がちょっと好きになってただろ?違うか、ケイ?」
「違わないよ、リード。お前の飴と鞭にすっかり騙されて、ちょっと好きになってた。でも、今は僕の暗殺リストのトップだから、用心しなよ」
「楽しみに待つわ、ケイ。つうか、団長が背後から睨んでるから、退散する。ケイ、さっさと、俺に暗殺者を送れ。返り討ちにしてやる。お前が暗殺者として来ても、いいんだぜ」
「死んどけ、リード」
「は、またな」
リードとすれ違うと、団長が目の前にいた。
「団長、朝食をお持ちしました」
「おう、ご苦労様。ケイ、一緒に食べようぜ」
「俺はもう食べました」
「何でだよ!前の団長とは、一緒に食べることもあったと団員から聞いたぞ。なぜ俺とは一緒に食べないんだよ!」
「ジャクソン前団長は、変態級の味覚の持ち主でした。ソールフードの卵かけご飯に新たな境地を見いだす為に、俺に射精を禁じる徹底ぶりでした。ですが、新団長のウィリアムズ殿下は、こともあろうに『うまい』しか言わないバカ舌ぶり。一緒にご飯を食べる意味を見いだせません!」
「お前、酷すぎるだろ!ジャクソン団長がキモいから、異世界に送れとか訳の分からないこと言いやがって。俺は苦労して、ジャクソン団長の不正を暴いて北の砦に送ってやったのに。しかも、後任には忙しすぎる俺が就任してやったのに、朝食も一緒に取らないとかありかよ!」
ウィリアムズ殿下がうざい。だが、ジャクソン団長の不正をでっち上げて、北の砦に送ってくれた恩義はある。ジャクソン団長はもう死んだかな?北の食事は口に合いそうにないから、死んだかも。よし、一人は始末したな。
「まあ、確かに殿下には恩義がありましので、朝食の間の話し相手ぐらいは勤めますけど。それでよろしいですか、ウィリアムズ殿下」
「いいぞ。団長室に入れ。そうだ。ギルド風俗課から、また依頼が来ているぞ」
「マジですか!」
俺は上機嫌で団長室に入る。ウィリアムズ殿下がニヤニヤと俺の顔を見ているが気にしない。俺の給料は最近右肩上がりだ。最高だね。これで、心優しい暗殺者を雇って復讐するぜ!
あ、絶対に舌にナイフを刺す奴はNGだ!
「んっ?」
「おはようのキスをしただけだ」
「勝手にしないで下さい。頬が腐ります」
「ふざけんな。朝飯食わせろ!」
俺は笑いながら、団長の朝食をテーブルに置いた。頬がほんのり火照っている。もちろん、そんな事は言わないけどね!
◆◆◆◆◆
「ライオネル、おはよう!」
「やあ、ケイ。体調はもういいのか?」
「大丈夫。お尻がちょっと痛いけど」
「相棒なのに、ケイを守れなかった。ケイを守ったのは、ウィリアムズ殿下だった。俺は役立たずだな」
俺はライオネルの肩を軽く拳で叩いた。
「その相棒が、僕に大きな白星をくれたんじゃないか!店長のボディーガードをぶっ飛ばしまくって、店長と帳簿を確保。風俗店を封鎖して、風俗男子も客も取り締まった。店からは違法薬物がわんさか出てくるし、地下室には『穴イキ』調教された少年が十人も監禁されていた。みんな親から捜索願いが出ていた良家の子で、自警団への寄付金が暴上がり。それを一人でこなしちゃったライオネルは最強だよ!最強の相棒を持てて最高に幸せ」
「ケイ、最強の相棒ならば・・お前を傷つけたりしない。俺は研鑽を続けて、真の相棒になる。そして、人生の相棒にもなりたい」
「またまた~。それより、皆がライオネルのけもの肉のスープを待っているよ」
自警団独身寮の厨房前は人だかりだ。ライオネルが食事を配らないと、乱闘が始まりそうだ。
「そうだ!厨房でイチャイチャするな!」
「ケイを独り占めするな、ばか野郎!」
「ライオネル、今日の肉はなんだ?」
ライオネルが器にスープを盛り手渡していく。スープをみた団員が叫び出す。
「マクドーナルの肉だ!」
「マクドーナル肉!」
「マクドーナル肉!」
「うおーー!」
忙しそうなライオネルに声を掛ける。
「僕は団長に朝食を持っていくから、もう行くね。今日も頑張ろうね、ライオネル」
「ああ、ケイ」
ライオネルが優しく笑って、俺の髪を撫で撫でした。それが、なんとも心地よくておかわりを要求した。
「もう一回」
「よし、よし」
「あと一回」
「撫で、撫で」
「じゃ、行ってきます」
「おう。団長によろしくな」
「おう!」
