16 / 34
換気扇の掃除
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
なぜそうしたのかは自分でも分からない。ただ、気がついたらそうしてた。
「換気扇を掃除するから手伝って」
「‥‥‥はい」
「雑巾持ってきてくれる」
「‥‥‥分かった」
脚立の上の母に声を掛けられ雑巾を取りに行く。雑巾を持って母の元に戻って指示を待つ。
「外して洗うの面倒だからこのまま拭くわ。雑巾を貸して」
「はい、お母さん」
雑巾を手渡すと母の片眉が上がる。
「あのね、今から私は拭き掃除をするの?乾いた雑巾を渡してどうするの」
「あの‥えっと‥‥」
「雑巾を濡らしてきて。」
「わ、分かった」
慌てて雑巾を濡らして母親に渡す。母はしばらく私を見たあと換気扇の羽を拭き始めた。
「あんたも35歳なんだから、機転をきかせて動きなさい。家事手伝いで彼氏もいない。このままだと、私等の年金で養わんとならんことになるから‥‥ホンマに勘弁してほしいわ」
「ご、ごめ‥‥‥な、さい」
言葉がうまく出ない。母は換気扇の羽を拭きながら、まだ私に文句を言っている。視線を母からのそらしたら、紐が目に入った。
何故かわからないけど、紐を引っ張りたくなる。そう思ったら止められなくて、紐を掴んで引っ張ってた。
「ぎゃあああ、あぁあーーーあぁ!!」
血がキッチンに飛び散る。
悲鳴を上げた母は脚立から転げ落ちるけど、指がない。指は換気扇の羽に巻き込まれてちぎれてしまった。回る換気扇から細切れの指が飛び散り床を汚す。
「彩、彩~~~~~!」
「ああ、あ、お母さん、どうしよ!」
「きゅ、救急車!救急車!!!」
「あぁ」
電話を掛けるために走る。すぐに受話器を取ったけど動けなくなる。
救急車の番号思い出せなない‥‥‥。
どうすればいいのか分からなくて母に助けを求めて叫んでた。
◆◆◆◆◆
なぜそうしたのかは自分でも分からない。ただ、気がついたらそうしてた。
「換気扇を掃除するから手伝って」
「‥‥‥はい」
「雑巾持ってきてくれる」
「‥‥‥分かった」
脚立の上の母に声を掛けられ雑巾を取りに行く。雑巾を持って母の元に戻って指示を待つ。
「外して洗うの面倒だからこのまま拭くわ。雑巾を貸して」
「はい、お母さん」
雑巾を手渡すと母の片眉が上がる。
「あのね、今から私は拭き掃除をするの?乾いた雑巾を渡してどうするの」
「あの‥えっと‥‥」
「雑巾を濡らしてきて。」
「わ、分かった」
慌てて雑巾を濡らして母親に渡す。母はしばらく私を見たあと換気扇の羽を拭き始めた。
「あんたも35歳なんだから、機転をきかせて動きなさい。家事手伝いで彼氏もいない。このままだと、私等の年金で養わんとならんことになるから‥‥ホンマに勘弁してほしいわ」
「ご、ごめ‥‥‥な、さい」
言葉がうまく出ない。母は換気扇の羽を拭きながら、まだ私に文句を言っている。視線を母からのそらしたら、紐が目に入った。
何故かわからないけど、紐を引っ張りたくなる。そう思ったら止められなくて、紐を掴んで引っ張ってた。
「ぎゃあああ、あぁあーーーあぁ!!」
血がキッチンに飛び散る。
悲鳴を上げた母は脚立から転げ落ちるけど、指がない。指は換気扇の羽に巻き込まれてちぎれてしまった。回る換気扇から細切れの指が飛び散り床を汚す。
「彩、彩~~~~~!」
「ああ、あ、お母さん、どうしよ!」
「きゅ、救急車!救急車!!!」
「あぁ」
電話を掛けるために走る。すぐに受話器を取ったけど動けなくなる。
救急車の番号思い出せなない‥‥‥。
どうすればいいのか分からなくて母に助けを求めて叫んでた。
◆◆◆◆◆
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
痴漢列車に挑む痴漢Gメン女子高生レイコ
ムーワ
大衆娯楽
朝の通勤電車はラッシュ時はギュウギュウ詰めの混雑状態!
その混雑を利用して女子高生を中心に若い女の子をターゲットに頻繁に痴漢を繰り返す謎の男。
実際に痴漢にあっても怖くて何もいえず、泣きながら鉄道警察隊に相談する女子高生もいて、何度か男性の鉄道警察隊員が変装をして捕まえようとするが捕まえることができず、痴漢被害は増加する一方。
そこで鉄道警察隊はエリート大卒新人のレイコ氏に相談すると、レイコはとんでもない秘策を思いついた。
【ショートショート】雨のおはなし
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
深き森のグレーテル
週刊 なかのや
ホラー
新米刑事の朝羽 花菜は、殺人鬼の岬 浩二を追っていた。
現場周辺が包囲されている中、追われた殺人鬼は濃霧に包まれた樹海に入り朝羽達も追った。
視界が晴れない状況で先輩刑事と共に捜索していると、一瞬の隙を突かれ朝羽は岬に人質として捕まったが……
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる