49歳でもBL妄想できます！【オタクにも寿命があるのか！？】

帝国のセンチネル

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東国の小さな島国に領土を侵された事は大きい。払い除けるだけでは駄目だ‥‥徹底的に島国を潰さねば、帝国の領土を狙う国々に隙をみせる事になる。

巨大な帝国もいつかは滅びる。だが、それはまだ先の話だ。だというのに、追撃の命を出すと諸侯は及び腰になる。

「なにが無用な戦だ！奴らは何もわかっていない！」

センチネルの寝所に入ると、俺は思わず悪態をついていた。防音を施しているとはいえ、皇帝が情けない。

「陛下、お待ちしておりました」
「すまない、大きな声を出した」

「いえ‥‥陛下の苛立ちを癒やすのも僕の役目ですので」

センチネルは他人の心と体を癒やす力がある。特にこの男は帝国一のセンチネルだ。ベッドに近づくと男が優しく微笑む。その体を抱きしめて俺もベッドに寝転ぶ。

「連日訪れて悪いな、カラン」

「陛下が僕を選んだ下さって嬉しいです。センチネルとしてお役に立つ事が何よりも重要ですから」

カランが俺の背に腕を回し、胸に頬を押し付ける。それだけで体内に優しい風が吹く。苛立ちも身体の疲れも瞬く間に癒やされていく。

「カランの風は良い。お前には邪心がないからか‥‥心地よい。だが、連日お前を訪ねては疲弊してしまうな。問題はないか、カラン？」

「ガイドは渋い顔をしますが、僕はまだまだ平気ですよ？それと、僕にも邪心はあります。他のセンチネルと変わりません。でも、陛下とは相性がよいのは分かります。とても‥‥嬉しいです」

カランが優しく微笑みさらに体内に癒やしを巡らせる。俺は恍惚となりながらカランの唇を奪っていた。

カランが驚き目を見開く。

ミュートである俺がセンチネルと唇を重ねても癒やしの力が増すわけではない。それでも唇を奪う。カランのガイドは俺の息子だ。妾に産ませた子がガイドだとわかり、カランのガイドとなった。

契は交わしてはいないようだが、センチネルとガイドの絆を想うと時折苛立ちを感じる。

「カラン、俺をもっと癒せ‥‥」
「はい、陛下」

カランが服を脱ぐとその体を抱いて眠りにつく。



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