朝早くに調理しておいた団長用の朝食をトレーにのせると、厨房を後にした。団長室に向かう途中で嫌なやつに遭遇。
「リード」
「よう、ケイ。団長の朝食か?しかし、上手くやったものだな、ケイ。だが、あんまり咥え過ぎると、尻がガバガバになるぜ。せいぜい、ライオネルや団長に捨てられないように、尻穴を鍛えることだな」
「朝イチで、そんな卑猥なことしか話せないの?こんな能無しに俺の初めてを奪われたのかと思うと吐き気がする」
「そうか?」
「そうだよ!」
「だが、お前は飴には弱かったよな。優しくすると涙をポロポロ流して、俺にすがってさあ。お前、俺の事がちょっと好きになってただろ?違うか、ケイ?」
「違わないよ、リード。お前の飴と鞭にすっかり騙されて、ちょっと好きになってた。でも、今は僕の暗殺リストのトップだから、用心しなよ」
「楽しみに待つわ、ケイ。つうか、団長が背後から睨んでるから、退散する。ケイ、さっさと、俺に暗殺者を送れ。返り討ちにしてやる。お前が暗殺者として来ても、いいんだぜ」
「死んどけ、リード」
「は、またな」
リードとすれ違うと、団長が目の前にいた。
「団長、朝食をお持ちしました」
「おう、ご苦労様。ケイ、一緒に食べようぜ」
「俺はもう食べました」
「何でだよ!前の団長とは、一緒に食べることもあったと団員から聞いたぞ。なぜ俺とは一緒に食べないんだよ!」
「ジャクソン前団長は、変態級の味覚の持ち主でした。ソールフードの卵かけご飯に新たな境地を見いだす為に、俺に射精を禁じる徹底ぶりでした。ですが、新団長のウィリアムズ殿下は、こともあろうに『うまい』しか言わないバカ舌ぶり。一緒にご飯を食べる意味を見いだせません!」
「お前、酷すぎるだろ!ジャクソン団長がキモいから、異世界に送れとか訳の分からないこと言いやがって。俺は苦労して、ジャクソン団長の不正を暴いて北の砦に送ってやったのに。しかも、後任には忙しすぎる俺が就任してやったのに、朝食も一緒に取らないとかありかよ!」
ウィリアムズ殿下がうざい。だが、ジャクソン団長の不正をでっち上げて、北の砦に送ってくれた恩義はある。ジャクソン団長はもう死んだかな?北の食事は口に合いそうにないから、死んだかも。よし、一人は始末したな。
「まあ、確かに殿下には恩義がありましので、朝食の間の話し相手ぐらいは勤めますけど。それでよろしいですか、ウィリアムズ殿下」
「いいぞ。団長室に入れ。そうだ。ギルド風俗課から、また依頼が来ているぞ」
「マジですか!」
俺は上機嫌で団長室に入る。ウィリアムズ殿下がニヤニヤと俺の顔を見ているが気にしない。俺の給料は最近右肩上がりだ。最高だね。これで、心優しい暗殺者を雇って復讐するぜ!
あ、絶対に舌にナイフを刺す奴はNGだ!
「んっ?」
「おはようのキスをしただけだ」
「勝手にしないで下さい。頬が腐ります」
「ふざけんな。朝飯食わせろ!」
俺は笑いながら、団長の朝食をテーブルに置いた。頬がほんのり火照っている。もちろん、そんな事は言わないけどね!
◆◆◆◆◆
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
740
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
個性的なお話しでとても好きです。今回は一気に更新が来て嬉しかったです。
感想コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。(*´∀`)♪
(* ̄∇ ̄*)
なんかイイ雰囲気になってきたような(でも変態)。個性的なお話しでとても好きです。今回は一気に更新が来て小躍りしました。ありがとうございます。
感想コメントありがとうございます。変態を意識して書きましたwラストまで読んでいただき有難うございました!
(* ̄∇ ̄*)
全員変態やないかーい(*_*)そして、主人公が変態達に冷静すぎて、塩対応過ぎてwwすごく面白いです!
いつも楽しく読んでいます!更新頑張ってください!
感想コメントありがとうございます。みーんな変態です(*´∀`)♪主人公は、奇跡的にまだ正気を保っています。これからも、読んでいただけると嬉しいです!
(* ̄∇ ̄*)