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待望の暗殺者と遭遇
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◆◆◆◆◆
自警団事務所の地下牢獄で、拷問中にどれだけ違法薬物を使われたことか。リードは俺の初めての男だが、しょっぱなから媚薬使われたしな。
だけど、ライオネルが使用した自白剤が一番キツかった。疚しい事があると嘔吐するとか、何あれ?疚しいことだらけのおっさんは、嘔吐しすぎて病院に運ばれたぞ。やはり、ライオネルは処刑対象者だな。
だけど、今は!
「ライオネル!違法薬物所持の現行犯で、彼を逮捕して!彼を捕まえたら、店長の確保に動くよ、ライオネル!」
「了解!」
薬箱から怪しげな液体を取り出していた風俗男子は、ポカンとした表情でこちらを見ていた。
「この店で悪事が行われていることは、露見している!悪人がケイに触れるな!」
ライオネルが渾身の蹴りを放った。だが、風俗男子の動きは素早かった。ギリギリでライオネルの蹴りを避けると、風俗男子は衣服からナイフを取り出した。しかも、両手にナイフを握っている。
「ライオネル!」
「ケイ、動くな!」
「そうそう、動かないでね」
男がライオネルをナイフで牽制しながら、俺に近付く。そして、両手のナイフを器用に操り赤い紐をぶったぎった。俺はバランスを崩して倒れそうになるが、いつの間にか風俗男子の肩に担がれていた。
「やば、こいつただの風俗男子じゃないや!ライオネルは、違法薬物と店長を確保して!」
「それはできない、ケイ!」
「裸でナイフ男とやりあうつもり?その間に、店長に逃げられたら堪らない。俺の初仕事を黒星にするつもりか、ライオネル!」
「黒星など関係ない。裸だろうと俺はこいつに勝てる。ケイは黙っていろ!」
ライオネルが獰猛な獣に変貌した。地下牢獄で時折この姿を見せられた。ヤバい。
「ナイフさん!ヤバいから逃げましょう!」
「奇遇だな。俺も逃げたい!」
ナイフさんが突然ライオネルに向かって走り出した。ライオネルが拳をナイフをさんの脇腹に叩き込んだ。その勢いで横にぶっ飛んだナイフさんは、ふらつきながらも室内の唯一の窓にたどり着く。そして、窓をぶち破り外に飛び降りた。
「ライオネル、黒星にしたら絶交だから!」
「ケイーーー!!」
俺とナイフさんは二階の窓から、裏路地のデカいゴミ箱に転落した。臭いごみがクッションとなり命は助かったが全身が痛い。
「うぉ、肋骨折れてるよ。しかも、黒星はこっちの方だ。店長を暗殺する前に、逮捕されとか最悪だ。俺の評判駄々下がりになるよ~。どうしてくれるよ、ケイ?」
「え、もしかして・・ナイフさんは暗殺者?」
「正解だ。王子様なんか入店させて、商売を危険にさらした無能な店長は要らないとさ。上の組織から、切り捨てられた訳だ。しかし、俺もまずい立場だ。店長の暗殺に失敗して、ご免なさいじゃ・・ヤバいよな。幸い、依頼主は根っからの『穴イキ少年好き』らしいから、あんたを土産にして許してもらうか。報酬はなくとも報復がなければもうけものだ」
「お喋りな暗殺者だな。だが、お前は大きな勘違いをしている。俺は少年ではなく、おっさんだ!おっさんを連れて行っても何の意味もない!つまり、お前は報復を免れない。だが、俺は自警団に所属している。お前が俺に雇われるなら、ヒモとしてお前を飼ってやってもいい」
「薬物をやり過ぎか?おかしな発言はあるが、舌を切り取れば可愛い『穴イキ少年』だから問題ないか。よし、連れていこう!」
「まて、バカなのか!俺はおっさんだ。しかも、下半身が素っ裸だ。恥ずかしいし、こんなのは担ぎたくないはずだ!止めておけ。加齢臭で、貴様が気絶しても知らないぞ!」
「舌をいま削ぐか」
「うおぉ、早まるなーーー!」
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自警団事務所の地下牢獄で、拷問中にどれだけ違法薬物を使われたことか。リードは俺の初めての男だが、しょっぱなから媚薬使われたしな。
だけど、ライオネルが使用した自白剤が一番キツかった。疚しい事があると嘔吐するとか、何あれ?疚しいことだらけのおっさんは、嘔吐しすぎて病院に運ばれたぞ。やはり、ライオネルは処刑対象者だな。
だけど、今は!
