おっさん家政夫は自警団独身寮で溺愛される

月歌(ツキウタ)

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公衆浴場はパラダイス2

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「二人とも!俺が真面目に、入浴法を教えているのに、何ふざけた格好をしているの!さあ、ウィリアムズ殿下、ライオネル、掛け湯をしてください」

「うぐっ、わかった」
「ふぐっ、承知した」

ウィリアムズ殿下は、俺が教えた通りにしっかりと前をタオルで隠して掛け湯をした。

「二人とも、上手!では、次に石鹸を使用します。公衆浴場には、石鹸もタオルもレンタルはありませんので、自分で持ち込みます。俺は、常時、二種類の石鹸を持ち込みます」

「二種類も石鹸を使うのか?面倒だな」
「俺は一種類しか使わないが、ケイ」

「ライオネルも殿下も大丈夫だろうけど、おっさんになると、加齢臭が気になるからね。俺には、石鹸が二種類必要なんだよ!」

俺の言葉に、殿下が妙な顔をした。そして、質問してきた。

「おっさんとは、誰の事だ?」
「もちろん、俺の事ですが?」

「ケイが、おっさん?いや、それは無理があるだろ?いくら、チビペニスがコンプレックスだからと言って、わざわざ背伸びをすることはない。それに、ケイからは、良い香りしかしない。ライオネルもそう思うだろ?」

「ケイは牢獄に投獄された時から、年齢を詐称している。未成年でも通る若々しい姿でありながら、『俺は、おっさんだ!』と言って譲らない。ケイは秘密が多い人物なのです、殿下」

「青少年の犯罪は、この国の課題だ。だが、ケイは更正を果たして、自警団で頑張っているのだな。ケイは偉いな、よしよし」

「俺は、冤罪です!そして、間違いなくおっさんです!さあ、二人ともぶつくさ言ってないで、この椅子に座りなさい!」

俺が語気を強めると、二人はおとなしく椅子にすわった。俺は石鹸でタオルを泡立てて、ライオネルの背中を優しく洗った。

「ぐっ、ケイ!」
「ん、痛いの?」
「痛くはない。だが、快感が激しい」

「気持ちいいわけだね?良かった。下半身は自分で洗ってね、ライオネル」

ライオネルの背中がプルプルと震えている。どうした、ライオネル?

「この状態で、下半身に触れろというのか?」
「そうだけど?」

「無理だ!今の状態で下半身に触れたら、不埒な行為に走ってしまう。ケイは、俺を犯罪者にしたいのか?これは復讐なのか、ケイ!」

ライオネルは湯あたりして、頭が混乱しているようだ。俺は、非情な決断をした。

「ライオネルは、湯あたりをしています。湯船に入ることは、危険です。脱衣室に行き、コーヒー牛乳を飲み休むように。これは、命令です、ライオネル!」

「そんな、ケイ!俺は、まだ大丈夫だ。ケイと共に、湯船に入らせてくれ!」


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