おっさん家政夫は自警団独身寮で溺愛される

月歌(ツキウタ)

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ジャクソン団長の朝食

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◆◆◆◆◆

「ジャクソン団長、おはようございます。朝食をお持ちしました」

俺が自警団団長の扉の前で声を掛けると、待ってましたとばかりに扉が開いた。ジャクソン団長は、にこやかに俺を部屋に招き入れた。そして、扉を閉めると、当然の如く鍵を掛け始める。素早い動きで鍵を4つしめると、俺に話しかけてきた。

「いつもすまないねえ、ケイ。鍵をかけたことは、けっしてケイに下心あっての事でないことを、君には理解して貰いたい。美味しい食事と楽しい尋問timeを、部下に邪魔されたくないからね」

「承知しております、団長」
「さっ、テーブルに座ってくれ」
「はい」

俺はテーブルにジャクソン団長用に作った朝食を置き、団長がソファーに座った後に一礼して向かい側の席に座った。

「さて、食事をしながら尋問を始める」
「はい」
「まず、この魚は何かな?」
「川魚の何かです。塩焼きにしました」

「ふむ、では頂こう。ふむふむ、渓流を泳ぐ川魚の淡白な味わい。塩加減も絶妙だ。なるほど。ケイ、今日のパンツは白ブリーフだね」

「流石、団長です。今日は、白ブリーフを着用して料理をいたしました」

「この繊細な味は、ボクサーパンツでは出し得ないからね。当然の結論だよ。さて、こちらの料理は何かな?」

「卵かけご飯です。市場で醤油的なにかを発見した時には、涙が吹き出しました。醤油的何かを少しだけ垂らして食べてください」

「ふむふむ、芳醇な香りが口に広がる。しかし、味わいに少し濁りを感じるね。もしや、三日は射精していないのではないかい、ケイ?」

「そういえば、四日は出していませんね。申し訳ございません。今日、自慰します」

「いや、待ちなさい。この味わいの濁りは、究極の美味に変貌する可能性を感じる。射精は、あと三日は控えなさい、ケイ。いいね?」

「三日ですか・・俺は淡白な方ですが、我慢できずに、噴出する可能性があります」

「では、コックリング付きの貞操帯を、三日間は装着するように。付け方が分からないなら、私がつけるがどうする?」

「いえ、牢獄内で団長より、幾度も貞操帯を着けていただきました。今は鎖に繋がれていないので、自ら装着できます。ご心配には及びません、ジャクソン団長」

「そうか。君を牢獄で拷問して・・二年が経つのか。何もかもが懐かしいよ、ケイ。その君が、自警団の一員として「裸エプロン事件」を解決に導いてくれたことには、心から感謝している」

「とんでもございません」

「ケイ。これは私の提案なのだが、これからはギルド風俗課の依頼を、君に任せたいと思っている。君の気持ちを聞かせてほしい」

「団長、ではお答えします。ただいまの給料では、受け入れられない提案です。裸になる機会が増えますと、風邪をひく危険が増します。危険手当てを給料に上乗せしていただきたいです。それに、大変に恥ずかしいので、恥ずかし手当てもお願いします」

「ケイはなかなかの交渉上手だな。よろしい!すべての条件を飲もう。君の活躍と、エロい報告書を待っているよ、ケイ」

「はい、ではお請けします。それでは、独身寮の掃除がありますので失礼します。食器をのちほど取りにまいります」

「君は忙しいね。体を壊さないようにね」
「ありがとうございます、団長」

俺は団長室を後にした。よし、給料アップに成功した!金を貯めて暗殺者を雇い、まずはジャクソン団長から殺ろう!

◆◆◆◆◆



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