「ライオネル!違法薬物所持の現行犯で、彼を逮捕して!彼を捕まえたら、店長の確保に動くよ、ライオネル!」
「了解!」
薬箱から怪しげな液体を取り出していた風俗男子は、ポカンとした表情でこちらを見ていた。
「この店で悪事が行われていることは、露見している!悪人がケイに触れるな!」
ライオネルが渾身の蹴りを放った。だが、風俗男子の動きは素早かった。ギリギリでライオネルの蹴りを避けると、風俗男子は衣服からナイフを取り出した。しかも、両手にナイフを握っている。
「ライオネル!」
「ケイ、動くな!」
「そうそう、動かないでね」
男がライオネルをナイフで牽制しながら、俺に近付く。そして、両手のナイフを器用に操り赤い紐をぶったぎった。俺はバランスを崩して倒れそうになるが、いつの間にか風俗男子の肩に担がれていた。
「やば、こいつただの風俗男子じゃないや!ライオネルは、違法薬物と店長を確保して!」
「それはできない、ケイ!」
「裸でナイフ男とやりあうつもり?その間に、店長に逃げられたら堪らない。俺の初仕事を黒星にするつもりか、ライオネル!」
「黒星など関係ない。裸だろうと俺はこいつに勝てる。ケイは黙っていろ!」
ライオネルが獰猛な獣に変貌した。地下牢獄で時折この姿を見せられた。ヤバい。
「ナイフさん!ヤバいから逃げましょう!」
「奇遇だな。俺も逃げたい!」
ナイフさんが突然ライオネルに向かって走り出した。ライオネルが拳をナイフをさんの脇腹に叩き込んだ。その勢いで横にぶっ飛んだナイフさんは、ふらつきながらも室内の唯一の窓にたどり着く。そして、窓をぶち破り外に飛び降りた。
「ライオネル、黒星にしたら絶交だから!」
「ケイーーー!!」
俺とナイフさんは二階の窓から、裏路地のデカいゴミ箱に転落した。臭いごみがクッションとなり命は助かったが全身が痛い。
「うぉ、肋骨折れてるよ。しかも、黒星はこっちの方だ。店長を暗殺する前に、逮捕されとか最悪だ。俺の評判駄々下がりになるよ~。どうしてくれるよ、ケイ?」
「え、もしかして・・ナイフさんは暗殺者?」
「正解だ。王子様なんか入店させて、商売を危険にさらした無能な店長は要らないとさ。上の組織から、切り捨てられた訳だ。しかし、俺もまずい立場だ。店長の暗殺に失敗して、ご免なさいじゃ・・ヤバいよな。幸い、依頼主は根っからの『穴イキ少年好き』らしいから、あんたを土産にして許してもらうか。報酬はなくとも報復がなければもうけものだ」
「お喋りな暗殺者だな。だが、お前は大きな勘違いをしている。俺は少年ではなく、おっさんだ!おっさんを連れて行っても何の意味もない!つまり、お前は報復を免れない。だが、俺は自警団に所属している。お前が俺に雇われるなら、ヒモとしてお前を飼ってやってもいい」
「薬物をやり過ぎか?おかしな発言はあるが、舌を切り取れば可愛い『穴イキ少年』だから問題ないか。よし、連れていこう!」
「まて、バカなのか!俺はおっさんだ。しかも、下半身が素っ裸だ。恥ずかしいし、こんなのは担ぎたくないはずだ!止めておけ。加齢臭で、貴様が気絶しても知らないぞ!」
「舌をいま削ぐか」
「うおぉ、早まるなーーー!」
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